40.5話〜1万pv記念と暴露する男
10000pvに達したので嬉しくて書いた、番外編です。一応本編にも関わることを話していますが、大部分はR15くらいを想定していますので苦手な人は後日更新します次の話の時にまた来てくれると嬉しいです。
「あっ…ん…」
普段の強気で凛とした言葉を発するミリュが甘く痺れるような声を上げる
心の奥底、本能的なものが揺さぶられ野獣のような本性が掻き立てられる
「け…んやぁ…」
そんな声で名を呼ばれてしまえば、俺はもっと聞きたくなってしまい、より一層力を込める。
「っく…んん!」
絹のように滑らかな肌に少し力強く押し付ける、見た目以上の瑞々しさも相まって触れたところにピタリとくっついて離れない
「ミ、ミリュ…俺もうそろそろ…限界だ」
「だ、だめよ…や…んんっ…約束…でしょ?」
まだ抵抗できる余力が残っているとは…
ミリュの体はスラッとして余分な肉など付いていないように見える
しかし、やはり女性の体というべきなのかしっかりとした柔さを持っている。
固まった部分をつまむように触れてやる
「んっ…あぁっ!!」
今まで以上の甲高い声を上げる
それこそコリをほぐすように念入りに硬くなった場所を何度も刺激してやると
次第に声が大きくなっていく
「んんっけ、けんやぁ…きもち…良すぎる…」
息も絶え絶え、ミリュから一層甘い声が漏れる、体が少しだけ痙攣しているように見えるがそんなによかったのだろうか。
肌が白いからこそ上気してピンク色になったことがよく分かる、それは顔にまで及んでおり、いつもの凛々しい目つきではなく、トロンとして涙を浮かべるような瞳には俺が映る
その瞳に吸い込まれるようにして俺は顔を近づける
「俺…もう…限界っ」
ーーーーーーーーーーーー
炎天下の中俺は植物を適当に編んで作ったビーチパラソルの下で目を覚ました。
ここはエルフの国の中でいくつかある水源の一つ、ビーチ湖
直径3キロの円状の湖だ
昔とんでもない力を持った人間が作り出したクレーターに水が溜まった湖らしく、その水質は周辺が木々に囲まれているということもあってかなり、良質。飲めるかどうかと言われれば、目の前の現状を見ると飲めないという人も出てくるかもしれないが
俺は飲める!金払ってでも飲む!!
今日はエルフ王の許可をもらってここに水浴びに来ていたわけだが、唐突ににミリュにマッサージを所望されたのだ。
たしかにミリュの目には俺のステータスが写っており、スキル“マッサージ”の存在を知っているのは、そのミリュだけとなる。
だからといって体力の限界までマッサージさせるとかそれなんて拷問?って感じだったけど、あれだけミリュに触れられてあんなにエロい声をあげられれば嫌な気持ちなど少しもなかった。
それに俺自身頃合いの良いところで止めればよかったものの、本能には勝てなかった。
だから俺は今体がほとんど動かせない状態で、なんとか上半身だけ動かして楽園を覗いているわけだ。
まさか、これがミリュの策略だったとは…もしかしたらミリュに体力吸収でもされていたのではないかと思えてきた。
この世界に水着という概念がないのか、少し薄着の普段着で水浴びをしているのは、ミリュ、リティ、クルフそして、数人の女性エルフだった。
いくら体力が無くとも俺の目は常に全力全開であり、全ての女性の身体データが頭に取り込まれる。
その結果この中で最大バストを誇るはミリュであった。
どうやら、ミリュもエルフの国製の見えそうで見えない服を着ているようで、透けないしチラ見えもしない
だが、それがいい!!
自然に愛されているはエルフも龍も同様なのか、太陽の光に煌めく湖面に、美しき女性が波紋を作る、筋肉痛のようにプルプルと震える腕でなんとかスマホを構えて
バースト!!
水着はないのになぜかあるビーチボールで遊ぶ姿を
バースト!!!
くそ、これもミリュの策略か、下半身の方が症状が悪く、立つことも、タつこともできない!
だが動かせる右手で持ってスマホを操作する。
カメラを構えればその瞬間を肉眼で見た以上の美しさで持って保存する。そして長押しする事で1秒間に30枚もの写真を撮れる…
それは神が設定した機能だったが…甘い
長押しによる連写をやめ、純粋なる連打で俺は写真を撮る。
早すぎるが故に撮影音が聞こえないほどに。
「お兄ちゃーん!」
天使リティが純粋な笑顔で手を振ってくる。なにあの生き物可愛すぎるだろ。
そんなリティに合わせてクルフもこちらを見て手を振る
俺もそれに返答しようと手をあげるが、彼女たちが同時に叫んでいるのがわかる。
俺の名前を呼んでいるわけではないようで…
ん??うしろ?
振り返ってみると、そこには真っ赤な何かが目と鼻の先に迫っていた。
咄嗟だったが、こちらにきてからの戦闘経験故か脊髄反射のごとく腕を引き殴っていた
が、しかし
ぬるんっとしたそのボディによって拳は体の表面を撫でるだけとなり、吸盤でボツボツとした鞭のようなものに殴られ湖へと放り込まれた。
そこまでのダメージはないものの先の一件で立ち上がることのできない俺はミリュに手を引かれてなんとか体を持ち上げる。
さっきは近すぎて全体図を見れなかったが、距離をとってその姿を視界に入れればそいつは紛れもなく
タコであった。
だがフォルムはタコであっても足の本数は倍に近い15本もあり、その顔つきの凶悪さは魔物だと一目でわかるものだった。
「森オクタ…ですね。物理攻撃の大半を無効にするヌメヌメボディで女性ばかりを狙う変態的な魔物」
「まるでケンヤね」
「ええ」
「ちょ、変態って言ったら俺みたいな言い方やめてよ、えっ、てかクルフもそんな扱いなの?」
「お兄ちゃん、大丈夫なの?」
リティだけが俺を心配して声をかけてくれる、リティさんマジ天使
「先程のミリュさんとのあんな…ことを…」
どうやら、クルフは先のミリュへのマッサージを見ていたようで、少し顔を紅潮させて目線を逸らす。
「なに?クルフもやって欲しかったの?」
「ち、違います!それよりもあの森オクタをなんとかしないと」
ウネウネと近づいてくる森オクタ、正直気持ち悪い動きをしており、女性陣は揃って顔をしかめていた。
「ミリュ、あいつって食えるのかな?」
「一応オクタシリーズは珍味で有名みたいだけど…食べるの?あれ」
「いやぁ、やっぱり水浴びの後はバーベキューが定番だろ?」
神級魔法起動!
湖の水を使用することで消費魔力を極限まで減らし、水滴を水弾として連射
それはまるで機関銃のようであった
ミリュも発動の途中で、俺も同じ魔法式を展開するが、ミリュの方は手数ではなく威力を重視し、放たれる水弾は大砲のよう。
こちらに向かってくる森オクタだったが、俺とミリュの攻撃によって足止めされておりその隙をついて、クルフやリティを含む女性エルフ達による植物操作で森オクタの触手の自由を奪っていた。
『触る…撫でる…弄る…ワレヲとめることなど出来ない』
恐らく森オクタの思念のようなものが頭に直接響く
「こいつ…犯罪者みたいな思考回路してやがる…」
「え?アンタがそれ言うのっきゃあっ!」
「ミリュさんっうわぁっ!」
「お兄ちゃーん!!」
今の俺では対処しきれない速度と手数でもって女性達を捕まえていく、男である俺は放置されており、敵としても見なしていないのか俺には何かするそぶりを見せない。
しかし、ここまで乱暴に扱われているのにギリギリ見えないというのは本当に素晴らしい技術だ。
だけどな
「俺の女に手ェ出してんじゃねぇよタコ助がぁ!!!」
今回は元となる柄が無いが、未だ残っているエルフの魔力でオーク王を倒した時とはいかないにせよ、中々の強度を持つ木剣を作り出し刀身の表面に音速にも迫る速度で回転する水を薄く纏わせる。
接近して一閃
音もなく…というわけにはいかなかったが、まるで金属を高速カッターで切るような高音を響かせながら一本の腕を切り落とした。
『ワレのーーーをキるなど』
え!?あ、そういえばタコってあの足のどれかが生殖器なんだよな…
こいつの場合全部がそれ?
『このオンナどもには、ワレのコをハラんでもらう』
「…タコ如きが俺より先に…そんなこと許すわけねぇだろ」
俺は今持っている木剣を湖底に突き刺し、同じものを13本新たに作り出す
神級魔法起動
「水の傀儡 、身の程知らずのタコを一口サイズに切りきざめ」
以前ミリュが作り出したゴツゴツとした姿ではなく、水で全てが構成された女性が13人現れそれぞれが、木剣を握る
水の傀儡 は自身そのものが水であるがゆえに、湖面に飛び込んだようなしぶきをあげると、湖そのものに溶け込み無音で音速より速く移動し、森オクタの背後に回ると残った足を切り落としにかかった。
先程俺が切り落としているのだから、その切れ味を知っており、それを防ぐために森オクタは回転し墨を吐いた。
吐いた墨は水の傀儡 に当たると何故か溶けるように消えてしまい、持たせていた木剣は湖の中へと落ちて流れてしまう。
あまりに広範囲に吐かれたドロリとした墨は、捕まっているミリュ達にも掛かってしまう。
瞬間、俺の視力が活性化する。
なぜならその墨にはあのエルフ製の服を溶かすことができるようで、ところどころ穴が空き美しい肌が見えてしまっているのだ。
リティも同じ状況なのだが、これ以上見てしまってはまた別の何かが目覚めてしまいそう
というか、このタコまじで何のために生まれたかわからん生態してるな…
何かとは言わないけど、さっきまで黒かった墨は今では半透明になっている
「さて、と」
湖底に刺さったままの水龍裂神剣を抜くのと同時に湖面の水位がわずかに下がる。
片手剣ほどの太さ長さだった木剣は、水の傀儡 に含まれていた魔力が溶け込んだ湖の水分を目一杯吸って先端まで2メートルを上回る大剣と化していた。
そして見た目とは裏腹に軽いその木剣を振り抜くと、今度は音もなく足を切り裂いた。
「今まで沢山食ってきたんだろ?今度はお前が食われる番だ」
言い切る頃には森オクタの体はバラバラになって湖の中に落ちた。
ーーーーーーーーー
「「いただきます!」」
服の一部は溶かされてしまったのだが、着方を変えたり、少し直したりしたことで、水着のような感じで大事なところを隠すことには成功しており、今ではそんな格好をする原因となった森オクタを焚き火で焼いて、食べようとしているところだった。
まぁ当然焼くのは俺の役目で、タコの焼き加減を見ながら、より露出度の上がったミリュ達の姿を見ながら、時々タコを口に放り込んでは味を楽しんでいた…
が
俺はあることに気づいていた
いや、ずっと違和感に思っていたが意識から逸らしていたのだ…
俺はこの世界に来てから一度もトイレに行っておらず、排尿をする機関…というよりは
男性の誇りと弱点である生殖器が機能していないのだ。
また区切りがいい時にこんな感じに番外編を書きます。20000pv行くといいなぁ…




