↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兼任監督  作者: けろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/43

第41話 ホーム開幕第3戦(3)

5回表

今井の「のらりくらり投法」が進化をみせる。

本来の今井は手元でしっかりとボールの握りを確認する癖があり、特にツーシームを投げる際は握りをじっくり確かめるため、相手に球種を読まれる要因になっていた。しかし、今の今井はその確認作業を完全に省いている。

手の感覚だけでフォーシーム、ツーシーム、時にはワンシームを瞬時に握り分け、さらに前日にモーガンが見せたような早い投球テンポでポンポンと投げ込んでいく。

どこへどう動くか分からない変化球を超高速テンポで受けるため、捕手・中北の捕球技術にも高度なものが要求されるが、20年目の大ベテラン中北は見事に追従。相手打線をまったく寄せ付けず、この回も三者凡退


5回裏

若狭はボールゾーンへ逃げる釣り球に手を出してしまい内野ゴロ。

鎌倉、中北も凡退に終わり、攻撃陣は沈黙。


6回表

今井は投げ急いだか、指のかかりが甘くなった変化球を相手打線に捉えられ、2死からランナーを溜めて満塁のピンチを招いてしまう。

1打同点の大ピンチ。ここで今井と中北が選択したのは、開き直った力勝負。

ギアを最大まで上げ、150km/hオーバーの直球を連続で投げ込む

相手打者のバットは空を切り、圧巻の空振り三振で無失点突破

スタジアムが大きな歓声に包まれる。


6回裏

米丸から始まる打線だったが、相手投手の前にあっさりと抑え込まれ三者凡退。


7回表

今井はまったく疲れを感じさせない無駄のないフォームで相手打線を料理

この回も完璧な三者凡退に抑える

7回を投げ終えて球数はわずか83球。


7回裏

ゲイリーが四球を選んで出塁。

代走に韋駄天・恵良が送られる。

恵良はすかさず果敢にスタートを切り二盗成功。

小芦が四球を選んで無死1、2塁。

津田に代打・廣中を送り込み、ライトへのファウルフライに倒れるも、ランナーの恵良がタッチアップで進塁。1死1、3塁。

若狭も四球を選び、1死満塁とチャンスが拡大。

そして、この絶好の場面で打席には『ミスター犠牲フライ』鎌倉。

期待を裏切らず、きっちり外野へ打ち上げて貴重な4点目をもぎ取る犠牲フライ

中北への代打・白石。移籍後初打席は空振り三振。


8回表

相手打線は最後まで今井の術中にハマりっぱなし

凡打の山を築き、この回に投じた球数はたったの8球


8回裏

米丸、平山、西橋で三者凡退。

この試合、小技を生かして4点を取ったものの、

ヒットは平山のホームラン含めて2本のみと

打線の調子が下向きになっている。


9回表

最終回も今井が続投。

しかし、今井の超高速テンポと手元で変化する球筋に捕手の白石が戸惑い、ワンバウンドの三振を後逸してまさかの振り逃げで無死1塁のランナーを許してしまう。

思わぬ形で出塁を許したものの、今井はまったく動じない。

続く打者の初球、内角へ鋭く変化するシュートを打たせて注文通りの併殺打

あっという間に2死とすると、最後の打者を渾身のウイニングショットで空振り三振に仕留めてゲームセット!


先発の今井瑠星は、わずか99球で今季初完封。

「マダックス」を達成し、早くも今季2勝目。

チームは5勝1敗と好調を維持。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。