表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

転校生の場合 1

ご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。


ゆっくり更新していきたいです。

碧彼方は超がつくど田舎で生まれ育ち、そこで農家を営む碧家は米だけでなく、トマト、人参、ナスと代々色んな野菜を栽培してきた。膨大な土地を持つ碧家は彼方の父を家主として、父方と母方祖父母、母、2人の弟と共に栽培に営んでいた。今でこそ重機械や軽機械などの便利な道具があるが、以前は、親戚の手を借りても間に合わず、人を雇っていたらしい。


買い物をするのも、車に乗って1時間程かかり、子供の遊戯となれば、もっぱら外で遊ぶ事が殆どである。

子供同士で集まると言っても、子供は少なく、年齢も点々バラバラ。13歳の子が4歳の子を遊べるものは少ない。つまり、大人達はちょっと大きい子に子守りを任せる事がしばしばあった。

彼方には同じ歳の幼馴染がいて、図体が大きく、力も強い。ガキ大将のような存在だ。彼はよく彼方に挑む。

彼方はぬらりくらいと避けている。

彼方はよく食べるし、農業で筋肉もつけているが、図体が大きいというよりは、がっしりしている感じである。それでも、ずっしりしている彼と好んで戦わない。喧嘩とは殴られる方も痛いが、殴った方も痛いのである。


彼方達が通った小学校は山を三つ超えた先にあり、地元から毎日バスが2本しか通らず、乗り遅れたら後がない。小学校がそれほど多くにあるのは、近くの小学校が、彼方が入学する前年度に廃校になったのだった。

彼方は3度ほど帰りのバスに乗り遅くれた事があり、友人の家にお世話になった。幸いなことに中学校は小学校の近くにあり、義務教育の9年間、毎日同じことの繰り返し。

中学校から二駅先にある高校に決まり、後は卒業を待つばかりだったある日、その予定は大幅に狂う。

知らない人が学校にやって来て、担任に呼び出されたかと思えば、心理テストみたいな物を教室で一人受けさせられた。

その後もなんだかんだ色々な検査を受けさせられた挙句、人払いされた個室で言われたのが「詳しい話は後日に」だった。

その数日後、煌びやかに飾った人と正装した男が高級車に乗って彼方の家に現れた。

「こちらは勘解由小路由羅様であられます」

正装した男が冷や汗をかきながら、横にいる人を紹介した。

勘解由小路と言えば、この国で最も有名の一族の一つである。最も、一般市民である彼方には、本当に存在するかどうかもわからない人物ではあったが、今日、実現すると知った。

その有名人が何をしに来たのかと言えば、彼方を全寮制の学校に通わせるのだという。なんでも、彼方を気に入り、贔屓にしている学校に入学させ、将来的には仕事の手伝いをさせたいらしい。

意味がわからなかった。それまで会ったこともない人が彼方の何を気に入ったのだろうか。

由羅は大学卒業まで、彼方が希望すればあれば、大学院まで必要な費用を全て担ってくれるという。

胡散くらい話ではあったが、三週間ほぼ毎日、碧家の人々を説得しに家に通っていたため、彼方の両親はついに折れた。

決め手になったのは、彼方が高校を卒業したら、家の手伝いをして、将来的に家を継ぐを言ったことだった。

両親と由羅は互いに条件を出し、弁護士を呼んで、それを書面化した。勉学を終えたら、彼方が自由にしたい事をさせる条件で、両親は判子を押した。



お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ