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「新社会人の皆さん。入社おめでとうございます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーで、ありましてーーーーーーーーーーーーーーーーこれで私の挨拶を終わります。これから共に働く仲間としてよろしくお願います。」
長い長い社長の挨拶も終わった。会場では拍手が鳴り響いている。俺は周りに合わせ、パチパチと手を叩いていた。ちなみに、内容はほとんど覚えていない。たぶん大したことは言ってないだろう。これから、各々配属先に移動することになる。俺は事前の通知で、総務課に配属されることになっていた。総務課なんてざっくりしすぎて何をするかは分からないが、何とかなるだろう。俺がこれまでの人生で、何とかなんなかったことはない。
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「とりあえず今日は、給料の振込先と通勤経路とパソコン設定だけやってもらえる?」
部署で挨拶もそこそこに、簡単な申請だけをして欲しいと言われた。指示をしてくれた先輩は3年目の女性の先輩だった。長めの黒髪にメガネが似合う女性だった。「さっさっと入力して、定時で帰ろう」と思った俺は少し操作に手惑いながらも今日の仕事を終えた。




