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第4話:異世界に到着

 俺が魔法陣を通り抜けた先にいたのは、青い髪に紅色という世にも幻想的な姿をした人だった。しかも格好が巫女服。

 あれ?ここって異世界の筈だよねと思ったが、後ろの集団を見るとやっぱりそうだと思いなおした。だって武装した兵士の人が沢山いるんだから。


「あの」

「あ、はい。なんでしょうか?」

「あなたが神様が送って下さった勇者様ですか?」

「ええ、一応は。ところで、俺がここに召喚された理由が『魔王』の出現とか訊いたんですけど」

「はい、そうです。それがどうかしましたか?」

「あそこに見えるのは、言っていた魔物の類ですか?」

「え?」


 俺と巫女さんの視線の先には、大量のいわゆるゴブリンと言う類の名前のモンスターがいた。うわ、リアルだとあんな感じなんだ。気持ち悪。


「そんなこんな所まで……」

「ちょっと失礼!我が身を守れ!『黒壁』」


 俺の目の前に黒い壁が表れて、跳んできた流れ矢の一本を防いだ。さっきの武装した兵士の皆さんはすでに戦闘を開始していた。

 俺も行こうとすると、さっきの巫女さんが俺の袖を引っ張って止めた。


「何ですか?」

「勇者様が行かなくても大丈夫です。ですから早く私たちは城に戻りましょう」

「何言ってるんですか?俺は確かに『魔王』を倒すために呼ばれたかもしれない。

だけど、その前に助けられる人を助けなきゃ始まらないでしょう!」

「で、ですが」

「ですがも何もない!あなたの身は守ります。ですけれど、あの人達も今の俺には守らなきゃいけない人なんです!」


 俺は巫女さんに結界を張った後、走り出した。しっかし、ついたらいきなり戦闘とか運ねえな。

 俺はゴブリンが落としている石でできた剣を拾うと術をかけた。


「この剣に我が力を。『黒化』」


 剣を黒い物が纏い、刀身を構築した。これは何かを媒体する事で、俺の思った物の硬度を作り出す事が出来る。今の硬度は鋼、つまり剣と同じだ。

 それで近くにいるゴブリン共を薙ぎ払った。すると簡単に倒れた。うわ、なんじゃこりゃ。弱過ぎだろ?

 今度は弓と矢を拾うと、構えた。もちろん弓には術をかけ始める。


「おい、兵士の皆!早くここまで撤退しろ!そいつら全員まとめて吹き飛ばす!」

「わ、わかった。退却、退却!閃光魔術用意!」


 ローブを被った魔術師風味の人たちが一気に閃光魔術でゴブリンの眼をつぶしていた。これはやりやすいな。


「我が敵を射抜く力となり、その全てを吹き飛ばせ!『黒爆破』!」


 矢が当たった中心点から、黒い色のとんでもない爆発が広がりゴブリンを一気に焼き尽くした。それで俺の初陣は終わった。はあ、雑魚すぎるだろう。

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