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8-1 対決アストライア

予定通りアストライア戦です。

 どうも焔です。なんやかんやありまして一週間が経ち、アストライアと戦う日になりました。


「んで戦う当日になってしまったが、何処で戦う気だ?」


 創造主とアストライアが登場し二週間経ち何ら変わらない朝食の風景の中で俺が創造主に聞く。

 この祝勝会から2週間、アストライアを含め簡単な模擬戦や豪邸の温泉でまったりしたり、いつもの日常を過ごしていた。


「あぁそれなら、俺が創り出してやるよ焔が創ってもいいが平等性的に難があるから初期フィールドに関しては、俺が創ろう」


 味噌汁を啜りながら答えを返してきた。

 その答えは、俺の考えを見抜いてなのかそれとも元からそうする予定だったのか判らないが戦闘前からの罠設置が出来なくなってしまった。


「了解、んじゃ飯食い終わってちょっとしたらやりますか」

「はい、分かりました。」


 今は、日影の作ってくれた朝飯を楽しむか。

 今日の献立は、白米にお味噌汁・金目鯛の煮つけにほうれん草の煮びたしだ。

 日影は、朝飯に和食を出すことが多く数少ない癒しだ。


 ~~~~焔食事&休憩中~~~~~~




「では、始めるか」


 時が少し経ち今は、創造主の創った世界でアストライアと対峙しています。

 アストライアは、片手に剣を持ちながら目を閉じ佇んでいます。


「それでは、今から24の獣が一柱アストライア 対 可能性の獣:焔の対戦を行う」

「た~らら~ららら~らら~」

「UCじゃねーよ」


 某伝説上の獣の曲を口ずさんでいると創造主に殴られた。


「いいじゃんネタに走ったって…それでルールは?」

「ルールは、単純明快なんでもありの殺し合い、どちらかが敗北宣言するか死亡するまで続く以上」

「難しいルールがなくて良かったわ」

「判りました。」

「では、開戦」


 開戦宣言をすると同時に創造主は、消え去り俺とアストライアだけがこの世界に取り残された。

 互いに動かず静寂が周囲を包み込む


「焔さん、攻撃してこないんですか?」

「模擬戦をしていたとは言えほぼ無情報の状態の敵に先制攻撃するのは、悪手だって知ってますから」

「そうですか、では私から行かせていただきますね」


 アストライアは、閉じていた瞳を開く。

 その瞳は、初めて会った時と同じように自分の意志をしっかりと持っている蒼い瞳だ。


「やっぱりお前の瞳は、奇麗だな」

「なっ…急に何を言うんですか」


 剣を構え呼吸を整えていたアストライアがきょどる。

 こうなることを考えて言ったわけでは無いが結果としては不意打ちのようになってしまった。


「すまん、お前のその意志を持った瞳が好きでな。」

「そういうのは、今言うものでは無いです。」

「それもそうだな。こんな状態でお前から攻撃しろって言うのも無理そうだし俺から行かせてもらう」


 目を閉じ深呼吸する。


「目覚めろブラッドメタル」


 掌を切り裂くと血が流れ刀の形に変化する。

 俺のメイン武器のブラッドメタルは、今や俺の血と混ざり同一化し、血液内を巡っている。


「気付かぬうちに死の安らぎを受けろ 無痛」


 刹那を超えた速度で相手の無意識を狙った斬撃を繰り出す技、それが無痛。

 人は、気付かぬうちに出来た傷は、気付くまで痛みが出てこないその特性を裏手にとって超高速での攻撃によって暗殺に近い方法だ。


「我が意志は、正義となりて我が敵を屠る」


 俺が攻撃をしたはずなのに結果、傷を受けたのは、俺の方だった。

 何が起きたのか全く分からずただ分かったのは、攻撃を防ぎ、俺に袈裟斬りを喰らわせたことだけ。


「いってー死にそう」

「その割には、元気そうですね」

「そりゃあ所詮袈裟斬りされた程度じゃん、俺この世界に来てすぐに右半身消し飛ばされたし、最低を知ればそれ以下は、どうでも良くなっちゃうだよね。まぁ痛いのは痛いんだけど。」


 そんな話をしている間に傷は、癒えて完治している。

 血にブラッドメタルが混ざっているように俺にも「裏切り者」のスキルを持っておりブラムストーカーの力も持っている。

 ブラムストーカーは、ブラッドメタルの純血版のように自らの血を武器にしたり動かしたり変質化することもできる。

 その力を使えば傷口の血を硬化し出血を抑え回復魔法で傷を塞げば完治できるって訳だ。


「さっきのは、オートカウンタというより完全に防ぎ反撃したような感覚だったな、未だに手に防がれた感覚がある。」

「一瞬のうちによくそこまで分かりましたね。私の能力:天秤は、自分の意志より弱い攻撃を受けるとき自分のステータスを激増させるモノで能力が発動している間私は最強になります。」

「へぇ~ならアストライアより意志が強ければ良いんだな」


 アストライアの能力は、分かった。そして奴の意志の強さも分かった。

 一回初期ステにされたとは言え、もう元と同じぐらいには、戻っている。

 今じゃアスや華蓮じゃ傷をつけることすら至難な体を簡単に切ったんだその強さは、計り知れない…でも意志で覆せるなら簡単なものだ。


「んじゃ、アストライア。君の意志の強さを教えてよ」


 意志とは、何かをしようとする心の事だ。

 例えば、人が日常的に呼吸することに意志は無いがそれが死に関わるようになれば呼吸することにも意志を抱く。

 アストライアは、今俺を倒すという意志を持っている故に俺がアストライアを殺すという意志を持たぬ限り勝てない。


「んじゃ、今からお前を倒す」


 持っている刀を構え呼吸を整える。

 相手の能力が分かった時点で、戦略は頭に浮かぶ。


「俺の一閃は、破滅の閃」


 さっきの速攻型ではなく、確実に殺すことだけを考えて創った攻撃だ。

 まあ今回は、アストライアに傷をつける程度の意志で振っている。


「我が意志は、正義となりて我が敵を屠る」


 さっきと同じように攻撃を防がれ反撃を喰らう。

 今回は、さっきより遅いためアストライアの行動もしっかり見えた。

 アストライアは、俺の攻撃と同等の力で受け止めその後剣で斬っていた。


「やっぱり意志の強さの差か」

「そこまで分かりますか…ヒントをあげなければよかったです。」


 意志の強さの差とは、防御後の反撃の強さだ。

 一番初めの無痛の時の反撃は、袈裟斬り…一般人で言う致命傷だったが今回の反撃は、腕に深い切り傷が出来た程度だ。重症とは言え致命傷とまでは行かない。


「うん分かった次で決める。」

「なんか嫌な気がするんで私も本気を出しますよ。」


 鏡のようにシンクロした動きで手に持っている武器を消し新しい獲物を召喚する。

 アストライアは、象徴の天秤を俺は、手甲をそれぞれ呼び出した。


「行くぞ、例えどんな相手でも倒す確殺の拳…絶拳」

「我が天秤は、意志を図る絶対の壁 私の身に触れられたなら貴方の勝ちです。」


 俺は、白兵しアストライアを連打する。

 だが、彼女の目の前で透明な壁に阻まれ反撃のように俺の体に傷が増える。

 さっきまでの剣の完全防御版なのだろうアストライアの意志より強い意志で攻撃しなければ破ることは、かなわない。

 それを知ってなお俺は、透明な壁を殴り続ける。


「自殺行為をするために手甲にしたんですか?」

「そう思うならそう思っとけ」


 全身から血を出しながらも殴り続ける

 多分だがアストライアは、剣と天秤両方を顕現することは出来ないのだろう…でなければ俺の拳が壁を破れない時点で剣を出し斬ればいいのに出してこないということは、そういうことだろう。


「今から十数えたらお前の壁は、壊れ俺の拳がお前に当たる。」

「必ず、防いでみせます。」


 アストライアを守っていた壁が可視化できるほど強化させる。

 だけど今の俺の意志には、及ばないだろう。


「十…九…八…七…六…五」


 カウントダウンをし始める。

 アストライアの壁は、ビクともせず、俺の体に傷が増えていく。


「四…三…」


 三の数と共に左腕が千切れ吹き飛ぶ。


「二…一…」


 一となっても変化は…無い


「零…」









「あなたの負けです…」





 アストライアの口から出た俺の敗北宣言が何もない世界に響く





















「いや、俺の勝ちだ」


 俯き血を流しながら残った右腕をアストライアのお腹めがけ打ち込む

 壁に当たる直前で壁は崩壊し拳が腹を穿つ。


「俺の拳は、无二打にのうちいらず

「うっ」


 俺の拳を受け気を失ったアストライアの体を支える。


「勝者、焔。これにて24の獣の試練を終える」


 世界が崩れ去り日常の風景へ戻った。


「んじゃ後、日影任せた」


 アストライアを抱きながら後ろに倒れ意識を手放す。


読んでいただきありがとうございます。

最後、壁を破壊した方法は、次回解説いたします。


誤字脱字等ありましたら教えていただけると幸いです。

また感想やアイデアを常時募集中です。

ここがつまらないなどの意見も送って下さると幸いです。


次回の投稿は5/10(金)を予定しております。

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