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SIDE ソティス・カルミア・タマモ・ミウ・ルミ

63話の裏話

 宿に人を眠らせるお香が漂う少し前、ちょうどラルが寝始めて夢を見始めた頃である。


 隣部屋にて、ソティスたちは静かなる女の争いをしていた。


 きっかけは、今のメンバーにルミが加わったことである。


 今のメンバーは男1人、女5人(魔剣含む)。その女たちの中でラルを思う者、全員。


 つまり、たとえでいうならピラニアの群れのような状態であった。


 もちろん、互いに仲間だとは思っている。しかし、ラルのことになると別である。


 誰しもがラルに恋心を持っている。ゆえに、争奪戦が起きる。


 全員と結婚すればいいじゃないか?というかもしれないがそうはいかない。誰もが独占欲はあるのだ。


 自分だけのでいてほしいという心もある。


 そのため今、互いに抜け駆けされぬように見張りあっているのだ。誰かが寝ている間にラルのいる部屋へゆかぬようにと。


 なお、ミウの場合は単純に妹として思うところと、ブラコン思考で思うところがある。


 宿屋の中では弓も、魔法も、妖術もつかわないようにして互いに見張りあう。


 野外だとラルは離れたところで、一応すぐに駆け付けられる距離で、寝ているからそんなことは起きない。


 だが、宿のなかで部屋を与えられるこの時間が何かが起きるかもしれない。


 全員寝間着姿に着替えて(ルミの場合、雪女の特性上常に着物を着た姿)、布団に入り込んで、暗い闇の中にいるがそれでも夜目がこの世界の生きとし生けるものはみなきいているのであった。


 ソティスが一歩動こうとし、カルミアが尻尾を廊下に向け、タマモが9本の尻尾で出入り食い付近をふさぎ、ミウが剣の姿で浮いて、ルミが体から冷気を出して皆の眠気を誘う。


 その攻防が繰り広げられていたが、急に変な臭いが漂い、全員深い眠りに落ちたのであった。


 なお、眠りの香の臭いであったが、ラルがきいていなかった理由はその体はそういった薬物にも耐性があったためである。


 扉の外でラルが不審者を尋問していたが、その恐怖の声は聞こえず、朝になるまで皆ぐっすりと夢を見て寝ていたそうな・・・・。

実は毎回パターンを変えてこれがある。

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