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アオネリア(改)  作者:
3/6

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そう、私が現実逃避してた理由は、結婚相手だ。急な結婚でもいいんだけど、相手が駄目。姉の恋人であるリオン様だけは駄目。 

「アオネリア様はリオン様のこと好きですよね。」

シェリーは不思議そうな顔して聞いてくる。

「ええ、姉様に会いに我が家に来たときも、気遣って私にまで声をかけてくれたり、お土産持ってきてくれたり優しい方よ。良い義兄になってくれると思ってたわ。」

あら、シェリーったら顔がひきつってるわ。私おかしなこと言った覚えないけど、どうしたのかしら。

「シェリー、どうし…」

「アオネリア様もうすぐ、リオン様のお宅、サンダール伯爵家に着きますわ。」

慌てたようなシェリーの声を聞いて窓の外を見ると、窓の外にはもうサンダール伯爵家が見えてるじゃない。どうしよう、現実逃避に一生懸命でこの先のこと考えてなかったわ。こうなったらあの手を使うしかないわ。

「シェリー、急に気分が悪くなってしまったわ。熱も出そうよ、このままでは迷惑になるから日を改め…」

「大変、急いでサンダール伯爵家に行きましょうね。」

シェリーめ、私の話打ち消したな。あれ、さっきよりも馬車が揺れてる。本当にスピード上げちゃったのかしら、やめて~。

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