↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済み】外れスキルの不遇魔導士、ゴミ紋章が王国軍ではまさかのチート能力扱いだった〜国営パーティーの魔王攻略記〜  作者: たにどおり@漫画原作
第三章【冒険者ギルド研修編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/380

第41話 ヤバいやつにばかりモテる

 

「エルドさん......大丈夫ですかね?」


 なんとか森へ逃げおおせたセリカとオオミナトは、今しがた走ってきた方向を見た。

 2人が来た所からは、激しい爆発音が響いてくる。


「あの人、魔力だけなら無尽蔵なんで正面勝負ならたぶん負けませんよ」

「魔力無限ですか......、もし本当ならチート級の魔導士ですね」

「チート......が何かはわかりませんが、強いのは確かです。魔法はその代わりほとんど使えませんが」

「えっ!? 魔力無限なのに魔法使えないんですか?」


 オオミナトの反応に、当然かと心中でつぶやきながら拳銃に弾を込める。


「えぇ、なので彼は軍に入りました。魔法ではなく――――火薬を使った武器を媒体《ばいたい》とするために」


 スライドを前進させ、初弾を入れる。


「色々考えてるんですね」

「はい、でも人のことばかり考えてもられませんよ」

「えっ......?」


 セリカは拳銃を傍に生えていた大樹へ向けた。


「誰か!!」


 林に向かって誰何《すいか》するセリカ。

 一見なにもないそこで、木から伸びていた影がうごめく。


「ほぉ......、まさかバレるとは思いませんでしたよ。相当の方とお見受けします」


 人型を形成した影は、悪魔のような笑みを浮かべていた。


「過激派ばかりにモテて不本意なんですよ......こっちは、お引き取り願います」

「今不本意と!? いけません、それは不幸です! 全くよくありません! 不幸というのは世の理に反します。最上の幸福を私が届けて差し上げますとも」

「なんだか新興宗教みたいですね......、わたしは宗教とかあまりわかんないんで、遠慮しておきます」


 オオミナトが手を横に振る。


「なにを仰る! 私の目的はあなたですよ、そこのたおやかな冒険者さん?」

「ストーカーの次は人外!? なんでこう変なヤツにばっかモテんのよわたしはぁ!」


 黒髪をグシャグシャと掻きむしるオオミナト。

 セリカに拳銃を突き付けられながらヒューモラスは一礼した。


「あぁ、自己紹介が遅れましたね。私――――こう見えて新生魔王軍の最高幹部を務めさせていただいている、ヒューモラスと申します。以後お見知り置きを」


 ――――ダァンッ――――!!


 ヒューモラスの足元が撃ち抜かれ、地面がえぐられた。

 セリカが威嚇射撃を放ったのだ。


「冗談でも聞き捨てなりませんね、ご同行願います」

「妙な武器をお持ちのようで、しかしそんな悠長ではいけません。不幸に追いつかれてしまいます」


 直後、魔法陣がヒューモラスの足元に出現。

 5体のリザードマンが召喚された。


「茶髪のあなたはいりません、消えてください」

「ッ......! オオミナトさん!!」

「はい!!」


 距離を取ってセリカが射撃、アサルトライフルは川へ置いて来てしまっているので、頼りは拳銃1挺《ちょう》のみだった。


 1体、2体とこみかみを撃ち抜くがすぐに弾切れ、しょせんはサブウェポン。火力には限界があった。


「ゴガアアアァァァッ!!!」


 3体目がセリカに迫る。


「はああぁッ!!」


 それは恐ろしいまでに鋭い体術、裏拳が鱗を砕き割り、上段蹴りがリザードマンの顔を叩き潰したのだ。


「今です!!」


 セリカが飛び退いた瞬間、森に突風が吹き荒れた。

 右手1本に暴風を集めたオオミナトが、数歩前へ踏み出す。


「『ウインド・インパクト』!!!」


 上位風属性魔法が、横に倒した竜巻のようになってリザードマンへ直撃。

 残った2体を遥か彼方へふっ飛ばした。


「ふぅ、一丁上がり!」

「思ったより大したことないッスね、ではご同行願いましょうか!」


 ネズミを追い詰めたが如く、セリカとオオミナトは目の前の最高幹部へ詰め寄った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。