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第43話 海を目指しての旅路2

基本歩き。たまにカルミアの蛇の部分に乗ることあり。


「ラル殿は別にいいんじゃがな・・・お前らはなんでじゃ?」

「楽ですから」

「楽ですからね」

たっこん焼きを堪能した翌日、俺たちは再度海を目指した。


「海に着いたらどうしようか?泳いで遊んでから船とかに乗って他のところに行くか?」

「それはいいですね!」

「当てのない旅にも休息は必要じゃからのぅ」

「鬼神様が望むのであれば」



あてのない旅だからな。たまにはこういうのもいいだろう。


 そういえば、この世界にも水着はあるのだろうか?ま、俺のような転生者がいるから絶対考え付くやつがいるだろう。ろくでもないようなものを考え出してなければいいがな。




 


 しばらく進んでいると、目の前の方でなにかが起きているようであった。


「ん?なんだ?」

「どうやら盗賊のようですね・・・」


 盗賊と思わしき人たちと、それと戦っている商人たちが載っているような馬車の護衛たちの戦いのようだった。


 襲われている側の馬車の車輪が破損しており、逃げることができないのだろう。


「ふむ、ここであったのも何かの縁だ。あの盗賊たちをぼっこぼっこにするか」

「わらわたちは魔法で遠距離で援護するのじゃ」

「鬼神様の判断に任せます」

「よし、それじゃあ行くぞ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ひゃーーーーっはっはっはっは!!俺達、この今最高に輝いている盗賊団『タッキーズ』にかなうわけがないだろう!!」

「おとなしく降参してその荷物をよこしやがれ!」

「ふざけるな!!この荷物はお前達なんかにはくれてやらん!」


 盗賊と戦っている中で、商人の中で唯一まともに戦えている商人ゴエは叫んだ。彼は商人ではあるが、昔は冒険者として名をはせたこともあり、今雇っている護衛たちも彼の昔の仲間だった。


 今回はある取引のために、この道を通っていたところ、いきなり馬車の車輪がはじけ飛んだのだ。


 それと同時に、盗賊たちが来たのである。


 ゴエ自身も引退した身ではあるが、それでも何とか盗賊たちと戦えてはいた。


 だが、寄る年波により体力が限界に近かった。


「これでしねーい!!」

「しまった!?」


 盗賊の一人がゴエの背後に迫ってきているのに気が付かず、その盗賊の手に握られた斧がゴエに向けて振り下ろされようとした時だった。


「させねーよ!!」


 ばがぁぁぁぁぁぁん!!


 いきなり横から入ってきた謎の青年が棍棒のような武器を盗賊の頭を横に薙ぎ払い、その盗賊は頭が吹っ飛んだ。


「な!?」

「なんだこいつはぎゃっつ!?」


 驚く盗賊たちに、いきなり弓矢や水の塊、青白い炎が次々と襲いかかった。


 あまりにもいきなりすぎて、ゴエも盗賊たちもすぐには動けなくなって、そのままその謎の青年による盗賊蹂躙が始まったのであった・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うらあっつ!!」


 ごしゃっつ!


「せいやっつ!!」


 ばきいぃっ!!


「どっせい!!」


 どがぁぁぁぁぁん!!


 気合を入れる掛け声とともに、金棒を振り回し、たたきつけ、薙ぎ払い、俺は盗賊どもをぶちのめしまくった。


 盗賊はどの国でも別に殺してもいいそうで、引き渡すべきところに引き渡せば金がもらえるらしいが、この辺りは町がないようだし、徹底的に叩き潰すことにした。


「な、なんだよお前は!!」


 盗賊のうち、なんとか我に返ったやつが叫ぶ。


「通りすがりのただの旅人とその仲間だよ!!」


 これしか言えないな・・・・。普通に鬼神と言ってもいいんだが、イメージ的にちょっとな。


 盗賊たちはぶっちゃけ弱かった。後方から届くソティス達の援護射撃により大きな隙が生まれ、一人一人丁寧に金棒で処理していった。




 数分後、あたりには頭を失った盗賊の身体や、全身の骨が折れた者、腕がもげたものだらけになった。


「・・・やっぱやりすぎたかな?」


 人が相手だが、鬼神の精神なのかあんまり罪悪感がないんだよな・・・・。まあ、この光景は誰が見てもちょっとグロいが。


「ラル様ー!全滅を確認しましたよー!」

「盗賊のリーダー及び副リーダもそこに転がっておるので間違いないようじゃ」

「鬼神様の暴れっぷりはすごかったです」


 ソティス達も盗賊を全滅し終えたため集合してきた。



「き、君たちはいったい何者なんだ?」


 あ、商人たちとその護衛が驚愕の表情で見ているな。


「俺たちはあてのない旅をしているただの旅人さ」

「はぁっ!?これで『ただ』の旅人かよ!!」

「どう考えてもとんでもない力持ちまくっているじゃないか!!」

「うるさいですよあなた達。鬼神様の気まぐれですから素直に感謝なさい」


 タマモが鋭い眼光で商人とその護衛たちをにらみつけた。


「き、鬼神!?」

「鬼神って、あの首都に現れたなんかでっかい奴を倒したっていうあの」


 あ、あの騒動そんなに噂になっていたんだ。


「まあ、たまたま見かけたから助けただけだ。ここで会うのも何かの縁ってな」

「そ、そうか・・・ありがとう。おかげで助かったよ。えっと、鬼神とその仲間の皆様方、どうも助けてくださり本当にありがとうございます」


 商人の中でもリーダ格っぽい人が頭を下げてお礼を言ってきた。


 その商隊はどうやら俺たちが目指していた海の方へ向かうらしく、ついでに俺たちも一緒に向かうのであった。馬車の方が楽だからな・・・・。


 あ、馬車の車輪はタマモが速攻で直したよ。何この子、すんごい有能なんだけど。


「ありがとなタマモ」


 タマモの頭をつい撫でてしまった。モフモフの狐耳が気持ちいです。


「鬼神様のご命令でしたからどうということはありません」


 なんか嬉しそうに口角を上げるタマモ。


「ぐぬう、なんかうらやましいのじゃ」

「一歩リードされてますかね」


 なんかソティスとカルミアがなにやら悔しそうにしてたけどなんでだ?




ちなみに、カルミアはとぐろを巻いて乗ってます。普通に乗ったらはみだそうだったからね。

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