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異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第一章 増えゆく家族
22/69

第21話 ゴブリンくんが行く〜その2〜

またまた番外編になります。

明日は本編に戻ります!

我はゴブリン。


旅のおともはワニー。


現在の居場所は陸の国の端。


このまま進めば漆の国との国境である橋が見えてくるはずだった。


ピンクウルフの群れに出会わなければ。


「ゴォォ」


心配そうに鳴くではない。


我はレッドゴブリン。


ピンクウルフが何匹いようが敵ではない。


現に見てみよ。


我に恐れをなし、奴らは取り囲むだけで近寄ってこようとしてなぎゃぁ!


いきなり噛むな!


エクスカリバー3号でお尻に噛み付いてきたピンクウルフの頭を殴った。


バキッ。


乾いた音。


くくく、ピンクウルフの頭蓋骨を破壊してやぎゃふっ!


いつまで噛んでおる!


というか頭蓋骨を破壊したのになぜ生きておる?


ピンクウルフは不死身のモンスターだったのか?


「ゴォォ」


何が言いたいワニー?


エクスカリバー3号がどうし ⋯⋯ 折れておる!?


先ほどの乾いた音はエクスカリバー3号が折れた音だったのか!


バカな。

ピンクウルフの頭は鋼鉄でできているとでも言うのか!


いかん。

さすがの我でも武器なしでは、この数は危うい。


ワニーよ。

ここは戦略的撤退が最善だと思わんか?


無理だと。

後ろ?


なんと!

すでに回り込まれていたか。

いつの間に ⋯⋯ え、最初から取り囲まれいたと?


嘘をつくな。

我の記憶にはないぞ。


しかし困った。

ワニーは木登りができんから逃げ道がない。


そんな目で見るな。

決して見捨てたりはせんぞ。

貴様は我の大事な仲間なのだかぎゃふん!


ええい!

いったいいつまで噛んでおるのだ!

これでもくらっておれ。


ぶふっ。


我のおなら攻撃をまともにくらいピンクウルフがのたうちまわっておるわ。


むむむ。

一匹を倒したことで他のピンクウルフどもが殺気立ちだした。


くるか!

と貴様らどこを向いておる?


我はこちらだぞ!


ドガーンッ!


何事だ!?


いきなりの爆発。

吹っ飛ぶピンクウルフたち。


我の救出部隊がきたのか!


「ゴォォ」


なぜ引っ張る?


隠れろと。


なぜだ?

まあよい。


促されるまま茂みに隠れる。


その間も爆発音やピンクウルフの悲鳴が上がっていた。


そして辺りが静かになった頃、最初に爆発があった方向から1人の人間が姿を見せた。


背筋が凍りつく。

冷や汗が止まらない。


あれは勇者と同じ類だ。


見つかってはいかん。

ワニーよ、よくぞ隠れるように言ってくれた。感謝するぞ。


「やっぱピンクウルフぐらいじゃ物足りないわね」

「マニエルを満足させられるのは勇者ぐらいだよ」


肩に乗せた毛むくじゃらと喋っている。

変な人間だ。


「前菜には期待してるんだけどね。創生魔法『ファイヤー・アロー』」


人間の手から生み出された炎の矢は茂みに隠れていたピンクウルフの額を的確に捉えていた。


「これで終わりかしら?」

「他は逃げたみたいだね。あっちの方向には梟種鳥人の住処があったと思うけど放っておいていいの?」

「いいんじゃない。あたしは正義の味方でもなんでもないんだから」


辺りを見回す人間。


我とワニーに気付くではないぞ。


「ん?」


気付かれたか!?


「なにが逃げたよ。まだいるじゃない」


こっちに近づいてくる。


やるしかないのか。

それとも逃げるか。


⋯⋯ そもそも逃げられるのか?


悩む時間はそうない。


──やるか。


折れたエクスカリバー3号を持つ手に力を込める。


が、我を通り越し。


人間は我のおならでいつしか気絶していたピンクウルフに近づいていく。


我らは助かったのだ。


「ゴォ」


小声で鳴くワニー。


我になにをしろと言うのだ?

あれは我のお尻を噛んだ凶暴者だぞ。

あんな化け物から救ってやる義理はないはずだ。


そう非難じみた目で見てくるな。


「ゴォ」


なに?

弱き者を救えなくてなにが王になるだと。


⋯⋯


⋯⋯ ⋯⋯


⋯⋯ ⋯⋯ ⋯⋯ 確かにその通りだ。


ワニーよ。

よくぞ言ってくれた。


我はモンスターの王となる者。

奴はいずれ我の配下になる者。

ならば救ってみせよう!


「ニン、ゲン!」


茂みから飛び出した。


「ゴブリン!? それもレッドですって!」


気が逸れた。

今だワニー。

ピンクウルフを救え!


「ワレ、アイテ」


「言葉がわかるわけ? 面白いわね。やってあげましょう」


対峙するだけでおしっこ漏らしそうだ。

いや漏らしたな。


「創生魔法『ファイヤー・アロー』」


一本の炎の矢が我に向かって発射された。


このままだと眉間に突き刺さる。


避けれん!


「ゴォォォ!」


ワニーが体当たりして我を救ってくれた。


すまぬ。礼を言うぞ。


「オリーブダイルまで! 変わった組み合わせね。まあいいわ。二匹まとめて消してあげるわ」


人間の魔力が高まってきている。


なにか大技がくる。


ピンクウルフを連れて逃げろワニー!


自分でもわからぬうちに地を蹴り人間にタックルしていた。


しかし力が足りず人間を押し倒せない。


「邪魔よ」


ぐは!


蹴られワニーのとこまで飛ばされた。

よく見るとすぐ側にピンクウルフもいた。


くそ。


くそくそくそ!


こんなところで我らは死ぬのか。


否!


我を救ってくれた優しき人間に恩を返すまでは死ねんのだ。


「終わりよ。創生魔法『ダムフレア』」


炎の火柱が上が


⋯⋯ らない。


おかしい。


時間が止まっている?


ただ我も動けんぞ。


どうなっている?


『進化条件を満たしました。

進化しますか? YES/NO』


なぜいま?

わからぬが答えはYESしかなかろう!


『どちらかを選んでください。

レッドゴブリンソルジャー

レッドゴブリンウイザード』


我は仲間に守られる存在ではなく守る存在になりたい。


ソルジャーを選ぶ!


『選択し直すことはできません。

よろしいですか? YES/NO』


YESだ。


答えた瞬間、時間が動き出す。

それとともに火柱が上がる。


しかし我たちは巻き込まれなかった。


なぜなら時間が動き出した瞬間、我とワニー、ピンクウルフの3人がいた場所が崩れ地下へと落ちていったのだ。


助かった、のか。

幸運に見舞われたな。


ん?


上からなにか落ちてきたぞ。


拾う。

アイテムだ。

あの人間が落としていったのだろう。


遠慮なくもらっておく。


脅威は去ったようだ。


問題はここからどうやって出るかだ。


まず地上までは到底戻れない。

周囲には道はない。

ただ少し登ったところに横穴があいている。


どこかに繋がっているかもしれないが、我だけならともかくワニーでは登れない高さだ。


困った。


「ゴォ」


どうし──ピンクウルフ!

気が付いたのか。


怪我をしているな。

待ってろ。


回復魔法をかけてやった。


「ワオン」


お礼のつもりか顔を舐めてきた。


気にするな。


それよりもお前、では可哀想だな。


名をやろう。

ピンクウルフだからピルフだ。


二匹から物凄く嫌な顔をされた。


良き名ではないか!


してピルフよ、お願いがある。ワニーを乗せてあそこに上がれるか?


ピルフは力強く頷くとワニーをくわえ、我には乗れと言ってきた。


むぅいけるのか?


恐る恐る乗ってみるが意外と安定している。


よしいけ!


横穴の先は天国か地獄か。

どちらにせよ我は突き進むのみよ!




まだ見ぬ人間の父よ。

我は1つ成長した。

この姿を早く見てもらいたいものだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


豊月隼人とゴブリンクイーンの第一子

Lv:33

HP1431/1431

MP411/411

攻撃1231

防御942

魔力426

魔防495

速度722

幸運77


一般スキル

剣Lv14・回復魔法Lv24・指揮Lv18・炎魔法Lv5


特殊スキル

福運

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