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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第467話 緊急会議


 他に何か別の案がないかも考えたものの、その日は何も思い浮かばずに就寝。

 翌日は日が昇る前に目を覚まし、できる限りの農作業を行ってから、午前中の作業が終わると同時に、私は王都へと向かうことにした。


 考えに考えた結果、やはり取れる策は抽選か有料のどちらか。

 どちらにするかの最終結論は出なかったため、レティシアさんとサムさんと話し合って決めたいと思う。


 そうこう考えている内に、あっという間に王都へ到着した。

 改めて思うけど、アッシュの馬車は便利すぎる。


 速いし、オート運転だし、王都への移動が苦じゃなくなったのは本当に大きい。

 私はアッシュを撫でてから、ご褒美を買ってくることを告げ、『ニールマート』へと向かった。


 私は『ニールマート』のある街のはずれにやってきたのだが……見るからにお客さんが多い。

 少ないながらも行列ができており、入店ができない状態となっていた。


 お祭りの申し込みの件なのか、それとも漫画が売れているのかは分からないけど、凄まじい変化。

 王都で従業員を雇って良かったと心から思いつつ、私は裏口からお店の中へと入った。


「あっ、佐藤さん。手紙を読んで、来てくれはったんですか?」

「はい。緊急事態のようなので、急いでやってきました。外まで伸びていた列は、お祭りの申し込みの方たちですか?」

「いえ、申し込みは別の場所で受け付けてますし、ここの行列は漫画を買いに来てくれはった人がほとんどです」

「へー、漫画を求めた方たちだったんですか! 短期間で凄い変化ですね」

「右肩上がりで増えていってますね。宣伝の効果が、じわじわ出てきてる感じしますわ」


 口コミが広まってきているのかな?

 成果がちゃんと出ているのは嬉しい。


「ただ、漫画の在庫がそろそろなくなってしまいそうなんですよね。一応、クリスティア様に連絡して、追加の発注は出してるんですけど、まだ届いてへん状態なんです」

「うーん、在庫切れは避けたいですね。とはいえ、大量に早く刷るのも難しいでしょうし、こちらからはクリスさんが上手くやってくれることを願うだけです」

「ほんまにそうですね。ただ、クリスティア様やったら、うまいことやってくれはると思います。あの方は超人ですし」


 レティシアさんのクリスさんに対する評価が非常に高い。

 レティシアさんも超人の域に達していると思うんだけど、そんなレティシアさんが超人と言うのだから、クリスさんは本当に凄い人なのだろう。


「なら、クリスさんはやってくれると信じるだけですね」

「はい。うちらは縁日の件を考えたら大丈夫やと思います」


 ここでようやく本題に入った。

 漫画の件で浮かれていたけど、今は縁日の件が大変な状況にあるのだ。


「そこが今、一番切羽詰まっているところですね。近況はどんな感じなのでしょうか?」

「特設テントを設けてまして、新しく雇うてもろた方らに受付してもろてる状況です。日に日に増えていってますし、早めの対策が必要ですね」

「なるほど……。ちなみにレティシアさんは、どうしたらいいか等の案はありますか?」

「私は、抽選で選んでしまうんがええんかなと思います。抽選をする作業も大変にはなりますけど、それが一番不満の出えへん形やと思います」


 やはりレティシアさんも、抽選を思いついていたみたい。


「私も同じことを考えていました。抽選にするか、有料にするかがベストだと思っています」

「有料でもええんやったら、有料が一番ええんやないでしょうか? 縁日の開催かてタダやありませんし、こうして応募だけでも、だいぶ人手と人件費がかかってますからね」

「私もそう考えてはいるんですが、サムさんの話を聞かない限りは……という感じです。サムさんはここに来てくれるんでしたっけ?」

「はい。もうそろそろ――」


 レティシアさんがそう言いかけた瞬間、裏口の扉が開き、サムさんがやってきた。

 あまりにもタイミングばっちりの登場。


「やあ、佐藤さんももう来ていたんだね」

「サムさん、こんにちは。ちょうどサムさんのことを話していたんですよ。今日はわざわざ来て頂いて、ありがとうございます」

「いやいや、私にとっても大事な話だからね。それで……ある程度の方向性は決まったのかい?」

「レティシアさんと話した結果、有料にするのが一番得策なのではないかという話になりました。ただ、有料にするとその分責任が求められますし、サムさんの負担も大きくなってしまうので、一緒に決めようと思っていました」

「ふふ、佐藤さんは優しいな。ちなみにだが、私の心配はいらないよ。基本的に携わるイベントは有料だし、以前までのクオリティでも十分に有料にできる水準にあったからね。佐藤さんがいいということであれば、今年からは有料で開催していこうか」


 サムさんは爽やかに笑いながら、そう決断してくれた。

 やってきて一分も経たずの決断に、心からかっこいいと思ってしまう。

 リーダーというのは、サムさんみたいな方を言うんだろうなぁ。


「それでは決まりですね。イベントについては、有料の方向で進めさせて頂きます」

「急遽の変更で申し訳ありません。値段設定などの細かい決め事はどうしますか?」

「そっちに関しても、私とレティシアで決めておくよ。有料でも参加したいと思ってくれた全員が参加できるような値段設定にさせてもらう」

「ありがとうございます。サムさん、レティシアさん、よろしくお願いします」


 私は深々と頭を下げてから、持ってきたお土産を二人に手渡した。

 こんなことしかできないのが申し訳ないけど、有料にしたことで臨時収入もあるだろうし、縁日が成功したら二人には報酬をしっかり払ってあげたいな。



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