000. プロローグ
もしよかったら読んでください。
拙い文章意だけどよろしくお願いいたします。
その日、世界に第5の力、魔力が発現した。
人々は、身体の違和感に目覚めた。ある人は言う、「急に霊にでも取り憑かれたみたいだった」と。
人類は、謎の違和感を感じても、正体を明かす事が出来ずにいた。病原菌、放射線いかなる検査機器も違和感を捉えることはなく、科学界はこの未知なる違和感について無力に終わった。TVでは心霊特集が連日組まれ、都市伝説界隈は大いに賑わった。
霊媒師は言う、「これは未知なる力が世界に現れたのだ。この力は恐ろしい災いをもたらす」と。
しばらく経ち、この違和感に耐えられなくなった人々が現れ始めた。ひどい場合、意識に靄がかかり、身体は拒絶反応を起こした。人間社会は、日々感じる違和感に生産性を落とし、世界に暗雲が立ち込め始めた。
それから約3年。
地球の地表近くに、奇妙な現象が起こり始めた。最初は、陽炎かと認識する人が多かったが、熱く熱された物体上ではなく、空間そのものにあるようだと噂された。徐々に報告例が増え、大きなものでは空間自体が歪んで中心は黒く塗り固められたように、向こう側が見えなくなるほどになった。
世間は再び、世界のさらなる変化に沸いた。科学界はこの未知の空間歪み現象(通称、揺らぎ)にさまざまなアプローチを仕掛けた。結果、従来科学で説明できなかった。揺らぎには触れてならず、侵入したものは空間の歪みにおかされ、その物性、形状を歪ませた。揺らぎに近づた人間は、ひどくその存在自体を危ぶまれる妙な感覚に陥るという。このために、揺らぎ周辺には、規制線が張られ厳戒令が敷かれた。
やがて、発生した揺らぎは大きくなり、周辺空間を飲み込むほどに成長していき、約1カ月で10mほどの黒い球体の異空間となり安定した。
それから2年ほど、人々は違和感にも慣れ、安定した異空間を放置する事で日々の生活を取り戻したかのように思えた。
西暦2040年7月11日。
東京、新宿第10級1番異空間。
日本国内最大の異空間の周辺が振動した。
異空間より、大量の「モンスター」が出現。
その日、人間は思い知った。
異空間は敵であると。
★☆★☆★
「悠人っ!右だっ!」
「おうっ でるっ!」
翔太の持つ大盾の影から、悠人が右から前にでる。強化外装甲によって強化された脚力は瞬時にトップスピードを出し、悠人の手に持つ大槌が、アーマードオークを捉える。
ーガーンッ
大槌の先にあるいくつかの突起がアーマードオークの皮膚装甲を打ち据え、剥がす。打った反動で、悠人は翔太のところまで退いた。
「かえで いけるかっ!?」
「まかせて!」
翔太の左後方から、グレネードランチャーが対魔スラググレネードが飛び出し、アーマードオークの露出した真皮に当たって弾けた。
爆風が大盾を撃ち付け、飛んで来たスラグが音を鳴らす。衝撃が収まったころには、アーマードオークがふらついた様子で前進していた。
魔障壁が崩れたアーマードオークは、再度振るわれた悠人の大槌により倒れた。
戦闘が終わったことを受けて、カメラを付けたドローンが翔太たちに近づく。
翔太たちは、バイザーに思考を向け、コメントを表示させた。
:ナイス!
:GG
:おつおつ
:安定してるわ
:会敵から3分弱ってところだね
:いい感じ
:アーマードオークつよい•••
:素材素材!
「これでもトップ張らせてもらってるからね。このくらいはできないと」
「おうっ そうだなっ」
「あんたたち 素材早めに取るわよ」
「おけおけ」
:グレネードだとやっぱり、素材取れるとこ少ないよね
:しゃーない 魔障壁と皮膚装甲を貫くには火力がな
:アーマードオークって結構値段いいんだっけ?
:睾丸が200万、あと無事な皮膚装甲が1000万くらいかも
:へー
:いいなー ほしい
「そうだね そんくらい」
3人はテキパキとアーマードオークを解体していく。
:内臓と筋組織が無事なら魔力訓練食か
「今のところ、グレネードなしで、アーマードオークを倒しのは難しいから、内臓系は難しいね」
「おれの大鎚でも最大出力で皮膚装甲1枚剥がすのがやっとだしな」
:魔力訓練食なぁー
:高い上に、効果はさほどなんだっけ?
:しかも結構まずいって噂だよね
:おれも、魔力適性あったら今ごろ くっ
「さ 解体終わり。 コンテナに乗せて帰りましょ」
「おうっ!」
「じゃあ、みんな帰るまでが遠足だよ リスナーのみんなも帰り道付き合ってね」
:はーい
:帰りも何もないいいけど
:大丈夫っしょ
:最後までガンバー
★☆★☆★
異空間が人類の敵になったあの日《7.11.新宿災害および世界的スタンピード災害群》から、人類は異空間に侵攻し始めた。日本では、政府が発足した異空間対策本部の実動部隊として対魔物特殊調査および撃滅部隊《対魔部》が異空間および魔物に対処することとなった。
さらに政府は、違和感《魔力》に慣れた民間人から対魔部訓練生を徴集し、全国に広がる異空間への対処を長期計画として実行に乗り出した。
政府は、対魔部訓練生をより簡素化し、対魔部協力協会を設立。志願者は協会登録者とし異空間への侵入を許可し、有望な者は対魔部訓練生へ引き抜き手厚く訓練を施した。異空間ないでの調査と監視を名目に、異空間侵入者はライブ配信を義務付けられた。
これら政策により、日本は各国に先んじて異空間侵入を果たし、その全貌を明らかにすることができるかと思われたが、異空間での環境と魔物の圧倒的強さの前に、重火器はそこそこのダメージしか与えられなかった。
西暦2050年•••
いくつかの混乱と反発を乗り越え、人類はモンスターを用いた強化外装甲を開発。勇気あるものは、異空間に挑み、素材を採集した。
人々は、彼らを《冒険者》と呼んだ。




