#44 予選①[乙女は乙女でも"戦乙女"]
翌日 昼
地下闘技場「アンダーワールド」
実況「大変長らくお待たせいたしましたァーーーー!!!!」
実況「これより第70回アンダーワールド・バトルトーナメントを開催いたしまぁぁぁす!!」
観客「うおおおおお!!!!」
実況「さぁて恒例の選手のピックアップ紹介のお時間です!この第70回大会という記念すべきトーナメントに、初の女性選手!一輪の花が舞い降りました!!」
実況「その強さ未知数!エントリーナンバー8、1級ボルダリンガーの少女、ロンリネス・ジェノサイディア・ケーネだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
観客「うおおおおおお!!!!」
実況「ケーネ選手は第1試合から出場します、乞うご期待くださーーい!!!」
―――
アンダーワールド・バトルトーナメント ルール
・参加者8人トーナメント形式で行われる
・優勝者には賞金とチャンピオンへの挑戦権が贈呈される(挑戦権を拒否した場合、賞金は10分の1になる)
・魔法の使用は不可。使用した場合、即失格
・武器の使用は可。あらかじめ運営が用意した武器の中から1つ選ぶことができる。武器を使用しない場合、獲得金額が1.5倍になる。持ち込みは不可。
・制限時間は30分。制限時間が過ぎても勝負がつかない場合は、審判の判定で勝負を決する。
・ダウンから10カウント経過または再起不能で敗北となる。また、降伏宣言をした場合も同様
・試合相手を殺しても失格にはならない
―――
実況「さて、諸注意の説明が終わったところでさっそく第1試合に移っていきまーす!」
実況「1回戦・第1試合、ピックアップで紹介したロンリネス・ジェノサイディア・ケーネ選手と、サンゴーズタウンから来たならず者、スロードバイ・キリング選手の入場だぁぁぁ!!!!」
観客「うおおおお!!!」
ネロ「来た、ほら見ろカズ殿、マリア殿が入場してきたぞ!」
カズ「・・・そうか、あの長ったらしい名前の奴マリアだったな。完全に忘れてた。誰かと思ったわ」
ユイ「これだから頭と麻雀の弱いヤツは困る」
カズ「・・・もうツッコまんぞ」
観客「ケーネちゃぁぁぁぁぁんん!!!」
観客「かわいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
観客「ふ~んエッチじゃん」
観客「ケーネたそ~のえちえちな写真キボンヌ!!!」
観客「エーチーフィールド全開!!!」
観客「えちえちコンロ点火!エチチチ・・・」
ユイ「・・・カズ、ここの観客気持ち悪いから皆殺しにしていいかな」
カズ「気持ちは分かるがやめろ。凶魔じゃあるまいし」
実況「ではここで、両選手の最終配当率を発表します。ケーネ選手が最も高い290倍、キリング選手が27倍だぁぁぁ!!!」
ネロ「おお、マリア殿すごい。290倍だってよカズ殿!!」
カズ「まぁ、こんな地下トーナメントで女性選手に賭けるヤツなんて少ないだろうよ・・・」
ユイ「ふん、それを見越した上で私はしっかりマリアに賭けたぞ、3000G」
カズ「しまった、俺も賭けておけばよかった!!!」
ネロ「君たちはマリア殿をなんだと思っているんだ!?」
実況「選択武器の紹介ですが、キリング選手がジャックナイフ、ケーネ選手はなんと武器を使用しないとのことです!!!賞金を倍にする魂胆でしょうか、すなわちこれは優勝宣言だ!!!」
観客「うおおおおおお!!!かっこかわいいいぃぃぃぃぃ!!!!」
マリア「・・・まったく、騒々しいですわね」
キリング「おい女」
マリア「っ!?」
マリア「失礼してしまいますわ、わたくしのような可憐な少女に向かって『女』だなんて!」
キリング「ちやほやされて調子乗ってんじゃねぇぞ。なにが武器を使わないだ、なめてんのか」
マリア「あいにく、あなたのような小汚い男性を舐めるなんて趣味はございませんわ。わたくしは潔癖症ですので」
キリング「ちっ、かわいくねぇ女だ。言っとくがよぉ、俺ぁ回りくどいのが嫌いでな。特に手加減なんて器用なことはできねぇんだよ。女子供だからって容赦はしねぇ。だからよー、死んでも文句言うなよ」
マリア「お言葉ですが、死んでしまっては文句の言いようがありませんことよ」
キリング「つくづく舐めてる女だな。いいわ、殺す。ぜってー殺す。おい審判、さっさと試合を開始しろ!」
審判「うむ、それでは第1試合を始める。レディーーーーーー」
審判「ゴォォーーーーーーッッッッッ!!!!!」
観客「うおおおおおおお、負けるなケーネたそぉぉぉぉ!!!!」
キリング「ちょっせぇ、死ねぇぁぁぁぁ!!!!」
実況「おっとぉぉキリング選手、試合開始と同時にケーネ選手に向かって疾走!!ジャックナイフを右手に振りかざしているぅぅぅ!!!これは刹那の速さで勝ちを狙いにいっているのかぁぁぁ!!?」
キリング「どっちに避けるかなぁ、右か左か!?どちらにせよこの俺のリーチからは逃れられねぇぜぇぇぇぇ!!!!」
マリア「・・・まったく、言葉だけは威勢がよくて穢らわしいこと」
マリア「そういうの、わたくし嫌いでしてよ」
マリア「『ロイヤリティ・ブロー』・・・!」
実況「なんとケーネ選手、ナイフを突きたてんと突進してくるキリング選手から避ける素振りもなく、あろうことか正拳突きの構えを見せたぁぁぁ!!!」
キリング「避ける気がねぇのかてめぇ!!!」
マリア「いいえ、そもそも避ける必要がありませんのよ」
キリング「んだとぉ!?」
マリア「・・・解放ッッッ!!!」
[マリアの攻撃:ロイヤリティ・ブロー]
キリング「おぼぐはぁぁっっっっっ!!!!?」
[会心の一撃!キリングはたおれた]
キリング「・・・」
マリア「・・・ジャッジの方、カウントのほうを」
審判「え、あっあぁ、すみません!ではワーーーン・・・、っていうか」
審判「キ、キリング選手・・・気絶!再起不能により、第1試合の勝者っ、ケーネ選手ぅぅぅぅ!!!!」
観客「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
実況「な、なんということでしょう!キリング選手のナイフが振り下ろされる前に、ケーネ選手の渾身の右ストレートが顔面に炸裂!!!まさかの瞬殺ッ、これを瞬殺と言わずになんと呼ぶのか!?第70回大会という記念すべきトーナメントに、地下を揺らす衝撃のダークホースの誕生だ!いたいけな強き乙女・・・その姿、まさにヴァルキリー!!!」
観客「うおおおおお、ヴァルキリーケーネたそぉぉぉぉ!!!!!」
マリア「弱い犬ほどよく吠える・・・まさしくその通りでしたわね。これにてQ.E.D、でしてよ・・・!」
実況の人、実況してくれてありがとう




