今度は絶対後悔しないように生きるぞ
「どうしてこうなってしまった…。」
俺はそう思わず呟いてしまった。
俺の名前は佐藤一朗、年は19歳。そんな平凡な名前、これから青春後の人生を楽しむ。そう思ってときもありました。
しかし、それも叶わなくなりました。
何故なら、交通事故で死んでしまったのか、魂だけが浮いてる状態でした。そして
「どうしてこうなってしまった…。」
思わず呟いてしまったのでした。
施設で過ごした幼少期、自らほろ苦い経験もした小学生、そこそこの格闘技もした中学生、施設から高校へはいけず、ぐれていた時期もあり、とある事情で捕まった16歳のころ・・・。出所後、近くにあったすし屋でたまたま食べた寿司が美味しく、そこで働かせていただいて(むしろ、働かないと無銭飲食になってしまうため、半ば強制的に働かせていただいたのだが・・・・。)そろそろ一人前になるときにそれは起きた。
その日は、いつもよりポカポカ陽気で、居眠りもしてしまいたくなる時、店の前を掃除していたら、近くにいた高校生くらいのカップルに向かってくる一台のトラック。そうです。思わずカップルを突き飛ばし、俺が身代わりになり、死んでしまったのだった・・・。
まあ、寿司を極められなくなったりするのがつらいが、こればかりは仕方ない・・・。
でも、もう少し楽しくいきたかったなぁ・・・。と思ったとき、俺の体が光に包まれた。
思わずこれから生まれ変わるのかな?と思った。
しかし、現実は違った。
目の前に靄に包まれた人らしきものがいた。
『まさか君があの子達を助けるとは思わなかったよ。』と人らしきものが言った。俺は思わず「誰だ!」といった。すると、そいつはとんでもないことを言った。
『僕は死神ハーデスだよ。よろしくね。』
俺は、自分の今までの行動から、地獄行きを覚悟した。しかし、ハーデスと名乗るやつは続けた。
『君は彼らを見逃し、彼らは奇跡的に一命を取り留める予定だったんだよ。つまり、君の死は予定外なのさ。』ハーデスの言葉に俺は「ふざけるな!俺の命が無駄死にだと!!いいからさっさとどこにでも連れて行け!!」といってしまった。どこにでも・・・。つまり地獄だね・・・。覚悟はできているんだよ。でも、永遠の地獄はいやだなぁ・・・。と思っていたら、『君さ、生前の行動の中にさ、16歳の時のこと覚えてる?』俺は、その言葉を言われ、ハッとした。しかし、ハーデスは言葉を続けた『君の小学校時代からの友人が、彼女とデート中にチンピラに絡まれて、友人を怪我させて、彼女をレイプしてしまい、その二人を見て、君が25人を怪我させて捕まった事件だよ。でも、君はそれを誰にも判らないようにして、自分がむしゃくしゃして通り魔扱いされるようにし、関係のない人たちを怪我ひとつさせなかった事件だよ。』すべていわれてしまった。
俺の転落するきっかけ・・・。正直、レイプとか多数対1という卑怯なことは嫌いだ。弱きものを守るための力。だけど、俺は、友人の仇(死んでいないが・・・。)という名の下に強者が弱者をいたぶったあの事件・・・。まさかこいつは本当の神なのか。と思い始めた。でも、次のやつの一言は俺を我に返させた。
『君、今の自分でないが、生まれ変わりたくない???』
「え?」おれは思わず聞きなおした。
『君があの子達を救おうとした。強者が弱者をいたぶるのはだめと、非常にいいやつだと思うんだ。だからこそ、今、俺の死神としての仕事をしたくないのさ。本当ならもう君の魂は俺の力で刈り取られて、洗浄されているころさ。どうする???もう一度別な体で生まれ変わる???』
そういわれて、ノーとは言えない。ただ、「わがままを言っていいか?今の記憶、経験、後現世で思い入れのある今、店の中にある自分の包丁2本、この3種類の持ち出しを許してもらえないか?」といった。もちろん許可なんてもらえないと思っていたら、『包丁はいつになるかわからないけど、君の運命に入れとくよ。記憶と経験は今回だけは許可してあげるよ。』といい、俺の体が光に包まれ始めた。
『もう後悔なんてしないで生きてね。』
ハーデスがそういうと俺の意識は遠のいていった・・・。




