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第18話 私だって働きに出たことぐらいあります!(6)
たとえ相手がオーガやミノタウロス、オーク、ドワーフ、獣人といった気性の荒い種族であっても、私は「ほっ、ほほほ~」と高笑いしながら。
『ドンドン、パッパ』と冒険者達の激しく、鋭い、殴りや蹴りの攻撃を受け続ける。
だって彼らはどれだけ年を重ね、老けて見えたとしても、ドラゴンである私からすれば本当に可愛い幼子のような存在だから。
姉にじゃれつく幼い弟たちと遊んでいる程度ぐらいしか思わないので、余裕の笑みを浮かべつつ殴る蹴るを受け止めてあげているの。
「こ、このクソアマが……」
これまで高貴な私に怒鳴りながら殴る、蹴る、の暴挙を繰り返していた冒険者達が、自分たちの顔を青ざめさせつつ捨て台詞を吐き、じりじりと後ずさりを始めた。
そこで私は妖艶にニヤリと笑い、後退する彼らへとゆっくり間合いを詰める。
すると彼らはさらに色を変え、まるで化け物でも見たかのような目で怯え、震えながら後退していく。
そんな可愛い様子を私は正面から『ニヤニヤ』と見詰めつつじわじわと迫りながら、ようや可愛い坊やたちは、齢千六百年生き続けてきた竜のお姉さまが本能的に恐ろしい存在だと悟って震えだしのだな、と思う。
「くすくす」と私笑みを溢した。




