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ゲート  最弱なのに最強?  作者: 田中 太郎
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入学式

カイトは講堂に着くなり気が重くなった


「ってかもう始まってるじゃん。まぁしょうがないか」


ギィーっと音を立てて講堂の扉を開けると、殆どの生徒がこちらに振り返り、ザワザワと話しだした。


「おっおいあいつは、今日の朝から騒ぎを起こしたという生徒だろ?1年だったのかよ。」


「噂では、生徒副会長を倒したらしいぞ!」


「まっまじで⁈今年の1年は化け物揃いなのに、推薦枠の奴は更に化け物かよ。」


講堂の中が、入学式の雰囲気を忘れて大騒ぎになった。


「皆の者‼︎静かにしないか‼︎今は入学式の最中だぞ!」


生徒会長であるアスラは、声に魔力を混ぜ拡声器を使ったような大声で叫んだ。

怒声にも似た声を聞いた生徒達は、自分達の失態に気付き一様に下を向いた


「カイト君!遅れてきたのにその態度はなんなのよ‼︎もっと反省して?」


「はいはい分かった分かった。座るから怒るなよ。」


アスラの怒りの矛先がカイトに向いた瞬間、カイトは勘弁してくれといった感じで席に座った。

しかし、そのやり取りの中で、カイトが生徒会長でもあるアスラを呼び捨てにした事を全校生徒が聞いて目を丸くした。

生徒会長でもあるアスラは、文武両道であり容姿端麗なのだ。

ある意味高嶺の花である彼女に好意を寄せる男子も少なくない。

そのアスラを1年が当たり前の様に呼び捨てにした事は、全校生徒の男子を敵に回したという事である。


「あぁーこれは、また嫌な感じだなー」


男子から嫉妬や殺気を帯びた視線を受けながら、カイトは順調に進む入学式が早く終わらないかなと願った。



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