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ここにきた理由
「 ぼくは、この頃うわさがある、ジャックの《後継者》について調べようと思ってるんです。 それといっしょにジャックのことも。 そこで局長に、『むかし』のことを良く知る人を紹介してもらったんです。それが、自称『ものしりじいさん』のディル・シンプソンさんで、 ―― なんだか、すごく嘘くさい話をきかされて、ここにきました」
「だろうな」
スコーンに手をのばした男は、わらいながらそれにかじりついた。
「 ぼくは、 ―― そのまえに息子さんのエスルに会って話を聞いてたんで、ちょっと複雑な心境でその昔話をきいてたんですけど、・・・あそこまで嘘くさい昔話となると、みんなおもしろがって聞きたいって思うかもしれませんね」
「そのはなしを新聞に書くつもりだとでも?」




