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ギガンテスのスター  作者: シュウ
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ピクピク

ロックは、ホテルの入り口を入ると、

広いホールの正面にある受付カウンターでは無く、

右手にあるコンシェルジュ・スペースへと向かった。

「すいませ~ん」

「ちゃ~っす!」


「はい、当ホテルのコンシェルジュを務めてります

フローレンスと申します。

どの様なご用向きで御座いましょうか?ロック様」

フローレンスと名乗った人物は、

一流のホテル・コンシェルジュに相応ふさわしいエルフの美女だった。


「あれ?俺の名前を知ってるんですか?」

「ストーキングっすか?」


「はい、当ホテルにお泊りのお客様の、

お顔と、お名前はすべ把握はあくしてります。」


「マジですか!?それはすごいですね・・・」

「グレートっす!」


「ホントは、ロック様が今、

足元に落とされた領収書のお名前を読み上げただけです。」


「オイ!」

ロックは、足元のタヌキノ商会の領収書を拾い上げながら、

また個性的な人とかかわり合いになってしまったかな?と考えていた。


「それで、ご用の方は何でしょうか?」


「ああ、借りる部屋を一部屋増やしてもらいたいんだけど、

大丈夫かな?」

「続き部屋が良いっす!」


「それは、その領収書に書かれていた

ロック様が、ご購入こうにゅうされた美少女奴隷の方の部屋でしょうか?」


「何で領収書を見ただけで美少女奴隷だと!?」


「まとまったお金を手にした

ヤル気マンマンの若手冒険者が購入する奴隷なのですから、

美少女が基本だと思われましたので・・・」


「オイ!」


「失礼致しました。

お部屋の方は、続き部屋でご用意出来ますが、

夜中に美少女の悲鳴が響き渡っても良い様に、

周囲に他のお客様が泊まられていない、お部屋にもご案内出来ますが、

如何いかがいたしましょう?」


「彼女達は、そういう目的で買った訳じゃ無いんで、

今の部屋の、続き部屋で良いです。」

慈善事業じぜんじぎょうっす!」


「なる程!複数の美少女奴隷を購入されて、

ご自分に対して、らしプレーを仕掛けるという

高度なプレーで御座いましたか!」


「『御座いましたか』じゃねぇ!

彼女達は、冒険者パーティーの仲間として購入したんだ!」

「『ロックとゆかいな仲間たち』っす!」


「冒険者パーティーのメンバーですか?

それならば、冒険者ギルドに行って・・・ハッ!

失礼致しました。

ロック様、良いパーティー・メンバーが出来て良かったですね」


可哀想かわいそうなヤツを見るみたいな目で、俺を見るんじゃねぇ!

ああ、そうだよ!俺にはパーティー仲間が出来なかったんだよ!」

「先輩はロンリー・ウルフっす!」


ホテル・コンシェルジュのフローレンスと、

そんなやり取りをしつつ、

ロックは、カレン達を自分達の部屋の、続き部屋へと案内した。


「買い物に出掛けるとしても、カレンの服をどうにかしなきゃダメだな」

カレンとファニーは、カネーから借りた服を着ているのだが、

大手商会の一人娘の衣装だけあって、見るからに高級な造りであるので、

その手にきざまれた奴隷紋との違和感がハンパでは無かったのである


わたくしが、ご購入してまいりましょうか?」

ロック達を案内して来たフローレンスが申し出る


「コンシェルジュって、そんな事までしてくれるのか?」


「はい、お客様のピクピクする所に手を届けるのがコンシェルジュですから」


「それを言うなら『かゆい所』だろ!」


ロックは、ついでにファニーやアンジェラが、

部屋着として使えそうな服や下着などを購入して来る様にフローレンスに依頼して、

カレンには、アンジェラを部屋の風呂に入れる世話をする様に告げた。


コンコン!

1時間程が経過して、自分の部屋でウィルとくつろいでいたロックは、

部屋のドアがノックされたので確かめに向かった。

「は~い!」

ロックが返事をしながらドアを開けると、

そこには、普通の街娘の様な衣装に身を包んだカレンが、

カネーと一緒に立って居た。

「おお~!やっぱりカレンには豪華な衣装よりかは、

こういう普通の服の方が似合うな」

「同感っす!」


「はい、私も普段から冒険者の訓練をする時には、

動き易い服装をしていたので、こういう服の方が好きです。」


「あ~あ、私もロック君にめて貰える様に、

そういう服を着ようかしら」


「いやいや、カネーちゃんの場合は、

お嬢様のオーラがあふれ出ているから、

今、着てるみたいな高級な服の方が似合うと思うよ」

「先輩、ナイス・フォローっす!」


「あら、そう?

フフフ、どうもありがとう。」


「どういたしまして」

「先輩、セーフっす!」


「カレン、ファニーにはアンジェラさんに付いててくれる様に言っといてくれたか?」


「はい、2人とも少し疲れているので、

部屋で大人しく休んでいるそうです。」


「そうか、じゃあ俺達は、

カネーちゃんに、買い物に行くとするか」

「レッツラ・ゴ~っす!」


「そうね」

「はい、分かりました。」


サスケ達は、カレン達の装備や、ヒデブの街への旅に必要な物を購入するために、

カネーの父親が経営する『ガッポリ商会』をおとずれる事とした。

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