表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

467/488

第451話 作戦開始


 作戦は各々バラバラ。

 私は前々から決めていたインフルエンサー作戦で、レティシアさんは様々なお店にビラを貼ってもらう、質より量作戦。


 そしてベルベットさんは、国王が宣伝するという、私の上位互換のような作戦を提案してきた。

 まぁ、元々知名度のある方がその知名度を利用して作品を売るというのは、昔からある手法だ。


 逆に、生かさないほうが馬鹿だとも思ってしまうけど……。

 国王様はさすがにやりすぎなのではないかなと思う。


 変に祀り上げられたら、それこそ目も当てられなくなるし、最終手段として取っておきたい。

 ということで、これから実行する作戦は私のインフルエンサー作戦と、レティシアさんの質より量作戦だ。


 ビラは既に大量生産済みのようで、過去に行ってきたイベントの経験が活きている。

 各お店への交渉も、顔が広いレティシアさんが行った方がいいだろうし、目立ちすぎるベルベットさんは待機かな。


「佐藤さん、読み終わりました! 凄く面白かったです。この漫画、本当にオリジナルなんですか? 正直、佐藤さんが持ってきた漫画と遜色ないように感じましたよ」

「そ、そんなわけないじゃん! 描写の細かさが足りないし、背景もところどころ雑。異世界の漫画と比べたら全然遠く及ばない!」

「そ、そうなんですか……? すみません。私はあまり漫画に詳しくないので、遜色ないように感じてしまいました。でも、凄く面白いことには変わりありません!」


 口では自分の漫画に厳しいことを言っていたベルベットさんだったけど、口角は上がりきっていて目尻は垂れ下がっている。

 嬉しさを隠しきれておらず、これでは作者だと名乗っているようなものなので、私はそれとなくベルベットさんを後ろに向かせた。


「シーラさんは、この漫画が売れると思いますか?」

「もちろんです。最初の数ページだけ読めるようにしておいて、適当に並べておくだけで飛ぶように売れると思いますよ」


 そんな何気ないシーラさんの一言に、全員がハッとした表情をする。

 確かに試し読みは大アリだ。


 漫画という文化がないため、まずは無料という文言で釣り、購買意欲を掻き立てる。

 一番シンプルな手法なのに見落としていたため、やはりシーラさんを連れてきて良かった。


「最高のアイデアですね。シーラさんとベルベットさんには、試し読みができるように細工した漫画を数冊持って、露店で売ってきてもらえますか?」

「ええ。目を引くポップも作るから任せて」

「私とベルベットさんで売り切ってみせます。……ベルベットさんは、くれぐれも変装だけよろしくお願いしますね」


 ベルベットさんだとバレたら、漫画どころではなくなってしまうもんね。

 その辺りのことは2人に任せつつ、各々が考えた作戦を実行するべく動き出した。


 私はまず、冒険者ギルドへ向かうところから。

 伝手が何もないのが不安だけど、冒険者ギルドで依頼者として依頼を出すことができるはず。


 冒険者ギルドといえば依頼を受注する側のイメージだし、ゲームとか漫画を見ても依頼することはほとんどないから不安ではあるが……依頼は出せるはず。

 問題はいくらかかるかだけど、トップ冒険者に依頼するなら、簡単な依頼でも高そうなのが懸念点だ。


 そんな不安を抱えつつ、冒険者ギルドへとやってきた私は、早速受付で尋ねてみることにした。


「いらっしゃいませ。冒険者ギルド、総合受付です。本日はどのようなご用件でしょうか?」


 美人のお姉さんが、とびきりの笑顔で対応してくれている。

 ポーシャさんやロイスさんが酷い扱いを受けていたことから分かる通り、冒険者は輩のような性格の方が多いはず。


 そんな冒険者と上手くやり取りをするための、美人で愛想のいい受付嬢なんだろうな。

 作られた笑顔感があるのを見て、私はふとそんなことを思った。


「実は、依頼を出したいんです。こちらから依頼を出すことはできますか?」

「はい。こちらでも受け付けておりますよ。どんなご依頼でしょうか?」


 笑顔のまま、紙とペンを取り出した受付嬢さん。

 言って理解してもらえるかは怪しいところだけど、とりあえず伝えてみよう。


「トップ冒険者の方に、本のプロモーションをしてもらいたいんです。あからさまに宣伝をしてもらいたいとかはなく、鞄からチラッと見せるようにしてくれるだけでいいんですが……依頼料はいくらぐらいかかるでしょうか?」

「……へ? ほ、本のプロモーション? か、鞄からチラッと見せる……ちょ、ちょっと理解できず、申し訳ありません」


 紙には一言一句、私が伝えたことを間違えずに書けているんだけど、言葉を理解した上で内容が頭に入ってこない様子。

 ちょっと伝え方が悪すぎたかな?


「すみません。もう少し詳しく説明しますね。お時間かかるかもしれませんが、大丈夫でしょうか?」

「もちろんです。理解できずに申し訳ございません」

「いえいえ、こちらこそ意味不明な依頼をしてすみません」


 私と受付嬢さんはお互いにペコペコと謝罪をしつつ、改めて依頼内容について詳しく説明した。

 ちゃんと順を追って説明したこともあって、今度は理解してくれていそうだけど……どうだろうか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、販売サイトに飛びます! ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、販売サイトに飛びます! ▲▲▲ 
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ