ポチィ・・・
え?そんなとこに居たの?
ここはどこや?
なんやあったかいのぉ?
アイシャと違って柔らかいのぉ
香織は・・・同じ鋼のボディや
ショウ!ショウはどこや!
また離れてもうたんか?
なんでや!
どこや・・・ここはどこな・・ん・・y・・a・・・
「ねぇメイ?この子はなんなのかしら?猫?そもそも生物なのでしょうけど、身体が硬いわよね・・・」
だれや・・・ワイに触るのは・・・
「お嬢様?あまり触ってるとこの子も安心して寝れないと思われますよ?」
白い体躯に金色の鬣、その手足はか細く尻尾は・・・触るとあっちこっちに踊りだす。フフフッ可愛いなぁ~時々喋るんだけど見た目に似合わずちょっとおっさんくさい。
そもそも喋るものかしら?人や亜人いがいで喋るような生物は・・伝承上の悪魔か高位な精霊かはたまた神か・・・
「お嬢様?その子が何者かはひとまずおいておいて、どうなさるおつもりですか?げんきになるまで?それとも最期まで?それに、お父上にはどう報告なさるのですか?」
そう・・・元気になったらどこかへ行っちゃうのかな?ず~っと居てほしい気持ちはもちろんあるけど、この子はここに居るべきじゃないような感じもする。あとはお父様だ・・・きっと飼うことには賛成してくれると思う。思うんだけど、どこで拾ったのかとか色々聞かれる。それがちょっと苦手なんだよね・・・
「今日の夕食の時にお父様もいらっしゃったら話すことにするわ。お仕事が忙しくなければ良いのですけど・・・」
先日も急に冒険者ギルドに行かれたそうで、今日も大切な話し合いがあると出ていかれた。顔色が少しだけ良かったのが気になるけど・・・
「ちょっと失礼して・・・あら・・・」
寝てる子の後ろ足を持ち上げて・・・
「ちょっ!メイ!なんて事するんですか?(//∇//)」
「大事な事ですよ?」
(//∇//)<それで、どっちだったんですの?
「あら、なんだかんだでお嬢様も興味がおありなんですね?」
「・・・」
「付いてませんでした」
「え?」
「え?」
◇◆◇
「お父様!今日は夕食ご一緒できますか?」
「珍しいな、ナナの方からお誘いとは。これは仕事頑張って終わらせないとな。多少の前後はするかもしれないが、今日の夕食は一緒に食べよう」
お父様に無理言っちゃったけど、大丈夫だよね?それにあの子のことも早めにしたほうが。
「メイ!お父様が今日の夕食は一緒できるって!お仕事の時間調整してくれるって!」
「あらあら、はしゃいじゃって、淑女が台無しですよ?お嬢様。それにあの子が目を覚ましそうですわ」
随分と長く眠ってたけど今日はなんだかもぞもぞと時折り動くようになってた
「あ、伸びた!今度は丸まったわ・・・ウフフ可愛いなぁ~
あ、目が・・・起きるのかな?」
「クァっ!」
「・・・」
「・・・」
「おはよう?お寝坊さんだね」
「お、おはようさん・・・嬢ちゃんは誰なんや?ここはどこや?」
「初めまして。私の名前はナスターシャ。宰相の娘よ。親しいものは『ナナ』と呼ぶわ。ここは帝都。貴方は木陰に倒れていて、私とメイドがお世話させてもらったわ。安心して、誰も貴方を傷つけようとしないから」
目を覚ましたけど、起き上がる事はせず、まずは私の紹介を黙って聞いててくれたわ
「ワイの名前は『ポチ』言いますねん。気がついたらあんさんらに介抱してもろうてたようで、あんじょうおおきに。まだ本来の力が戻ってけぇへんのか本調子には程遠いから、迷惑やなかったらもう少しここで休ませてもろうてもええか?
アカン、語彙力もおかしくなっとる」
この子随分しっかりと喋る・・・見た目は子・・・でも・・・ううん、そんな事はどうでもいいの。この調子ならすぐ元気なる。
「それでも貴方は寝てばかりで大丈夫なの?ご飯は?お水かミルクを用意するわ。体が弱っている時は固形物は体に悪いと聞きますし」
そうだ、メイは?さっきまでいたのに・・・あ、ミルクを取りに行ってたのね、流石だわ。寝床にしてるシーツの替えも一緒に。
「お嬢様、目を覚まされたのならまずは何か口に入れたほうがよろしいかと思いまして、ミルクをお持ちしました。シーツの替えもあるので、万一零されても大丈夫です」
「ありがとうメイ。こちら『ポチ』さんとおっしゃるそうです。ポチさん、此方は一緒のお世話してた私の専属メイドの」
「メイとお呼びください。お嬢様共々ポチ様の御姿にメロメロになっております。お腹も空いてるかとおもい、まずはミルクをどうぞ」
ほんと、凛々しい御姿。きっと立ち上がり走る姿は・・・//////////
「ありがとさん、ワイは貴族さんと喋れるような言葉使いができんさかい、めいわくかけるとおもうが、たのまぁ。
それと、用意してくれて申し訳ないが、ワイ食ったり飲んだり出来んのや。あ、食欲が無いとかやないで?この世に生・・・意識が芽生えてアイツと出会ってから、そういったもんを摂取しない身体やねん。せやから、そないな悲しそうな顔せんでええんやで?」
許せない。ぽちさんをそんな身体にしたなんて!
◇◆◇
それじゃぁポチさんは三大欲求の一つを奪われたという事ですか?「食事・睡眠・遊戯」のうちの食事を!
食事は大切です!毎日の食事とオヤツ!甘味を楽しめないとは、なんて残酷な所業でしょう!
「ぽちさんは・・・その、お辛くないのですか?そのような身体にされて」
「もう永い刻を生きたさかい、気にすることも無くなったな。それが当たり前になってたし、それ以上に楽しかったからな。せやからそないな顔すんなっちゅうねん・・・あかん、ちょっと眠うなってきよった。すまんがまた眠らせてもらうで・・次に目ぇ覚めたら、大丈夫とおも・・う・・っzzZ」
寝ちゃった
「寝てしまわれましたね。まだ本調子には程遠かったのでしょう。それよりも、お嬢様・・・」
「えぇ、このような身体にされた・・・食事を必要としない身体に・・・なんて残酷な事でしょう。ご飯も・・・おやつも食べられない身体になんて!」
※残念ナナ様。猫は甘味を感じられません。
「そうですね、先程のポチ様のお言葉がどのような意味をなすかはまだ判断しかねますが、それでしたらこのミルクは・・・お嬢様がお飲みください」
「ふぇ?」
「成長期というものは過剰に摂取した栄養をも身体の成長に使用する(どこかで聞いた)そうです。なのでお嬢様のその胸部装甲もゴニョゴニョゴニョ・・・」
「・・・メ~イ~・・・」
「・・・さて、お仕事がまだのこってましたので、ナナお嬢様はポチさんの看病・・・も大切ですが、夕食までにお勉強・・・宿題を終わらせておいてくださん」
ぁぅ!そうきたか・・・
「わかりました。終わったらポチさんを眺めてても良いよね?」
「御随意に」
さて、宿題頑張るぞ!
~召喚された子供たち~
「本日より責任者となりました。以後宜しく」
「キャーイケおじ様よ!」
「何よあんたあんなおっさんがいいの?」
「渋いな・・・」
「そんなのどうでも良いから帰しなさいよ!」
「な、なぁ?剣持ってもいいか?」
「みんな落ち着きなよ!魔法ってどうやって使うの???」
「おまえももちつけ」
「オマエモナー」
「・・・コイツラゼンインジャマ・・・」
「みんな静かにしよう!相手の方も話せないじゃないか!まずは話を聞かないと何も始まらないぞ!」
みんな元気だなぁ。私はやっぱりあの夢が気になるし・・・なんだかあの夢の世界とここは似てるような感じがする・・・ううん、まだこの世界のこと何にも知らないけど、そんな感じがするだけ・・・なんなんだろうこの気持ち・・・よろこんでる?の?かなぁ・・・
◇◆◇
騒がしい・・・喧しい・・・煩わしい・・・そもそも前任者が適当だったからこんな事になったのだ。
召喚した勇者の知識だけを利用し、それ以外は放置だと?その結果が先日のような賠償金1000マンコイン・・・どうやればたった一日・・・いや半日でそんな負債を抱えることができるのだ?
しかもそれはあくまで額面上の金額で、内情や相手の立場などを考慮すればその倍は請求されてもおかしくない程の惨状だった。諸々込み込みっで1000マンコインで和解に応じてもらえたのは僥倖だったが・・・それでもだ。やらかした責任者と勇者は鉱山送りにしたが、今回の金額を回収できるのは何十年先に・・・いや、回収は諦めよう。今後このようなことがあったらああなるという見せしめに利用させてもらおう。
今日は娘から食事の誘いがあったというのに、よりによって何故今日の責務がコレなのだ!他にも人がいるだろう!
ここ数年は食事の時間もまばらで食べれない日も多く、娘と会える時間も限られて最初の頃は「おじさん誰?」って言われないか心配してたんだぞ!わかるか!?パパ、お父様と呼ばれずに「おじさん」なんて言われる辛さが!(まだ呼ばれてはないが)
今日のところは各施設とこの先の授業の案内をしたら部屋で休んでもらうくらいしかすることがないが、それでも、もっと静かにs・・・ん?あのこは何やら周りの子と違う雰囲気を感じるな・・・もしかしたら化けるやもしれん。今後に期待か?
「さて、詳しい説明は騎士団副長が今から話すので、少しの間だけでも静かに聞いてくれるか?
それでは副長。あとは頼むぞ」
「ハッ」
さて、残りの書類仕事を終わらせれば夕食には間に合うかな・・・っと、ショウにも連絡しておくか。
(ドローン通信設備を手に入れてからは、使い勝手等のレクチャーと称してはショウと話をしている。親子程離れているが、完全に友達感覚だ)
~ポチ~
クァ~よ~寝たわ。身体は・・・調子もでってきたなもう歩けそうや。しっかしなんやったんかな?ショウ達と帝国に向かって飛行中に・・・きゅうに目眩?呼び出された感と飛行とは違う浮遊感、それと矢鱈滅多ら衝撃があって・・・気がついたらこの有様や。なにがどうなってんの・・・箭?・・・な、な・な
「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」
「どうしましたポチさん!」
「どうされましたポチ様!」
「「「・・・」」」
「ぁ、なんとか復調したようで、おおきに」
「それは良かったですわ。それに立ち上がれるほど元気にもなられたのですね」
「話しづらい(位置的に)のでこちらの台に移動してもらってもよろしいでしょうか(モッフモフだ!内側?が硬いようですが・・・これは合法・・理由に託けてもふもふを堪能したけどこれは合法だ)」
テーブルの上は不作法に感じたが、まぁ台の上なら・・・てゆうかなんや!この身体は!
◇◆◇
白い体毛に金の鬣・・・尻尾にも毛が・・・手!前足か?・・・肉球がある・・・爪は!?出し入れ可能・・・待てマテまてマテェ!
「どうしました?ポチさん。先程から百面相なさってますが、まだお体が本調子でないからですか?それならまだ横になって休んでらしても・・・」
なんやこのVIP待遇は!
「お嬢様、もしかしたら今の状況に混乱なさってるのではないでしょうか?落ち着くまでこの・・・これを・・・フ~リフリ・・・サササ」
なんや・・なんや?野生?眠ってた本性が刺激される・・野生ってなんや?でも・・・抗えない欲求・・・・えぇぇぇい!
右・左・右・からの上そして・・・
「何やらかすんじゃぁぁぁ!ハァハァ・・・ワイは猫じゃなぁぁぁぁい
!」
「メイ!貴方なんて・・・こと・・を
私にもそれを貸しなさい!」
マテェぃ!
「ポチさん・・・ホーラホラホラ サッサッサッサ」
だ、だめや。抗えん!ぬぉぉぉぉぉ!
「ほんまもうやめてハァハァハァ・・・」
「「つい・・」」
「ついで病み上がりに無茶させんといてや・・・また寝込むで・・・ほんま・・・」
「ただいま。ナナ、食事の時間には間に合ったかな?」
「おかえりなさいませ、お父様。時間調整ありがとうございます」
「何を言ってるんだい、可愛い娘のお誘いだ、皇帝のお世話だって放り出して帰ってくるよ」
「旦那様、それは些か不敬では?」
「ハハハ、聞かなかったことにしてくれ。それよりも食事にしようか」
「ほぅ?今日は異世界メニューなのだね?」
「はい、先日新たに生産され始めた新メニューです。安全確認などは既に終わってますので、ただいまより調理させていただきます」
なに?今から調理だと?これをか?どうやって・・・いや、それを待つのも醍醐味と聞いたことがあるぞ
「では、頼む」
「それでは僭越ながら・・・」
(調理中)
ピピピピ
「出来ました。本来はこちらのカトラリーを使用するそうなのですが、習熟に時間がかかるので、本日はこちらを・・・」
なんと、専用のカトラリーを必要とするのか!それはぜひ時間のある時に練習をせねば。
それでは
「「いただきます」」
「ほぉ!これは見事な・・・熱いな。目の前で調理するからこそこの熱量と出来立ての味が楽しめるのだな?」
「お父様!これは大変素晴らしいものです!これなら私でも・・・」
「「ごちそうさま」」
「久々に満足する味だったな」
「それはつまりこれまでの日々の食事は不味かったということでしょうか?旦那様」
メイさん?それも不敬に当たるんじゃないかな?
「お父様!」
「どうしたんだい?ナナ。急に大きな声を出して、淑女たる・・・うんぬん・・・」
「申し訳ありませんでしたお父様。今日は食事だけでなくお父様にお願いがありまして」
ほぉ、普段あまり物をねだったり、お願いすることも少なかったんだが、人らしくなったというか・・・で、メイ?なんで空の給仕台をセッティングし出したのかな?
「ポチ様!」
メイが知らぬ名前を呼ぶと、部屋の奥から何かが走ってきて・・・跳んだ!?前方回転してメイが準備した給仕台の上に降り立った?メイはこのためにこれを?
「お初にお目にかかる御当主殿。ワィ・・・自分はポチというモノ、先日よりお嬢様方に介抱されておりもうした。ナナお嬢様からお願いがあるということで、どうか聞き届けてくださりませぬか」
喋ったぁぁぁぁぁ∑(゜Д゜)
◇◆◇
ヒッヒッフー落ち着けヒッヒッフー・・・よし、落ち着いたぞ!
「そrで、なな、おねがいというのh?」
「旦那様、もう少し落ち着いてください。先程の呼吸法では落ち着けませんし、今そのようなご様子では、お嬢様がぼーいふれんどを連れてきた時は大変でございますよ?」
「「ボ!」」 ーぼぼ?
「旦那様どうぞこちらをお飲みになって気持ちを落ち着かせてください」
「ほぉ、これもまた美味いな。これも異世界の?」
「はい、少量で楽しむものと聞いております」
「メイ。私にもいただけるかしら?」
「申し訳ありませんお嬢様。こちらの飲み物は子供には難しいとの説明を受けておりますので、お嬢様にはこちらを」
むー!子供扱いしてー!あら?
これは・・・美味しい
「こちらの蜂蜜を入れるとまた違う美味しさになるそうです」
「甘っ!これはいいですね!」
蜂蜜・・・高級品ではなかったかしら・・・
「それで、ナナ。お願いはこの・・・ポチ?さん絡みかな?」
「申し訳ありませんでした。あまりの美味しさに・・・
はい、先日出会ったこのポチさんを家で面倒みてもよろしいでしょうか?
もちろん勉強や淑女としてのマナーもこれまで以上に頑張りまっすので!どうか、お願いします」
「ワ・・じ「丁寧な言葉遣いはいらないよ。話しやすい言葉で構わない」・・・」
「ワイはまだこの世界のことも、自分自身のこともはっきりせぇへんのや。それでもこんなわいを看病してくれたお嬢さん方には礼をせなあかんと思っとる。
迷惑はかけん。食事もいらん。隠し事もせぇへん。せやから、もう少しお嬢のそばにおってもええか?頼む!orz」
猫?が異世界流の土下座?してるようにも見えるんだが・・・それ只の『伏せ』だよね・・・・プッ
「わかった。二人できちんと面倒を見るんだよ?それと、学業も疎かにしてはダメだ。もちろん貴族マナーもな」
「はい!」
「それはそうと、食事もいらない?とはどういう・・・」
「お父様、ぽちさんは昔食事の必要としない身体にされたそうなんです。なので、家に来てからも何も召し上がっておりません」
「なんと酷い・・・T^T
ポチ殿、いつまでもこの家に居ていいですよ。ゆっくり静養してください」
「ホンマか!おおきに!」
ガバッと起き上がったポチ様は突如淡い光を放ち出し・・・首?がくるっとまわって・・・背中に移動したと思ったら、腰が回転して・・・飛び上がり・・・
「ほな、これからもあんじょうよろしゅうな!」
ヒトガタニヘンシンされました
∑(゜Д゜)×3
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毛フッサフサの獅子が人型に変身(変形)生々しいよね・・・ガキンガキンって擬音じゃなくてバキッ!ゴキン!グチャ!って感じ?トラウマものだよね?
異世界の新メニュー
お湯を入れて三分の赤いマークでした
ホッとするのみものは梅昆布茶でした
紅茶に蜂蜜・・・レモンを添えて
ポチも無事でて来て後は合流ですね?




