前へ目次 次へ 76/138 ディルに 「それは、 ―― ディル・シンプソンに会ってきました」 「 ――― なるほど・・・」 あたりをみまわしたロジーは、ホーリーは生きてるんですか?と声をひそめる。 その様子にほほえんだ男は、口をつけたカップをテーブルに置いた。 男が指をならすとテーブルの上に、スコーンが現れる。 「 『新聞記者』のきみ。 きみは、ディルに、《城》にいる孫が、無事かどうか調べてほしいと言われたのかね?」 「あ、違います。まったく」 すかさずロジーは片手を立てた。