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暁田県庁 異類対策課

作者:淘汰
最新エピソード掲載日:2026/05/01
架空の地方都市、暁田県。
県庁に中途採用された近藤伊織は、初登庁の日、なぜか一人だけ地下二階へ案内される。そこで待っていたのは、表の組織図には載らない部署――「異類対策課」だった。

異類とは、幽霊や妖怪、神さまのようでいて、時代に置いていかれた存在たち。
伊織には、そんな異類の姿だけでなく、彼らが何に執着してこの世に留まっているのかを示す「縁の糸」が見える。
一方、無愛想な課長・烏丸護は糸こそ見えないものの、異類を見つめ、記録と調査から真実を掘り起こすことに長けていた。

二人の仕事は、異類をただ祓うことではない。
土地に残された記憶や、言えなかった言葉、ほどけなかった時間を調べ、その因縁を解き明かし、最後に尊厳ある別れへ導くこと。
それは救いであり、時に残酷な別れでもある。

雪の気配が残る町、古びた停留所、誰にも忘れられたくなかったものたち。
これは、県庁の地下にある小さな部署で、置き去りにされた思いをひとつずつ見送りながら、生きている人間の傷もまたほどいていく、静かな現代ファンタジー。
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