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異世界Changeling〜王への道〜  作者: 厨二のおっさん
序章
12/21

憧れのキャンプ

読んで頂きありがとうございます。



しばらく森を歩くと日が暮れてきた。

少し肌寒いな、、


「シルヴァ様この先に少しひらけた場所があります。そこで野営をしたいのですが、宜しいでしょうか?」


カーティルさんがそう言った。


「そうだね。姿が変わっているからそこまで急ぐ必要はないだろうし」



「「はっ!」」


野営の準備をしようとしている二人に待ったをかけた。



「テントは僕がだすよ。二人は枝拾いをお願いできるかな?」


「「、、、?はっ!」」


二人には僕の力の全てはまだ言っていないので疑問があるんだろうけど、納得して薪になりそうな枝を取りに行った。


だって僕手ぶらだから。テントをだすって?って感じだよね。


だが、安心してほしい。僕はアウトドアをした事はないけどキャンプ用品はよく見ていたから。キャンプに憧れて、、、



  "魔力創造"



ジャジャーン!


あっという間に三つのテントが現れた!


外見は地味めで目立たなくして人一人が寝れるサイズだ。

後は、夜はまだ冷えるのであったかい寝袋と小さめの椅子を三つ創造した。


これだけでも魔力が300減ったので意外とコスパが悪いのかもしれない。ただ僕には発魔炉があるので一時間もあれば回復するから気にしなくても良い。


本当いい組み合わせの界能でよかった。

死ぬ思いをした甲斐があったな、、



二人が帰ってきた。

リッターさんが

「ッ!これは、、私達の分までありがとうございます」


と言い、カーティルさんが

「シルヴァ様は休んでいて下さい。火を起こしたら獲物を取ってきます!【種火よつけ フゥレ】」


と言った。


「大丈夫だよ、ご飯も僕が用意するよ」


「そんな!?」 カーティルさんが肩を落としてしまった。



まずい、、



「あ、ぼ、僕の界能の実験のためだからさ!二人にも付き合ってほしいんだ!」


「そ、そうなのですか、、私はメイドも兼ねているので何かあれば仰ってください」


「うん、頼りにしているよ!今日僕は食べたいものがあってね、それが二人の口に合うかは分からないけどさ」


「なんであろうとシルヴァ様がだされるものは食べさせて頂きます」


よし、二人の了承は得たので、、魔力創造!


キャンプと言ったらカレーでしょ!

行った事はなかったけどさ!あとは米とじゃがバターだよね


目の前に熱々のカレーとご飯、湯気が立ち昇るじゃがバター


バターの濃厚な香りが鼻口をくすぐる。


「ぐぅ〜、、ッ!?し、失礼しました!!」


カーティルさんのお腹が鳴る。


「じゃあ、食べようか、いただきます」


「「いただきます?こ、これはっ!?」」


やはり二人は兄妹だね!二人共トリップしてしまった。


幸せそうな顔をしているから口にあったのかな?


僕もカレーを食べた。あぁ、懐かしい味だ。

このカレーは家の近所にあったカレー屋さんのカレーでよく一人で食べに行っていた。味の割に安くて救われていたな、


「「シルヴァ様!この料理はなんですか!?」」


すごい剣幕で詰め寄られた。


「え、と、僕のいた世界の料理でカレーって言う食べ物だよ!」


「「カレー、、ですか。この至高の料理の名は、、」」



「この独特なスパイスの香りが食欲をそそりますね」


「いや、兄さん。この白い粒々が味を引き立てているんじゃないかな?」


二人は料理研究家かな?

カーティルさんなんてほぼ素じゃないかな?



あ、飲み物を出すのを忘れていた。

僕は冷たいコーラを創造して、二人には冷たいビールかな?


「二人はお酒でいいかな?」


「いえ、護衛に支障をきたす訳にはいきませんので」


リッターさんは真面目だね。カーティルさんはすごく飲みたそうな目をしているけど、、


「まぁ、そう言わず、ね!一杯ぐらいなら大丈夫でしょ!」


二人に冷たいビールの入ったジョッキを渡した。


「「こ、れ、はッ!?」」

あぁ、また何処かに、、、


「「ゴク、ゴク、ゴク、はぁー!」」


「「大変美味でございました」」


余談なのだけれど、この世界の成人は16歳らしくお酒も許されている。気になって二人の年齢を聞いたら、リッターさんが19歳でカーティルさんが17歳だった。もっと上に見ていたのでびっくりした。やはり住む環境で大人びるのだろうな。


リッターさんは戦争に行ったことがあってカーティルさんはもう何人も暗殺しているそうだから、、


それから、二人とこれからどうするかと言う話をして、今日はもうねることにした。僕の力についてもざっくり話した。


そう言えば、今日森を歩いたと言うのに魔物に出会わなかったな?なんでだろう?

そんな事を考えながら眠りについた…




「コケコッコーンー!」………ん?朝か。それにしてもこの鳴き声にはまだ慣れないな、、



「おはようございます。朝食の準備はできております」


カーティルさんがテントの外からそう言った。

なんで僕が起きた事が分かるのだろうか?


「お、おはよう。準備したら出るね」


やはりメイドの意地があるのか、朝食だけは作らせて欲しいと昨日言われた。



テントの外へ出た、スゥーっと深呼吸をする。

あぁ、なんて清々しい朝だ。


朝露に濡れ、きらきら光る木々や草、淀みのない空気 最高だ!


インスタントコーヒーを飲みながら用意された朝食を頂く。

僕のおすすめの調味料を昨日渡していたのでうまく使って作ってくれて、朝食はおいしかった。



そう言えばと思い

「昨日は魔物に出会わなかったけどこの辺りには出ないの?」



リッターさんが答えてくれる。


「それはですね、この対魔の石のおかげです。これを使えば弱い魔物は寄ってきません。ただ森が深くなるとあまり効果はないのですが」


拳大の光る石を見せてくれた。ファンタジーだ!

まだまだ知らないことがあって楽しいな!


そう言えば、この世界には魔物以外にも【邪の物】と呼ばれものがいる。


魔物は生きるために行動するが【邪の物】は愉しむために行動する。邪神から創造された種で人々から忌むべきものとされている。ゴブリンやオークなどはこれに当たるみたいだ。


見つけたならば早めに抹殺しないとすぐに増えて手に追えなくなってしまうらしい。昔、ただのゴブリンやオークと思い放置した結果その国は一夜にして、滅びたそうだ。

女子供は玩具にされ、男は嬲り殺しにされたと書いてあった


その時は、たまたま勇者が近くにいた事により被害はそれ以上広がらなかったが、各国は教訓とし、見つけたら抹殺あるいは報告しなければならないと法を整備したんだとか。


邪の物は狡賢く、命乞いなどをしてくるが、油断は禁物と書いてあった。和解など不可能だと言うことも。


僕は強くなりたい。二人の足手纏いは嫌だ。



「そうなんだね。僕も戦えるようになりたいから指導してほしいのだけど良いかな?それに、カーティルの足音を出さない歩き方も教えてほしい」


「「はっ!!」」



そうして対魔の石をしまい、歩きながらの訓練が始まった。






ありがとうございました。

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