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映画を観た。感想を書いてみた。  作者: 依馬 亜連
2026年視聴

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『THE MONKEY/ザ・モンキー』

【作品情報】

原題:The Monkey

製作:2025年/98分/アメリカ

監督:オズグッド・パーキンス

出演:テオ・ジェームズ/タチアナ・マスラニー/クリスチャン・コンヴェリー

ジャンル:人の命が猫の抜け毛より軽い、大量死バカホラー

(参考サイト:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/)



【ざっくりあらすじ】

母ロイス(絶賛婚活中)と共に暮らす、双子の兄弟ビルとハル。

父のピーティーは、ある日突然姿を消していた。

気性が荒くヤンキー気質な兄ビルは、気弱な弟ハルの夜泣きのせいで父が出て行った、とハルをいじめる日々。


だがそんな時、父の残したガラクタの中からブサイクな猿の人形を見つけた。

ゼンマイを巻くと太鼓を叩く、それはそれはブサイクな人形である。

いや、本当にブサイク。そしてキモい。


息子たちへのプレゼントっぽいんだけど、パッパは何を思ってこれを買ったん?酔った勢いか?


しかもこのブサキモ人形、ブサイクでキモいだけでなく太鼓を叩く度に周囲の人が異常な死を迎えるのだ。

ブサイクなうえに呪われております。最悪ですね、はい。


双子が知らずにゼンマイを巻いたばかりに、二人のシッターであるアニーが死んでしまった。

「アニーの死に猿の人形が関わっているのでは?だってこれ、キモいもん」と考えたハルは、性悪ビルを殺してくれと猿に願った。


だが死んだのは、母のロイスだった。

その後も二人を引き取ってくれたヒッピーな伯父がとんでもねぇ死を迎えたため、双子は猿の人形を井戸に落として封印することに。


そしてそこから25年が経ち――

夫の死後、静かに余生を送っていたヒッピー伯母さんも、冗談みたいな死に方をした。

これ、絶対ブサキモ人形が関わってるヤツじゃん。


そう確信したハルは、再び人形を葬るために渋々伯母の家へと向かった。

年に1回の、貴重な息子との面会日だというのに!



【登場人物】

ハル:

双子の兄弟の眼鏡の方。

気が弱いうえに、兄が暴君過ぎて超不憫な少年時代を送っていた。

自分のせいで母が死んだことを中年になっても引きずっており、そのせいで奥さんとも離婚している。

息子のピーティーも、猿の人形にまつわる因縁に巻き込むまいと超頑張ってるんだけど……せめて双子の兄がいたことぐらいは、ちゃんと言ってあげようよ。

私がピーティーの立場なら「なんで親父、そこまで秘密主義なの?この人って犯罪組織の関係者、またはCIAの人?」ってビビると思う。


ビル:

双子のヤンキーな方。

少年時代はアメリカの小学校に必ず1人はいるタイプの悪ガキだったが、目の前で母が死んでから露骨に病んでいる。

そして大人になると、前髪パッツンのパンクロッカーみたいになっている。25年の間に、一体何が。


ロイス:

双子のママで、バイタリティの塊。

シッターのアニーのクソみたいな葬式の後も「そんなことより踊ろうぜ!」と、荒業で息子たちを慰めている。近距離パワー型だ。


ピーティー:

ハルの息子。

両親の離婚後は母と一緒に暮らしており、まもなく富豪のイライジャ・ウッドと養子縁組を結ぶ予定。

しかし犯罪歴があるとしか思えない秘密主義の父親にも、反抗期なりに精一杯寄り添ってくれている。いい子じゃん。

なお顔の割に、声が超渋い。



【感想など】

なんだこの映画。

アホみたいに人死ぬやん。

しかも死体運ぶ時に、チアリーダー軍団まで出迎えてくれてんじゃん。

最終的に、町1つ壊滅してるやん。


多ければいいってもんじゃあねぇぞ!悪趣味か!


ただここまでいーっぱい死ぬと、正直死者が一人二人増えたところで完全に誤差の範囲。悲壮感も皆無。

そしてこっちもすっかり感覚が麻痺しており、「はい、死んだー」ぐらいのテンションで流すようになります。


この勢いと爆発力で「オラァ!」と視聴者を黙らせる感じ、なんというか――とても原作:スティーヴン・キングだなぁと思いました。


スティーヴン・キング氏ってプロットを組み立てずに執筆されるからか、作中でも「要るか、これ?」っていう蛇足パートが出没したり、ノリで煙に撒くこともあったりで。

その辺りの素材の味を、出来るだけそのままお届けした感のあるヘンテコ映画でした。


母の死にまつわる兄弟の確執という、エモーショナルに仕上げる要素だってあるのにさ。

傷付いた兄弟が25年の時を経て――みたいな展開も、自重(じちょう)を知らないアホアホな不審死のおかげでなんとも言えない微妙な空気で終わります。

これがシットコム形式なら、絶対に「オ~ウ……」って外野の声が入ってたと思う。


まあ、おかげでいっぱい死んだ後も特に暗くならず、なんだったら爽やかに終わったんですけどね!

どうせみんな死ぬもんね!ハハハ!そんなことより踊っちまえ!


それにしてもこの猿の人形、結局何だったんでしょうね。

なんか最後、『ヨハネの黙示録』の青白い騎士(馬ってか本人が顔面蒼白だった)まで出て来てたし。あいつ、ちゃんと安全運転だったし。なにあれ。


昨今の風潮に乗って考察めいたことをしてみると、猿の人形は「死」そのものの象徴だったりするんですかね。

だから無理やり遠ざけても、不自然に崇めても意味がなく、クローゼットの奥で放ったらかしにしておくぐらいが一番安全な付き合い方なんですかね。知らんけど。

……すみません、「考えて察する」と書く考察どころか、100%完全に思い付きです。


なおとある映画ニュースサイトで拝読した監督のインタビューによると、青白い騎士がぐったりしていたのは「アホの猿人形のせいで人をドカドカ殺す羽目になり、むっちゃ疲れているから」だそうです。


過労かよ!

聖書(の外伝)の登場人物なのに、過労かよ!

終末をもたらす激ヤバ人外なのに、過労するんだ!

でも全知全能の父も、6日で世界を作った後は1日休んでるもんね!無理すんな!


そんなわけで無知無能なわたくしは、週休2日どころか週休3日ぐらいがちょうどいいよなぁと思いました。

みんな、心がしんどい時はいっぱい踊ってぐっすり休もうね。特に肩甲骨と股関節を動かすと、スッキリするよ。

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