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僕の世界①
はじめましてロックです!
よろしくお願いします!
この世界には、僕しかいない。
比喩的な意味ではなく、本当に僕しかいない。
なんてことはない。生まれてから17年間、何もなく、ただただ一人ぼっちだった。
動物もおらず、植物もおらず、人間もいない。微生物もいない。何もいない。
ここまで一人ぼっちだと、僕が本当に存在しているのかも怪しいものだ。
自分が存在するかどうかは、他者の視点からしか分からない。他者が存在するということは、自分が存在する証でもあるのだ。
「へえ、ならあんたは存在しているね。あたしがここであんたを認識しているんだから」
それは分かっているのだ。先ほど分からないと言ったが、それは小説上の詭弁であるため、ご了承してほしい。
「嘘はいけないぜ。嘘つきは泥棒の始まりだ」
泥棒するにも、この世界には僕しかいないため、泥棒すらできない。なぜなら盗まないからだ。全ては僕のものである。
閑話休題。この物語は僕の存在を証明する物語であり、この世界には僕しかいないことを否定する物語である。




