スリリングな投手
今日の試合、現地観戦するからには、それなりの覚悟が必要になる。
さっそく初回だ。相手チームの先頭打者が、ホームラン!
かに思われた当たりは、味方の外野手がフェンスによじ登ってキャッチした。
さらに二人目、三人目が、立て続けにホームラン!
そのくらいの勢いがある、外野フライだ。
これでスリーアウト。
今日の試合も平常運転だ。この投手は外野フライをよく打たれる。その一方で、ホームランもそこそこ打たれている。
なので、相手チームのバットから快音が響くたびに、ファンは緊張せずにはいられない。
外野フライか、ホームランか。この投手が投げると、そういった展開がひたすら続く。
大量の点差があるならまだしも、接戦の時には心臓に悪い。相手チームのホームランが、いつ飛び出してもおかしくないのだ。試合の途中で耐えきれずに席を立つ、というファンも少なくない。
そんな欠点はあるものの、この投手、チームの勝ち頭だ。試合の勝敗に関しては、非常に頼りになる存在。
ところが、優勝争いをしている終盤、いきなり「二軍落ち」したのである。
どうしてなのか、ファンは不思議がる。
昨日の試合も平常運転だった。ケガをしているようではなかったし、試合にも勝った。
なのに、こんな大事な時期にどうして・・・・・・。
二軍落ちの理由は、夕方のニュースで判明した。
「監督と投手コーチが、昨日の試合後にベンチ裏で倒れて、そのまま入院したと、先ほど球団から発表がありました。二人とも、心労が原因ということで」
次回は「回復マシン」のお話です。




