前へ目次 次へ PR 12/34 ふとん 「ふとん」 わたしは、ふとんにもぐる。 もぐったふとんは、まだ外気と同じくらいに冷たい。 わたしは、その冷たさが好きだ。 今日の出来事を思い返す。 わたしは、ふとんにもぐっている。 もぐっているふとんは、少しずつ温かくなっていく。 冷たさとあたたかさが同居する不思議な空間だ。 現実と夢がそこでは、同居する。 わたしは、ふとんのなかにいる。 もうふとんのなかは、温かかった。 あたたかさは、わたしを夢の世界へと誘う。 もう、わたしはふとんのなかにはいなかった。