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第1話 序章は溜息しかでない僕……(1)

「はぁ」と僕は嘆息を漏らす。


 そして終われば自身のお店──店内を見詰めながら。


「あああ、今日も暇だな、家のお店は……」


 僕はまた懲りもしないで嘆く。



 だって僕自身がわざわざ脱サラまでして始めた。


 僕の幼い頃からの夢を叶える為に始めたお店なのにさ、只今正午……。


 本当ならばお昼のランチタイムの最中の筈なのさ、家のお店はこの通りのざま……。


 この広い店内を見渡し確認をしてもお客様が一人も居ない状態なのだ。


 僕が個人経営をしているこのお店には……。



 だから僕は自分自身がおかれている現状……店内の様子を見ては「ハァ~」と溜息ばかり漏らし嘆いているのだ。


 僕の脱サラ──借金を抱えてまで建てたお店はいつも閑古鳥が鳴く状態だから。


 それも一週間、二週間と続いている状態ではなく、もう既に数か月も続いている状態なのだ。


 だから僕自身もそろそろこのお店……。


 そう、一階が店舗、二階と三階が居住スペースになっている店舗付き注文住宅を購入する際に使用した頭金の残りの貯蓄……。


 このお店を運営させ、軌道にのす迄の運転資金の方もそろそろ底をつきそうな最悪な状態へと陥っている。


 だから僕は先程から大きな溜息を何度も漏らしつつ、今後このお店……。


 そう《《広島お好み焼き屋【さつき】》》の経営をするか? 否か? を僕は只ひたすら思案を続けている。



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