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21_【第二十一話】かさね



*シンのダークスネークバインドが……!!


「くそっ!! また捕まった!! この術、闇の蛇!! 術者の性格の悪さが出ているぞ!!」


 そんなことを言うトーフォルトに。


「生憎これの術者は私ではないぞ。野暮なヘビースモーカーの40親父だ。さて、続行と行こうか!! 魔導弾丸開放!! ダークプロミネンスブリット!!」

「あっ!! トーフォルト!!」


 シンがブッパした『闇陽火柱』に再び飲まれる! トーフォルト!! ファナシーの悲鳴があたりに響く!!


「まって、まって!! ひょっとしてこれは!! 銀髪の死神!! 貴女!! あの闇蛇の術をあといくつ持っているのよ!!」

「さあ? たくさんかな?」

「あ、あんたあああああああ!!」

「処分開始と行こうか!! 処刑ではないぞ!! 私はエグゼキューターではないからな!!」

「させない!! 無詠唱で出て!! キュレイティレイン!!」


 おっは! 本日三度目のぉ!! ファナシーのキュレイティレイン!! あれ水の五段の範囲魔法だろ? よく魔力が持つもんだ。ロッツさんは呆れるぜ!!

 輝く雨が降って!! 再びトーフォルトを縛る闇の蛇を溶かす!! でも?


「魔導弾丸開放!! ダークスネークバインドブリット!!」


 なぎゃん!! 鬼かよシン! 鬼神か邪鬼ですかあ?! 即行また縛りに入る、シン!!


「ぐわあ!! また縛られたっ!! 何だこの術の拘束成功率は!! 優れた術師の術でなければこうは……!!」

「だから、40代のヘビスモのオッサンだ、その術を込めたのは!! そら、行くぞ!! 魔導弾丸開放!! ダークプロミネンスブリット!!」

「ぐぎあぁあああああああっが!!」


 シンの放った高火力弾! 『闇陽火柱』でまた焼かれるトーフォルト!! やっべえええ!!


「トーフォルト!! すぐに解くから!! はっあ?! あ、もう、コンセントレイトが……、安定しない!!」


 嘆き声を上げるファナシー!! どうやら魔力不足になったなぁ?!


「魔力の切れた魔導師ほど無能なものはない! 体が弱い分だけ、銀髪の民より劣ろうという物だ!! そこで見て居ろ!! 魔導弾丸開放!! ブラックヴォルトブリット!!」

「ブラックヴォルト?! まずい!! バインドだけなら魔法は使えるけど!! 電撃でパラライズになったら、魔法すら使えない!! トーフォルト!!」


 シンの冷酷極まりない処分式が発砲されて!! 黒い稲妻がトーフォルトに殺到する!! ファナシーの悲鳴も、ご尤もといえばそうだけど!!


 そこからは凄惨な、処分ショーが展開されて……!!


 なまじっか耐久力が高いばかりに、トーフォルトの奴の苦悶の叫びはあたりの空気を震わせるばかりだった!!


「さて……。最後だ。とっておきを使ってやる。とある高位炎魔導師謹製の!! ルイナーフレイムブリットだ!!」


 なんだとお?! 7段炎魔導術の! 『陽焔乱撃』だとおおおお!! あの国軍元帥、炎魔導師団長ファルジャの得意とする、戦場用広範囲焼却呪文だぞそれえ!!!


「このっ!! やめなさい!! トーフォルトに手を出すな!!」


 あっ!! ファナシーの奴め!! 何考えてんだ? シンの銃口と、標的トーフォルトをつなぐ直線上に!! トーフォルトをかばうように、仁王立ちしやがった!!


「撃つのなら! 撃ちなさい!! ただし私をよ! トーフォルトは殺させない!!」


 そう啖呵を切る、ファナシー=シュアイナン!!


 お前死ぬの怖くないのかよ?! シンは撃つって言ったら撃つぞお?!


           21話  END


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