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神様代理人  作者: のん
1/6

独白

はじめて長編に挑戦してみます。

誤字脱字ありましたらすみません。感想くれたらうれしいです。

俺は、長谷川正人。三十四歳。


挿絵(By みてみん)


独身で天涯孤独。

一か月前まで勤めていた中小の印刷屋は潰れ、

次の仕事も見つからず、

家賃の支払い期限だけが、やけに正確に迫ってきていた。


インクと紙の匂いが、まだ鼻の奥に残っている。


どうしたらいいのか分からないまま、

家具もほとんどないアパートの床に座り、

終わる日を待っていた。


そんな時だ。

神様に呼ばれた。


言っておくが、頭は正常だ。

たぶん。



幻覚も妄想も、俺なりに疑った。

なろう系が好きで読み漁っていた時期もあるから、

展開がそれっぽいのも理解している。

だが、転生はしていないし、

トラックにも轢かれていない。


その自称神様は、

俺が納得するまで、徹底的に証明してきた。


月の裏側にも行った。

世界中の観光地を巡り、

カジノでは負け知らずで、

各地の美女にも、なぜかやたらとモテた。


一か月。

やれることは、だいたいやり尽くした。

そして言われた。



――仕事だ。



内容は、神様の使いっ走り。

この世界は人口が増えすぎて、

神一柱では手が足りないらしい。

俺が選ばれた理由は簡単だった。


天涯孤独。彼女なし。

利害関係者が極端に少なく、

先進国生まれで、いい感じに平和ボケしている。


褒められている気はしなかった。


勤務時間は二十四時間三百六十五日。

勤務場所は自由。

この世界のどこでも見え、どこでも行ける。

人間を含む原住生物には、認識されない。

休憩も睡眠も食事も排泄も不要。


報酬は前払いで、今の俺。


退職条件は一つ。

辞めると口にした瞬間、受理される。

その代わり――

俺は死ぬ


大事なことだから二度言われた。


脅迫じゃないか、と聞いたら、

そう思うならそれでもいい、と神様は言った。


かくして、

俺の使いっ走り業は始まった。


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― 新着の感想 ―
前回の作品が好みで新作あったんで来ました。 少し読みにくい部分はあるんですけど、こういう現実世界に神様みたいなのがでてきて、かつ冷めてる世界観大好きです。 主人公のすれてる語り口も自分好みです。 今後…
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