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【完結済み】外れスキルの不遇魔導士、ゴミ紋章が王国軍ではまさかのチート能力扱いだった〜国営パーティーの魔王攻略記〜  作者: たにどおり@漫画原作
第三章【冒険者ギルド研修編】

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第42話 アイテムは全て没収します

 

「くそっ、だいぶ掛かっちまったな。あいつら迷子になってなきゃいいが......」


 失神したクロムを川沿いに置くと、俺は銃を装填した。

 見れば、セリカの荷物は拳銃以外そのまま残っている。


「あいつ、銃もナイフも置いてったのか......。モンスターに会ったらどうすんだよ」


 突然の奇襲に慌てていたのだろう、アイツにしては珍しいことだ。

 一応冒険者のオオミナトが付いているので大丈夫だとは思うが、はてさてジッともしてられない。


「とりあえず合流だな、こいつは......まぁ置いてても良いか」


 クロムはとりあえずここに放置。

 セリカたちの逃げた森の方から、嫌な魔力を感じる。

 とりあえずサッサと行きたいが......。


「――――ヤバそうな物は剥がしとくか」


 クロムは上級冒険者、万が一目を覚ました時にまた暴れられても厄介だ。

 今は拘束する道具も無いので、武器の類いは全て取り上げることにする。


 ぱっと見でも冒険者なら誰もが羨みそうな装備をしており、こんなくだらないことに使われたと思うとため息すら出る。


「こいつ『魔法反射の小盾』まで持ってたのかよ、用意周到なヤツだ......はい没収」


 こんなレアアイテムをよくもまぁ持ってたもんだ、上の連中に渡したら量産とかしてくれないだろうか。

 盾は念のため装備することとし、クロムから武器になりそうな物は全て取り上げる。


 ダンジョン制覇アイテムの魔弓は、見つからないよう草むらに。

 ナイフと矢も危ないので処分。

 盾はとりあえず没収。


「これで全部だな、衣服は......このままで良いか」


 ボディーチェックもやったし、わざわざ脱がす気など起きない。


 セリカや俺の荷物をクロムから見えない場所へ移動、銃が見つかれば本末転倒だ。

 一応帰ったら警務隊に突き出すし、とりあえずはこのくらいで良いだろう。


「よし、後はアイツらを迎えにいくだけだな――――――ってうおッ!?」


 瞬間、森から莫大な魔力が吹き出た。

 凄まじい突風が吹き荒れ、それが上位魔法だと確信するのに時間は掛からなかった。


「オオミナトの風魔法か? いずれにせよグズグズしてられん」


 アサルトライフルをスリングで首から下げ、俺は駆け出した。



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