得たスキルは。
多分こちらがメインとなります!
7時と12時(余裕あれば18時と24時も更新予定なので2-4話になります。)に更新予定です。
西暦20XX年。
世界は、ある日を境に一変した。
世界各地に突如として現れた巨大な亀裂。
その奥には、現代の科学では説明できない異空間―― GATEが広がっていた。
ゲヘナから現れる魔物は人類を襲い、多くの都市が壊滅した。
しかし、人類もただ滅びを待つだけではなかった。
十八歳を迎えた人間は、ある日突然『スキル』に覚醒するようになったのだ。
炎や氷を操る魔法。
怪力や超高速移動。
回復能力。
さまざまなスキルを持つ者たちは”探索者”となり、ゲヘナへ挑む。
そして探索者には、実力を示すレートが存在した。
E、D、C、B、A、S、SS、そして最高峰――SSS。
世界中でも数えるほどしか存在しない、人類最強の称号だった。
⸻
「今日はいよいよスキル覚醒の日か……」
神代蓮は制服のネクタイを締めながら、小さく息を吐いた。
十八歳。
探索者としての人生が始まる日。
窓の外ではテレビ局のヘリが飛び交い、今日もニュースではゲヘナ攻略の様子が流れている。
『本日、北海道第四ゲヘナが攻略されました』
『攻略したのはSレート探索者パーティー”フェンリル”です』
「すげぇな……」
蓮は呟く。
探索者。
それは今や、世界中の若者が憧れる職業だった。
危険は伴う。
だが、それ以上に夢がある。
名声、莫大な報酬。
そして、人々を守る英雄になれる。
「兄ちゃん! 絶対すごいスキル覚醒してね!」
妹の神代美咲がリビングから顔を出す。
「期待しすぎだ。」
「だって兄ちゃん、小さい頃から剣道ばっかりやってたじゃん!」
蓮は苦笑した。
物心ついた頃から祖父に剣道を教え込まれ、中学、高校でも全国大会へ出場するほど腕を磨いてきた。
だからといって、強いスキルが手に入る保証はない。
スキル覚醒は完全な運。
属性魔法を手にする者もいれば、農業向けのスキルしか得られない者もいる。
人生を左右する一日。
そう言われる理由だった。
⸻
「それでは、覚醒を開始します。」
市役所内に設けられた覚醒ホール。
数百人の十八歳が順番を待っていた。
一人ずつ魔法陣の中央へ立ち、水晶へ手を置く。
淡い光が身体を包み、次々とスキル名が映し出される。
「《火属性魔法》!」
「おぉぉ!」
「Cランク相当だ!」
会場がどよめく。
「《身体強化》!」
「いいじゃん!」
歓声が上がる一方で、
「《採掘》……」
「《料理》……」
肩を落とす者もいた。
蓮の順番が近づく。
(緊張するな……せめてゲヘナに入れるレベルのスキルを…)
深呼吸し、魔法陣へ足を踏み入れた。
水晶へ手を添える。
眩い光。
頭の中へ情報が流れ込む。
――スキルを獲得しました。――
E…ランク《魔法盾》
「……盾?」
思わず声が漏れる。
会場が静まり返る。
「魔法盾?」
「聞いたことないな。」
「盾を出すだけのスキルか?」
「攻撃できないじゃん。」
ざわざわと笑い声が広がる。
「ハズレだろ。」
「探索者は無理だな。」
蓮は黙ってステータスを開く。
そこには一文だけ書かれていた。
《魔法盾》
魔力によって盾を生成・操作する。
説明は、それだけ。
(……本当にこれだけか?)
肩を落としかけた、その瞬間。
頭の中で、不思議な感覚が走る。
この盾は、まだ使い方を誰も知らない。
「諦めるにはまだ早いか。」
誰も期待しないスキル。
だからこそ、試す価値がある。
そうして神代蓮はまだ知らない。
この《魔法盾》が、やがて世界中の探索者の常識を覆す、唯一無二の最強スキルになることを。
魔法の盾を生成・操作……
色々使い方はありそうですね!蓮はどのようにして使い方成り上がるのか楽しみです!
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