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第44話 海を目指しての旅路3

最近暑いから、なんか主人公たちがうらましい・・・

「そうですか、海を目指していたんですか」

「ああ、あてがない旅だがたまには海に寄ろうと思ってな」


 今、俺たちは商人たちの馬車に乗せてもらっていた。この商人たちの目的地も海らしく、先ほどの盗賊との戦闘でけがをした護衛の代わりとしてである。


「にしても、鬼神でしたか・・・あの強さ、普通に冒険者としてやっててもおかしくないのに、登録していないんですね」

「だって何かと面倒くさいからな」


 旅の途中で倒したモンスターの魔石などをギルドにて売れるようにはなるが、定期的に依頼を受けないとダメなようだからな。


「なんかもったいない力の使い方をしていますね」

「ま、自分の力をどう使おうが勝手だしな。人助けに使おうが、人を襲おうがどっちでもいいからな。襲うつもりはないがな」


商人たちの中でゴエさんが一番話しをしてきた。どうやら引退した元冒険者らしい。しかし、引退したとはいえ、あの戦いっぷりから考えるとまだ現役だと思えるんだよな。


「海まであとどれくらいかかるんですかね?」

「このペースだとあと2日ぐらいかな」

「歩きとあまり変わらないような」



まあ、楽だからいっか。


ちなみに、ソティス、カルミア、タマモは容姿が結構美しいからか他の商人たちが話しかけようとしていたが、彼女たちは俺のそばから離れなかったのであきらめているようであった。







その日の晩、俺たちは海の途中にある宿に泊まることにした。宿泊費ぐらいは自分たちの分は払うと言ったが、ゴエさんが盗賊から助けてくれたからと言ってまとめて払ってくれた。


なお、宿の風呂にて覗きをしようとした一部の商人たちの悲鳴が響いたのは言うまでもない。


翌日みたら顔中腫れていたな・・・。



次回、海つきます

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