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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第442話 トーナメント表


 それから将司さんにも尋ねたんだけど、ジューゾーさんに負けた理由についてはよく分からなかったとのこと。

 ジョエル君と同じ返答だったことには驚いたけど、これはジューゾーさんが何か特殊な技術を使っている可能性が高いと思う。


 こうなったら3回戦で敗れたミルキーさんにも尋ねたかったけど、色々な方と話している内にどこかへ行ってしまったみたいで、聞けず終い。

 明日の準々決勝で見させてもらうとして、ここからは敗退してしまった方から話を聞きながら、慰めていこうと思う。


 ある者にとっては祝勝会、またある者にとってはお疲れ様会――もとい反省会が行われ、無事に模擬戦大会の1日目が終了した。

 参加人数が増えたことで、かなり駆け足気味の1日目になってしまったものの、参加者の反応が好評だったのは良かった。


 特に会場ごとに設けたギミックは面白かったみたいで、より実戦形式だったとドニーさんから好評してもらった。

 1日目終了後にお出しした料理も大好評だったし、2日目に入っても熱気が冷めている感じがなくて一安心。


「佐藤さん、おはようございます。今日は運営側として働かせてもらいますので、どんどんこき使ってくださいね」

「シーラさん、おはようございます。軽いお手伝いはしてもらうかもしれませんが、引き続き大会を楽しんでください。……私も運営のトップみたいな感じで据えてもらっていますが、昨日もずっと試合を観戦していただけですので」


 ありがたいことに、大会運営に関してはサムさんが完璧にこなしてくれている。

 私も一応手伝う姿勢は見せていたものの、逆に邪魔になると判断し、観戦を楽しませてもらうことにした。


「そうだったんですか? なら、私と一緒に見て回りましょう。模擬戦大会に関しては、佐藤さんと一緒に見る機会がありませんでしたからね」

「確かにそうですね。シーラさんの心情を考えると言いにくいのですが、シーラさんと大会を見られるのは嬉しいです」


 そんな会話をしながら、私とシーラさんは少し早めに会場入りをした。

 既に昨日勝ち上がった8名は準備運動をしており、トーナメント表も張り出されているみたいだ。

 サムさんに挨拶をしつつ、私たちもトーナメント表の確認を行う。


「猛者ばかりなだけあって、準々決勝はどこも面白そうですね」

「ですね。……あー。でも、左のブロックのほうがキツい感じがします」


 左のブロックは蓮さん対ドニーさん、ガロさん対アシュロスさんであり、猛者が集められた感じはある。

 とはいえ、右のブロックもライムとドレイクさんに加え、謎の多いイリマさんとジューゾーさんがいるからね。


 2人の実力を知らないだけで、もしかしたら左のブロックよりも右のブロックの方がキツい可能性だってある。

 ちなみに、私の今回の優勝予想はシーラさん、美香さん、ローゼさんだったため、既に外れてしまっている。


 ライムも優勝候補筆頭だったし、考えてはいたんだけど……美香さんには勝てないと思ってしまったからなぁ。

 シーラさんは参加者だったこともあり、優勝予想に入れていなかったため、2人で誰が優勝するかを予想し合いながら、試合開始まで時間を潰した。



 サムさんの進行により、ようやく1試合目のアナウンスがされた。

 対戦カードは、蓮さん対ドニーさんの師弟対決。


「蓮! 私の敵を討ってよ! 負けたら許さないからー!」


 観客席から激を飛ばしているのは、もちろん美香さん。

 蓮さんは昨日のアールジャックさんとの試合の傷がまだ癒えておらず、かなり痛々しい姿のため、美香さんが鬼にしか見えない。


 とはいえ、ドニーさんもかなりボロボロであり、右足に至っては引きずっている。

 美香さんとの試合で怪我をしたのか、それともフリースさんとの試合で怪我をしたのか分からないけど、美香さんとの試合は超激戦だったみたいだからね。


 蓮さんは3回戦で大ダメージを負い、ドニーさんは2回戦、3回戦で蓄積ダメージを負っている。

 お互いに満身創痍だけど、参加者の実力が上がっているため、仕方のない部分が多い。


 格闘技でも1日2試合行われるのが酷だと言われている中、模擬戦大会は2日間で最大6試合。

 タフすぎることを強いているけど、そう考えると予選から参加しているガロさんとジューゾーさんはとんでもない。


 試合が始まる前からボロボロの2人を見て、私がそんなことを考えていると……試合が開始されるようだ。

 今回は足場が泥の試合会場であり、そのギミックのような泥試合になりそうな予感をひしひしと感じる。



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