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5_【第五話】突撃!!アポイントメントって美味しいの?



はい!! 1000シードルの残金で就職情報誌を買いました!! 私マーメルクです19さぁい!!


「えーっと!! 時給は2000S$以上!! それを最低給料としてインセンティブが乗る魔導技術職! 労働に対しての厚生は良い目良い目!! 食事補助もしくは賄いあり!! 立地は馬車亭から徒歩十分圏内!! もしくは住み込み!! さて どうだ!!」


 スピードラーニングしてため息。こんな求人誌にそんなの載ってるわけなじゃあん!!

 しかし……。妥協? ないないないそれはない!! 引かぬ、媚びぬ、顧みぬう!!


 しかし参ったなあぁと。また求人誌ぺらぺらとね。ンぬむ?! こやつは! この求人はぁ!!


【魔道具製作販売工房・デートルト魔道具店:住み込みで働いてくださる魔導技術職の人材を募集中です。女性であれば好ましく、また魔導師であることが必須となります。待遇応相談、まずはご連絡を!】

 

 あったぁあ!!! これだこれこそだよこの求人だよう!!


*ティアーム通り・魔道具店デートルト


 ガンガンガンガンガン!! おいおいおいおいおい!! どこ馬鹿だ! いまは朝四時だぞ! どこかの居酒屋で閉店間際まで飲んでいた酔っ払いが、幻影にやられて血迷ってんのか? うちの店の外窓をたたくんじゃねえ!!


「さてと。お気に抜けだからな。コーヒーと。タバコと。あとちょっとあれだスコーン」


 ガンガンガン!! あーうっせえ。


「んーん。間違えて買ったモカ豆、案外いいじゃんか。酸味強くてすっきりするぜ」


 ガンガンガガン!! やめんかこの野郎!! ドアがぶっ壊れる!!!

 ……しょうがねえ、出て追っ払うか!!


*魔道具店、門前


「なんだおまえは!!」

「マーメルク=ジャヴァ19歳!! 四段水魔導師にして、元水魔導師団第三分隊員なりい!!」

「……? 酔っ払い?」

「お酒なんて飲めないいいい!!」

「下戸なのか?」

「お酒は大好き!! でも最近は貧乏で買えないのです!!」

「ほう? 自己紹介ご苦労。んで? 酔っ払いじゃないのに朝四時からうちの店の入り口に準破壊行為している理由は?」

「ノンノン!! イッツノッキングドアー!!」

「……あっそ。で、理由。ビコーズ?」

「就職活動にござる!!」

「ああ、求人出してたけどさ。アポイントメントって知ってる?」

「あらかじめの連絡という意味のワードです!!」

「ご名答。で、なんでそれをしないかったの? 就職活動だろ?」

「!!! あっ! わすれてたあ!!」

「……なんかすげえなアンタ……」

「……で、面談してもらえます?」

「……するとおもう?」

「はい!!」

「……じゃあ、やろっかー」

「おおおおおお!! やったあミラクルー!!」

「まったくだよ!!」


*デートルト魔道具店・応接室


「うおおおおおおおお!!」

「テンパるなっつの!!」

「これはなかなかであります!! クィーンズホテルほどではないですけど素敵なお部屋!!」

「は? アンタあそこに泊まったことあるの? とんでもなくタケェだろ?」

「あるのですのです!! ぬふふふふふーん!!」

「うむ。よかったな。で、だけど」

「あっさりカッティン!!」

「遊びに来たんじゃねえだろあんたも」

「はい、まったくです!!」

「よし。ビジネスの形に持っていくぞ」

「はい!!」

「えっとだな。ウチの店が何してる所かっつーと。魔道具の作成と、それの販売。ならびに生活雑貨も販売してる。まあ、町の便利屋さん」

「イエス! アイドゥー!!」

「まだ雇うって言ってねえだろ!!」

「のおおおおおおおん!!」

「うるせえ!! 雇わねえとも言ってねえ!!」

「いやーん!! うれしい!!」

「あんた……。はぁ、疲れる!!」

「それでですけれど、お店のオーナー様」

「アギッツ。俺の名前は、アギッツ=デートルト。デートルト魔道具店オーナー」

「はい! お名前ありがとうございます!! わたしは!!」

「マーメルク=ジャヴァ。19歳で四段水魔導師。しかも水魔導師団員経験者」

「?!!! 何で知ってるんですか?! まさか昔どこかで会って?!」

「さっきアンタが堂々と名乗ったじゃんかよ?」

「ああ! そうでした!!」

「まあ……。なんかすげえけど勢いとやる気だけは、常人の5倍はありそうだ。試用してやる。やる気あるかい? 美人お嬢ちゃん?」

「えああ?! そんな!! 美人でお嬢様ですけど!! 孤児院育ちなんですよ私!」

「えっら明るい孤児院育ちだなおい!!」

「名門でしたから!! 首都ベクシオンの!!」

「なーる。そういうわけな。孤児の才能発掘系孤児院だったわけだ、その院は」

「まあそうなりますね」

「よし、ついてきな!! 工房スペースの方行くぞ!!」

「いえっさー!!」


 かくして!! わたしは就職にあたって試用期間に入ることになりました!! がんばれ頑張るよ私!! ザ!!ワークレディマン!!


          5話    END


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