怪奇な人型魔獣 略して・・・
ウザイ。
ウザイ!
ウザイ!!
ウザイ!!!
何がうざいかと言われればあのうわべ王子だ。
あの日からめちゃくちゃ告白しまくってくる。
はっきり言って、修行とかの邪魔だからどっか行ってほしい。
一回、「どっか行ってくれませんか(意訳)」と言ったら、「何を言っているのですか?私と共に学べて幸せでしょう?(意訳)」って言ってきやがった。
マジ無理。超ウザイ。
今度一発ぶん殴ってやろうかな。
はぁ、本当に修行の邪魔。
☆
なぜだろう?
なぜ、俺はこんなにも生ごみを見る目で見られているのだろうか?
大抵の女生徒を向けば虜にしてしまえると自負しているこの美形をもってしても陥落することができない。
なぜだろうか?なぜ、俺はこんなにも毛虫を見るような眼で見られているのだろうか?
ことりとコーラスができるような甘美な響きを持つ声で囁いても青筋が浮かぶだけだ。
なぜだ?
本当に理解ができない。
他の女子生徒なら二つ返事で了承するであろう俺の告白にも毎回毎回振っている。
剣の腕も立ち、魔術の覚えもいいこの俺がどうして振り向かれないのだろうか?
まったくの謎だ。本当に謎だ
彼女には見る目がないのだろうか?そう疑ってしまうほどだ。
そんなこんなで今日も今日とてテミス女史にアプローチをかけまくっている。
時刻は下校時。
「テミス、私と付き合ってはもらえないだろうか?」
「あなたは何回お断りすれば気が済むのですか?」
「一日だけでもいいから付き合ってもらえないだろうか?」
「次言ったらぶっ飛ばすぞ?」
「ぶっ!?今なんて言った?」
「いえ、何も?」
「嘘だ。今―—」
その時だった。
「キャアアアアア!!」
「「!!」」
俺とテミスのいる位置からさらに先、門のさらに先の道の方から女子生徒の悲鳴が聞こえた。
その悲鳴を皮切りに、次々と男子と女子の悲鳴が聞こえる。
「なんだ?」
「!!」
「ちょ、まってテミス女史!!」
「うるさい!!ついてこないで!!」
今度ははっきりと聞こえたが、今はそれどころではない。
俺も、声の方向へと走る。
「なんだこいつは!?」
「・・・・」
そこには体表がよどんだ色をしているナニカがいた。いや、コイツが異常なのはそこではない。
腕が、筋骨隆々な太い腕が四本あるのだ。
そのナニカは、近くの木々や建造物を無差別に破壊し、そのナニカが地団太を踏むと石畳が割れる。
俺はそんなナニカを呆然としたまなざしで見ていると、テミスがつぶやいた。
「怪奇な人型魔獣・・・・」
「は?」
そしてテミスが叫ぶ
「怪人!!」
やっと書けた。
怪人紹介
第一回:『多腕型』
見た目通り、カイリキ。
四本腕、二本足。
四肢合計6本とかどこの昆虫なんでしょうねコイツ。
ちなみにすべての怪人・怪獣には過去があります。内容は・・・・・うん。ひでぇや。
描いてほしい方が多ければ書きたいと思っております。
と同時に、自作の怪人・怪獣をコメント、精査後、私のネタが尽きたら本作品に乗せたいと思っております。・・・尽きてほしくないなぁ。
コメント待っています。