#80 狂宴①[ギルティ経歴詐称]
前回までのあらすじ
二律背反系アラサー男子
その日の夜
ミズキの研究所
ネロ「はい、じゃあ皆の者!グラスを持つのだ!」
全員「おう!」
ネロ「では私が乾杯の音頭を取らせてもらう!合唱コンクール審査員特別賞受賞おめでとう!!!」
全員「受賞してねぇ」
ネロ「ベルマーク100個収集おめでとう!!!」
全員「集めてねぇ」
ネロ「もういいや、とりあえず完敗!!!」
全員「あーあ、負けちゃったよ」
ネロ「みんな昨日はお疲れ乾杯!!!!」
全員「うおぉぉっっ乾杯ぃぃぃぃっっっ!!!!」
全員のかけ声とともにグラス同士のぶつかる音が部屋中に響き、パーティが始まった。このパーティは、先日カズたちがヘルバラード・マウンテンにある支配者の聖杯を手に入れてきたことに対する感謝と労いの気持ちを表して、ミズキが全ての費用を負担して開催されたものである。テーブルの上にはオードブルや寿司、クリスマスにしか登場しないであろう七面鳥まで並んでいる。個人的にはまだまだチキンライスでいいような気もするのだが。とにかくめでたいパーティの開幕に、各々テンションを上げて楽しんでいる。
カズ「くぁ~~~っっ!やっぱり仕事の後にはビールだよなぁこんちきしょうがぁぁぁ~~~!!!!」
ネロ「おぉ、いい飲みっぷりだなカズ殿!もう1杯飲み干してしまうとは!」
マリア「・・・カズさん、未成年ですわよね?」
カズ「んだと!?未成年が酒飲んじゃいけねぇってルールでもあんのかァ!?あぁん!?」
マリア「あります」
ミズキ「まぁまぁマリア、今日くらいいいじゃないか。私が許す」
マリア「えぇ・・・」
カズ「そういうことだ!姉さんの許可がおりたんだから大丈夫なんだよ!ていうか俺が未成年なんて、そんなソースどこにあんだよ!?」
マリア「『#0 イカれた登場人物を紹介するぜ!』に思いっきり書いてありますわよ!19歳って!!」
カズ「んだとぉ!?じゃあ誰か変えとけ、21歳ってなぁ!!」
ネロ「あ、それならさっき私が変えておいたぞ!」
カズ「おっ、サンキューネロ!」
マリア「未成年飲酒を正当化させるためだけにプロフィールを変えないでください!!」
ミズキ「じゃあ私の年齢も24歳から17歳に変えておいてくれないか」
マリア「ミズキさんまで!!?」
ユイ「私も、誕生日を6月7日から3月17日に変えといて」
マリア「誕生日を変えるって何ですの!?しかも何ですかその日にちのチョイスは!?」
ユイ「いや、私の好きなバンドグループ『ヘタレファントム』のベース担当『幾何学ゲルニカ』さんの誕生日なんだよ、3月17日って」
マリア「くっだらねぇ理由ですわね!!」
ネロ「おぉ、そのバンドなら知っているぞ!2ndシングル『はっけよい集団恐怖症』が1番好きだな!」
ユイ「知っているのかネロ!私は24thシングル『ラララ脱法シューズ♪』がイチオシだ!」
ネロ「うむ、それも好きだぞ!!」
マリア「知らないバンドの知らない曲の話で盛り上がらないでくださいまし!!!」
ツヴァイ「・・・私たち、こんなふざけた子たちに負けたのね。お兄様♪」
アイン「お前も十分ふざけているぞツヴァイ。いい歳こいて語尾に♪つけたり・・・」
ツヴァイ「あぁ何か言ったかオイ?(アインの顔を握りつぶす)」
アイン「ぐばばば!!!いいえ何も言っていませんツヴァイ様!」
ズィヴェン「おいそれは俺のフライドポテトだぞ!横取りしてんじゃねぇボケが!!」
アハト「何言ってんの。口の中に入れるまでは誰の物でもないんだよ、ハゲのオッサン」
ズィヴェン「だーれがハゲだコラァ!?これはハゲじゃなくてスキンヘッドだって何回言わせんだバカ!!」
ゼクス「むっ、この不死鳥の亡骸・・・なんと甘美なる香味!」
フィーア「それ焼き豚やで、ゼクス?」
ゼクス「ふぇっ!?」
フュンフ「・・・俺たちも十分ふざけてるけどね」
パーティに参加しているのはカズご一行だけではない。ヘルバラード・マウンテンで死闘を繰り広げた盗賊、脱兎九族も同じテーブルを囲み参加していたのだ。無論、群れるのが嫌いなリリーエンド・ドライは家でお留守番なのだが。
ユイ「・・・それにしても、何でこいつらもいるんだ?」
マリア「さぁ、カズさんにでも聞いてみたらよろしいのではなくて?何か知っているかもしれませんわよ」
ユイ「そうだな。おいカズ、なんでこいつらがここにいるか知って・・・」
カズ「そこのハゲさっきからうるせぇぞ!!光源を反射させてんじゃねぇ失明させる気か!!!」
ズィヴェン「んだとコラァ!?じゃあお望み通り本当に失明させたろかクソが!!!」
カズ「分かってねぇようだな・・・お前のハゲ具合は失明程度で防げるレベルじゃねぇからな!?」
ズィヴェン「上等じゃァァァァァァ!!!表出ろやボケェェェェェ!!!!」
アイン「・・・ズィヴェン」
ズィヴェン「ひっ・・・!」
アイン「クロエ・カズに対する無礼は私が許さん」
ズィヴェン「す、すまねぇアイン兄・・・」
ミズキ「まぁまぁアイン君、今日くらいいいじゃないか。私が許す」
アイン「し、しかし・・・彼は妹の命の恩人で・・・」
ミズキ「そんなことより君、全然飲んでないじゃないか。しかもオレンジジュースて・・・子供かお前は。酒飲め酒、オラァ(アインにビールを注ぐ)」
アイン「いや、私は酒というものが苦手で・・・」
ミズキ「うるせぇ!!(顔を殴る)」
アイン「ぶべらっ!!?」
脱兎九族「!?」
ミズキ「私の酒が飲めねぇってのか・・・私を誰だと思ってんだ?世紀の研究者・・・ミズキ姉さんだぞ、舐めてると潰すぞ・・・このガキが!」
アイン「ぐぇ・・・す、すみません。じゃあ少しだけ・・・(グラスに口をつける)」
ミズキ「チビチビ飲んでんじゃねぇ!!(顔をテーブルに押しつける)」
アイン「ふぐぇっ!!?」
ミズキ「イソジンじゃねぇんだぞ!グイっと一気に飲めよ変態!(無理矢理飲ませる)」
アイン「ぐががが・・・ギブっ・・・ギブギブブババババ!!」
ズィヴェン「・・・い、いくらなんでもやり過ぎだ!いい加減にしろよてめぇ!」
ミズキ・アイン「うるせぇ黙ってろハゲ!!!」
ズィヴェン「はいっ、未来永劫二度と喋りません!すみませんでした!」
脱兎九族(あの人の隣にだけは絶対に座りたくない・・・)
ユイ「はぁ、登場人物が多いと発言がすぐに流れてしまうな・・・」
マリア「こうなると自分も安易に発言できませんわね」
ネロ「なんだったっけ、なぜ脱兎九族の人たちがここにいるのかという質問だったか?」
ユイ「あぁ、そうだが」
ネロ「みんなで盛り上がった方が楽しい、というカズ殿の粋な計らいだそうだ」
ユイ「なんだ、カズが呼んだのか」
マリア「さすがカズさんですわ!敵も味方も関係なくお優しいんですのね!」
ネロ「そうだな、雨降ってジ・エンドって言うしな」
ユイ・マリア「終えるな、地を固めろ」




