番外2.欲をかいた結果がこのざまぁだよ!
疑似転生したお花畑ヒロインを完全狙い撃ちにしたざまぁ劇が開幕しますたw
私がセーニャの立場に成り代わる決意をした、あの日から4年後。
王国は、いつ終るとも知れぬ戦乱の渦中に巻き込まれていた。
その切っ掛けとなったのは、やんごとない血筋。フォンティーヌ王家の最後の生き残りである私の存在。
今の王国を支配するファレーヌ王家にとって、フォンティーヌの血筋は何がなんでも消えてもらわねばならぬ存在。
王国はすぐに私を指名手配。そんな私、フォンティーヌ家最後の血筋を守ろうとする者達が反乱軍となって王家と対立した。
互いの勢力はほぼ互角。武力で何度激突しても、決着が付かない程の拮抗した状況は国力をすり減らす。
国力をすり減らせば、他国が漁夫の利狙いで攻めて来る。
他国が攻めれば、また別の他国も動く。
そうした動きがドミノ倒しのごとく、各国を伝って行き……
結果、王国は何度も戦火にさらされ続けたせいでボロボロになってしまった。
それを立て直したのが、帝国へと渡っていたセーニャだった。
セーニャは自分こそがフォンティーヌ王家最後の生き残りと主張。帝国もセーニャを支持する形で王国の平定に乗り出す。瞬く間に他国の軍を追い出し、王国を帝国の属国とした。
民衆はセーニャを歓迎。セーニャこそが王国を治めるにふさわしいと声を出し始めた。
逆に、私の立場は最悪となった。
私を支持していた者は、皆居なくなった。
あれだけいた味方が、誰一人居なくなってしまった。
そんな私の行きつく先は……処刑場だった。
―——
私は今、王都の中央広場の中心に立てられた十字架に鎖で縛り付けられていた。
足元には山積みとなった藁や薪、周囲には焚火を掲げる民衆達。
民衆達は血走った目で私をみていた。
「王国がこうなったのはお前のせいだ!!」
「お前のせいで、王国が滅茶苦茶になったんだ!!」
「俺達が苦しい生活を送る羽目になったのは、お前のせいだ!!」
「お前が悪い!」「お前が悪い!」「お前が悪い!」
「違う!私じゃない……私のせいじゃない!!」
私は必死に訴えた。でも、誰も私の言い分を聞いてくれない。
王家の血筋を証明する『鍵』を持ってようとも、それで成したのは王国を戦火にさらしただけ。
民衆を苦しめただけ。
例え、正当な王家の血筋であっても、民衆に支持されなければ全くの無意味。
そんな私は王国含む全てを滅ぼそうと企んだ魔女として処刑される事となった。
私は訴えた。私は魔女じゃないっと訴えても、偉い司祭様が私を魔女とはっきりきっぱり断言したせいで、魔女にされた。
(なんで……なんでこんな事に……私が悪かったの?私がセーニャの立場を奪おうとしたから……?)
今更ながらな後悔の念を抱いてる内に、処刑の時間となったらしい。
私を魔女と認定させた司祭様が松明を掲げながら近づき、語り掛けてきた。
「魔女よ……言い残す事はあるかな?」
「違うんです……私は魔女じゃありません。信じて……ください」
「うん、信じるよ。君は魔女じゃない。君は、魂だけでこの世界。『フォンティーヌの囚われ姫』の世界に来て、現地住民の身体を授かった事で疑似的な転生者となった日本人だしね」
「えっ……?」
私は耳を疑った。目の前の司祭様は、私が別世界から来たという事実だけじゃない。この世界が『フォンティーヌの囚われ姫』の世界と言い当てたのだ。
「あ、貴女は一体……?」
「サツマ……こう言えばわかるかな?」
にこやかな笑みを浮かべる司祭様に、私は地獄で仏を見たような感覚に陥った。
「た、助けて……私を助けて!作者なら……創造主なら出来るんでしょ!!」
「うん。出来るけど、答えは『だが断る!』。だって、君にはざまぁな目にあってもらおうと思ってるからね。これから先、このサツマちゃんが“創造”した世界で『原作知識を利用して、セーニャの立場に成り代わろうだなんて企んだ者は、こんなざまぁな末路が待ってるZE』というざまぁ話を吹聴してもらうためにも……ここで悲惨な死に方をしてもらう必要があるってわけ。だから……」
司祭様は笑った。
人間の幼子のように……
無邪気で……
純粋で……
穢れを知らない……
それ故の、強い、強い、幼子特有の 残 虐 性 が宿った笑みを浮かべながら……
宣言した。
ユ ッ ク リ ヤ ケ シ ン デ イ ッ テ ネ
ボッ
司祭様が投げ入れた松明は、私を一瞬にして焼き尽くすような業火を生み出した。
「ぬわーーっっ!!」
私は叫んだ。
身体中が焼ける。皮が焼け、肉が焦げ、骨が露出しても、私は死ななかった。死ねなかった。
焼けたそばから肉体が再生するせいで、死ねなかった。
「皆の者、魔女の身体は不滅。通常の炎であるならば、決して死ぬことはない。だが……安心せよ!!この聖なる炎で三日三晩焼けば、例え魔女であろうとも滅ぼすことができる!
薪をくべ続けよ!三日三晩、火を決して絶やすことなかれ!!」
司祭様が民衆に向かい、大げさな身振りで呼びかけた。
その声に応えるかのごとく、私に薪をくべていく民衆達。
それを、私は焼かれながらみていた。
焼かれる傍から再生される肉体のせいで、永遠に焼かれる苦痛の中……
「いやぁぁぁぁぁあころしてぇぇぇぇぇぇぇはやくしなせてよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
私は叫ぶ。
欲をかかなければよかった……
セーニャの立場を奪おうなんて思わなければよかった……
そんな後悔の念を抱きながら……
私は、ひたすらに自分が死ぬ事を願い続けた。
私が死ねたのは司祭様の言葉通り三日後……72時間後だった。
意識を消失したと同時に、私はベットで目が覚めた。
現実の身体を見た私はほっとした。
ほっとすると同時に、私はすぐスレに書き込んだ。
『フォンティーヌの囚われ姫』の世界で、私は欲をかいたばかりにとんでもないざまぁを体験した愚者として……
―——
あれから一ヵ月が経過した。
スレを見た所、私の書き込みをみても愚かな選択をした者は居たらしい。
その中身は『ブランシェール家の宝物庫の財宝を根こそぎ頂いたはいいけど、あれはヤバイ組織からの預かり財産だったせいで、そのヤバイ組織に思いっくそ目を付けられた』やら『牢番と一緒になってアレしようとしたら、“ブランシェール家に下品な男は不要”とかでボッシュートされた』やら『現代知識でギルベールに取り入ろうとしたら、さらに詳しい奴が現れやがった』やらっと、様々。
だが、その結末は決まってざまぁな目にあったと締めくくられていた。
それらを読んでる内に、ふと思った。
「もしかしてだけど……あの世界で大罪を犯したら帰ってこれなくなる……なんてわけないわよね?」
その直後、スマホからメール着信。
差出人は『フォンティーヌの囚われ人』の作者であるサツマであり、中身は……
『大丈夫、よっぽどの馬鹿げた真似をしない限りは、ちゃんっと現実に返してあげてるよ』
……
…………
………………
「これって、あれよね……現実に帰還出来なくなった奴が居る事よね。そいつ、一体何やらかしたって言うのよ?」
王国を何度も戦火にさらして王国そのものを滅茶苦茶にするという大罪を犯した私ですらも、こうやって現実に帰してもらえたのだ。
だったら、帰してもらえなかった奴は一体どんな大罪を犯したのか……
気になった。
気になったけど……
それは“深淵”を覗くに等しい行為と思えたので、考えない事とした。
追伸:その大罪を犯した奴だが、今もどこかの見世物小屋で永遠に覚めない悪夢をみせられていたりする
これにて、この物語は完結です。
いや、もしかしたらまた何か書くかもしれないけど……元々がAIに書かせたお遊び的なもの。
下手に引きずらせることなく、ひとまずはこれで〆ときますヾ(:3ノシヾ)ノシバイバイ




