7-5 懐かしき日常
ほのぼの高校生ライフ
やっぱり平和が一番だな
どうも。焔です。現在科学の授業を受けてます。
「え~イオン化傾向とは、金属がイオンになりやすい順番に並べたものでカリウム>カルシウム>ナトリウム…」
教室内は、先生の声とチョークが黒板に文字を書く音、ノートの上を走るペンの音など先日まで殺すか殺されるかの危険な世界で生きていたのが嘘のような平和な日常。
「では、焔君答えてくれ。」
「カリウムかなまああてにするなひどすぎる借金」
俺が考え事をしていると先生が俺を指名し問題を解かせようとする。
黒板には、ヒントになるようなモノは、無く先生の話を聞いていないと答えられない問題だった。
「正解だ。君は、なんでいつも小説を読んでいたり他のこと考えていながらそうも簡単に答えるのかな?」
「予習してますので」
「授業態度を除けば優等生なんだけどな君。」
「優等生は、香蓮だけで充分です。」
頭を抱えながら皮肉を言うが俺の回答にクラス全員が笑い、話は終わった。
『焔、どうせ並列思考使って考えてる思考と授業を受ける思考と分けてるでしょ』
『もちろん。と言うか久しぶりに念話使ったわ。』
再度考え事をしようとしたら香蓮からの念話で遮られた。
昔、香蓮に並列思考をスキルとしてあげたが実は、俺の特技が向こう側でスキルに昇華しただけのものだ。
小説読みながらゲームしたり、授業中に小説を読んでたらいつの間にか並列的に行動することが出来た。の視界を見ることも出来るようになったし、聖徳太子のように一度に複数人の言葉を理解することが出来るようになったけど。
『主、少し良い?』
『なんだアス』
『一次産業に関してだけど、まず移民者の就職対策として、こうきょう事業?と言うことで、移民者たちの家造りをして貰ってるんだけど。こうきょう事業って何?』
『公共事業とは、簡単に言うと国が金を出して働かせてるって事。』
『普通の商売とどう違うの?』
『まず1:会社がつぶれる可能性が無いため失業する可能性が無く安定な収入が得られる。
2:国益が生まれる。これは、1のお陰だけど安定した収入があった場合人は、お金を使ってくれるからお金が循環して利益が生まれる。まぁ基本就業者にデメリットは無いけど国からするとお金を出す分初期は、赤字だが最終的に利益になることがある。』
『お金を循環させる為の初期投資って事ね。分かったありがとう。』
絶対に理解できてないだろうが、アスが念話を切る。
授業の方に視線を変えると黒板では、大学入試センター試験で出された水と希硫酸での反応の表問題が出され、香蓮がスラスラと解いていた。
『焔、さっきアスが念話していたみたいだけど何だったの?』
『今度は、日影か。単純にお前に教わった公共事業が何か分からないから教えてって言われただけだ。』
『なんだ、変なこと言ったのかと思った。』
日影は、何か安堵した声を漏らす。
『何かしたのか?』
『うっやっぱり聞かれますよね。純粋に日本の知識を使ったら産業革命と言うか技術革新みたいになっただけ』
『詳しく。』
ただの革新や革命ならいいがゴリゴリの科学化とかされたら魔法と科学の両立などで戦争の再発になりえてしまう為だ。
『焔が思ってるほどじゃないよ。一次産業において、まず生活で出る生ごみや糞を肥料とし再利用し、伐採後の土地は、焼畑農業の技術を取り入れ、灰による酸性中和を使って土地の再利用を図ったりしただけだよ。』
第一次産業に関しては、普通だった。
カムスで考えるとまあまあ斬新な改革だと思うがそこから変に発展はしないだろ
『んで、他は、一次産業においてってことは、他にもあるんだろ?』
『第二産業において鉱物加工技術の発展並びにセメントなどの建造物資の革命・簡易的な火力発電など生活水準の向上をさせてる。』
『火力発電なんてしなくても、魔石を動力に歯車回せばよくね』
火力発電とは、燃料を燃やしてお湯を沸かし、その蒸気の力でタービンを回転させ電力を発生させているが、カムスは地球とは異なり元から魔力という動力があるためタービンに魔石が接続されれば回転するという魔方陣を書けば解決する気がする。
最適解は、雷魔法で発電することだが、人力がいる分コストとリスクが生まれてしまい、運が悪いと適性が誰もいなくなり廃れてしまう。
『その手が有ったか!ありがとう焔』
何かを理解するとお礼だけ言われ勝手に念話を切られた泣きそう。
「では、もう時間になるし、授業を終えるぞ。起立…礼、ありがとうございました。」
先生の号令にならいクラス全員が起立・礼をし終わりのあいさつを言うと丁度よくチャイムが鳴った。
最後まで日影から報告を受けておらず、気になってしまったため授業が終わると同時に教室を出て屋上に向かう。
制限時間は、10分だがその位あれば十分だろう。
「香蓮行くぞ」
「バレてたのね」
後ろから付いてきていた香蓮に手を伸ばすとほぼノータイムで手を繋いできたから即転移魔法を使いメリソスに戻る。
屋上は、過去に自殺が起きた為、基本侵入禁止になっており、生徒や先生が入ってくる危険性が無く入口も生徒や先生が入ってこない特別教室側のためバレることが無い。
「「おかえりなさいませご主人様」」
転移すると目の前にメイド服を着たヘンゼルとグレーテルが居た。
「二人ともどうした。」
「あれ?ヘンゼルって男の子だよね…あっ男の娘ってことか」
香蓮がアブナイ目をしながら何か言っているがガン無視する。
「なにか日影さんがこれを着てあるじさまに会うと良いって言ってましたので、驚かせようと」
「この服は、あるじさまの世界でご奉仕する服って言われてね。」
ナイスと言いたいがこの世界に萌えの要素を取り入れようとするとは、処刑するしか。
「あと、日影さんが第三次産業?の発展の為だとかなんとか言ってました。」
「OK。ありがとうヘンゼル・グレーテルよく報告してくれた。あとめっちゃかわいいぞ」
二人の頭を撫で褒める。
普通にフランス人形がメイド服を着てるようで美しい。
それにヘンゼルとグレーテルの白髪がキラキラ輝き神々しい。
「やったー」
「ありがとうございます。あるじさま」
ヘンゼル・グレーテルは、猫のように目を細め快楽に身をゆだねて喉を鳴らしている。
「とりあえず日影にたいする拷問は、後にして香蓮帰るぞ、もう少しで6限が始まる。」
「やば、もうそんな時間?って次体育じゃん着替えてないよ」
「えいっ」
次の授業が体育だと思いだし、即席魔法で着替えそそくさと学校に戻る。
カムスで戦って居た為、体育自体は、苦ではないが先生の小言は、めんどくさいので早走りで体育館に向かう。
「ぎりぎりセーフ」
「ふ~危なかった。」
体育館シューズに履き替え体育館に入って呼吸を整えているとチャイムが鳴って先生が入ってくる。
「では、授業を始めるぞ整列。」
先生の号令で基準の生徒の横に二列で並ぶ。
「今日の授業は、前半持久走の練習で後半は、ドッジボールをするから出席を取ったらすぐ校門集合。」
俺たちは、出席確認をされたものから体育館を出て校門前に集まった。
「去年も授業でやったからわかると思うが学校を五周したら終わりだ。特殊ルールとして先頭が一周後に俺が走り始め抜かれた者は、プラス一周されるから覚悟しろよ」
先生が持久走の練習の説明をする。
俺たちのかようはんなり高校は、学校を囲うように走ると一周約一キロ有るため五キロ走ることになる。
「それと、今回、一位だった者は、評価五(五段階評価中)をくれてやるから本気でやれよ」
一授業で評価五をもらえるとか、後の授業サボっても問題無いじゃん…本気出すしか。
「焔、勝負しよ。先生のやつ以外に負けた方は、勝った方の言うことを聞くってどう?」
「いいぞ。ただし、なんでもアリの本気で行くぞ」
「一応、変身とか魔法は、無ね」
「当たり前のこと言うなよ」
俺と香蓮のように向こうで戦って居た者たちは、楽勝だろうと簡単な準備運動をしている。
俺と香蓮は、最前列でクラウチングスタートの形で開始の号令を待っていた。
「はは、香蓮と焔が本気になるとは、面白そうだ。クラウチングスタートして途中でバテたりするなよ。スタート!!」
先生の笛の声が聞こえると同時に右足に力を入れ前に飛ぶ。
後ろに被害が出ないように一点にのみ力を入れ地面に吸収されるようにした。
香蓮も同じ要領でスタートしたが、地力上俺より少し遅い。
「出遅れたか香蓮?」
「舐めないでよ焔」
前だけ見て走り続ける。
最高率で前に出るため、地面を蹴るときにだけ力を入れそれ以外は、風の抵抗を最小限にするフォームで走る。
一個目の曲がり角で香蓮に並ばれたが垂直方向転換で再度距離を離そうとしたが香蓮は、手を使いドリフトの要領で方向変換しクラウチングスタートのように曲がってきたため、逆に距離が縮められた。
「香蓮らしい獣のような動き方だね」
「焔こそ、物理演算ガン無視だね。」
互いに初めは、二十キロぐらいの速さで走っていたが、ここが日本だと思いだし二人とも全力疾走ぐらいの速さに落とす。
「やっぱりカムスと違うからこの程度しか出さんけどつまらないな。」
「今度、向こうで最速決定戦やろうよ。全スキル解放殴り合い可。誰が一番初めにゴールに着くか選手権」
「俺と日影がワープして同率一位か、第三宇宙速度以上の速さで走って同率一位だろうな。」
「能力禁止にしよう。」
そんな他愛もない話をしていると、スタート地点だった校門が見えてきた。
一位を待っていた先生が俺たちの速さに目を白黒させていたが無視する。
「お前たちってそんなに早かったのか?」
「いえ、最近二人でトレーニングしていたからですよ。」
「はい、ランニングとかでは無く。遊びで純粋に鬼に捕まったらアウトって感じでやってたらこうなってました。」
「どんなスピードでやってんだお前たち…」
先生は、怪物を見るような目で俺たちを見ていたが体力的に辛くなったのかスピードを落とす。
嘘は、ついてないカムスで俺が鬼になり捕まったらアウト(死)って感じで遊んでたらこうなった。
まあ香蓮は、裏切者のブラックドックス・ハヌマーン・キュマイラとかの肉体強化系をガチ盛りでやってたけど。
「そうだ。校門にペンとノートを置いておいたからゴール順に名前を書いておけ。」
「「わかりました」」
俺たちは、先生と別れるともう一ギアを上げる。
最終的に俺が一番で香蓮が二番で三十分ぐらいして凛音が三位で到着した。
「うん、まぁ一周目で予想してはいたがこれは、ひどいな。まさか殆どのやつが四週遅れにするとはな…とりあえず焔と香蓮を除外して、凛音を一位とし、凛音は評価五確定な。」
これは、ひどい俺と香蓮は、頑張ったのに除外されてしまった。
「先生、俺たちの評価は?」
「五に決まってんだろこれで一とか三出したらほかの先生に俺が殺されるわ。それと、後半のドッジボールは、コート半分くれてやるからお前ら二人と希望者だけでドッジしろ、一般に参加させたら死亡者が出るかもしれんからな。」
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