#10 能ある鷹はネイル・シーカー
前回までのあらすじ
俺TUEEEEの開幕
ダーノー城 王室
国王「なんだなんだ、騒々しいぞ。」
側近「トーヤー国王!大変です、国家反逆を企てる男が侵入してきまして、城内は王室以外の区画全て制圧されました!」
国王「反逆?今どきそんなことする輩がいるのか。で、その輩は何人おるのだ。」
側近「それが・・・男1人でして・・・」
国王「ひっ、1人!?たった1人に城の9割を制圧されたとでもいうのか!?」
側近「左様でございます。面目次第もございません」
国王「何者だ、その男は!?」
側近「中央管理室からの情報によれば・・・」
カズ「魔王殺しの貴公子、そう覚えておいていただこうか」
国王「だ、誰だ貴様!?って、貴公子?ダッサ!!」
側近「あ、あぁ・・・国王、あいつです。あの男こそが・・・」
国王「なるほど、そういうことか」
カズ「ったく、侵入してからここまで40分もかかっちまったじゃねーか。無駄にめんどくせぇ警備させやがって。怪我でもしたらどうすんだコノヤロー。って誰がダサいだって!?」
側近「何をふざけたことを・・・!貴様のせいで一体何人の兵が命を奪われたと・・・」
カズ「あ、お前こそ何ふざけたこと言ってんだ。俺は誰1人殺しちゃあいねぇぞ」
側近「なんだと、そんな剣を使っておいて・・・」
カズ「あぁ、場合によってはこいつも使うが、こいつぁ逆刃刀でね。この剣では人は殺せない。俺がこれを使うのはあくまで集団戦闘の時だけだ。集団相手にはさすがに拳じゃあ厳しいから、この逆刃刀で回転斬りをするって感じだな。リンクみたいに」
側近「なるほど殺してはいないのか・・・ってそれがどうした!だからといって貴様のやっていることが悪であることに何ら変わりはない!」
カズ「俺が悪・・・へぇ~」
国王「貴様の目的はなんだ、金か?地位か?名声か?」
カズ「あ~、それもいいかもな。だが、俺がここに来たのはそんな薄っぺらな理由じゃない。俺はお前に文句を言いに来た」
国王「ほう、国王である私に何の文句があるというのだね」
カズ「エレクア村に経済的制裁を加えるよう指示したのはお前か、女好き」
国王「いかにも。それがなにか?」
カズ「よかった、これで心置きなくお前を叩きのめせるぜ!!!(指を鳴らす)」
国王「ほう、私に向かってくるのか。大した度胸だ。いいだろう、この私のカラシニコフで貴様の全身に風穴を開けてやろう!!」
側近「こ、国王!!!」
カズ「・・・てめぇのせいで宿屋でゆっくり休めなかったじゃねーかこのクソ野郎が!!!」
~2秒後~
国王「ま、参りました・・・(瀕死)」
側近「うわぁ瞬殺かよ。飛び道具使って瞬殺されるとか哀れすぎんだろ」
国王「参りました」
カズ「いや、参りましたじゃない。お前を殴って終わりじゃない。お前に1つ命令する。逆らえば本当に殺す」
国王「エレクア村制裁措置の解除か・・・」
カズ「さすが国王、話が早くて助かるよ。そうだ、さっさとしろ、今すぐしろ。そうじゃねぇと俺が今夜宿屋に泊まれない。」
側近「いや、この国の宿屋で泊まればいいんじゃ・・・」
カズ「ここの国の城制圧しておいて、のんきにここの宿屋に泊まれるかバカ。ぜってぇ警備員とかに逆恨みで殺されるわ」
側近「そうか、でもお前がエレクア村の宿屋に泊まるってことは俺らに分かってるから結局意味ないんじゃ・・・」
カズ「げっ、そうだった!しまった~、やらかした!」
国王「フッ、心配するな。お前はたった1人で城を制圧してしまう男だ。そんな男を狙う命知らずな輩などおりはせんだろう」
カズ「まぁ、それもそうか。」
国王「・・・では、現時刻をもってエレクア村に対する制裁措置を解除する。直ちにエレクア村に伝えてくれ」
側近「はっ、了解しました!」
カズ「そんじゃ、俺はさっさと撤退するとしますか。あいつらに見られるわけにはいかねぇ」
国王「なんだ、仲間か?」
カズ「まぁそんなとこかな。俺はあいつらの前では『衰弱して弱い』ってことにしてあるんだよ」
国王「普段は自分を弱く見せているのか、一体なぜ・・・」
カズ「俺が強いってあいつらに知られたら・・・」
ユイ「・・・なんだなんだ、この城の兵士全員気絶してるぞ」
カズ「げっ!?」
マリア「ここは王室ですわね。・・・あら?」
カズ「ふぁっ!?」
ネロ「あっ!勇者カズがいたぞ!無事そうだぞ!」
マリア「ふぅ、よかったですわ!」
ユイ「これ全部カズがやったのか」
ネロ「はっはっは!流石は勇者カズだ!!!」
マリア「こんなにお強いなら、今度からは敵を倒すのはカズさんにやってもらえば楽ですわね」
ネロ「まったくだ!ふははは!」
カズ「・・・今度から俺が敵を倒すことになるから嫌なんだよおおおおおお!!!!!」
強さ温存系勇者は死んだ




