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【異世界あるある?】異世界チーレム無双からのスローライフ生活に憧れたテンプレ英雄王

いつも通りの思い付きです。

流行りモノや定番モノといっても、人それぞれであって、皆が同じというわけではない。

そんなテーマです。

気が付くと俺は真っ白な空間の中に居た。

目の前では、絶世の美女が俺を見つめて立っている。

この状況だけでも俺には多過ぎるヒントだった。

これは、間違い無く・・・


「はいっ!異世界フラグ来ましたーー!」


予想は見事に的中し、俺は異世界へ行く事になった。

そして、俺は目の前の女神から反則とも思える位の(チート)を貰い旅立った・・・


ここまでは完璧なテンプレ展開だ。


あとはー、チートの力で俺Tueeeしてー、モフモフっ娘とー、エルフの御姉様とー、吸血娘とー、姫騎士さんとー、それからー・・・


最後は自由気ままに皆でスローライフだぜ!


俺の頭の中は、今後の展開を想像するだけで今にも爆発しそうだった。


「テンプレサイコー!異世界チーレム無双ばんざーい!スローライフでハッピーエンドだ!イヤッホー!」


こうして俺の異世界生活が始まった・・・





冒険者ギルドではテンプレの絡まれイベントをこなして冒険者となったかと思えば、異世界チート無双であっという間に王国最強の冒険者となった。

あとは、俺の憧れのハーレムさえ完成すればコンプリートだろう。

既に、聖女と名高いこの国の王女が仲間になり、順調な滑り出しのテンプレ生活を始めていた・・・はずだった・・・





・・・省略・・・





俺は魔王を倒し世界を救い、功績を称えられ英雄王となった。

王となった俺の横には王妃である仲間の元王女が寄り添っているだけだった。

まあ、かわいいから良しとするが。

ハーレムメンバーなんて、『ナニソレ?オイシイノ?』状態であった。


この世界ではハーレムなぞ存在せず、互いが伴侶と決めた相手と人生を全うする文化なのであった。


そして、王となった俺はスローライフとは無縁の場所で、国の統治に一生を捧げる事となる。


「ど・う・し・て・こ・う・な・っ・た・?」


俺のテンプレ、【憧れの異世界チーレム無双からのスローライフ生活】は存在しなかったのだ。


こんな人生はテンプレじゃない。


願わくは共感してくれる者が現れることを信じてこの書を残す。





「いやぁ、なかなか面白いラノベだった。こっちの世界に来てからはラノベなんて存在しないからな!久々に満足したよ。」


俺は本を閉じて皆に向かって話し掛けた。

千年前に書かれた俺と同じ異世界から来た英雄王の自叙伝らしい。


「ラノベじゃなくて自叙伝だよねー。でも、残念だったわねー。今の時代は五百年前の魔王との戦いで男の人が激減しちゃったからハーレムなんて普通なのにね。」

「逆に男の人の方が大変じゃない。沢山子供作って人口を増やしていかないといけないんだから。」

「ま、あんたは得意分野だから大変なんて思った事なんかないでしょうけど・・・」

「アハハハ、ー、言えてる言えてる。」

「ん・・・元気過ぎも大変・・・」


俺の回りで騒いでいる彼女達は、俺と一緒に魔王を倒した仲間であり、妻達でもある。


「なんだ?皆不満なのか?それなら少し控えるけど。」

「「「「「それは絶対ダメ!」」」」」


即答ですかー?がんばります。


俺の毎日はこんな感じでまったりと過ぎていくのだ。

千年前の英雄王には申し訳ないが、俺は【異世界チーレム無双からのスローライフ生活】を地でいっていたのだ。


恐らくではあるが、今の時代では、英雄王に共感する者は一人も居ないだろう。


逆に、英雄王となって王女様と結婚して国を統べるような英雄譚に憧れるのだ。


だからこそ敢えて言わせてもらおう。


【貴方の人生こそ憧れのテンプレ人生だったんだよ。異世界チーレム無双からのスローライフ生活に憧れたテンプレの英雄王さん。】


さらっと読むのだったらこのくらいで良いのかな?

【憧れの異世界チーレム無双からのスローライフ生活】って、如何にもテンプレ満載のタイトルだけど使えそうな気がする・・・

ではまた次回作で!

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