表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
86/252

会長トラーヌ・タヌキノ

ザドス王国の王都にて奴隷商をいとなむ『タヌキノ商会』の店舗から、

高そうな衣装を着た人物が出て来た。

「うん?地べたに転がって何をしとるんだ、お前達」


「か、会長、こいつがおそかってきやがってんでさ」

「そ、そうです。何も言わずに魔法を、ぶっぱなして来る危ないヤツなんすよ!」

「俺達は、囲んだりなんかしてませんよ」

「バ、バカ、余計な事を言うんじゃねぇよ!」


「ふ~む、なる程、そう言う事か・・・

そこの君、見た所新人の冒険者の様なカッコをしとるが、

一応、確認をさせてもらえるかね?

ウチの連中が、君が行き成り襲い掛かったと言っとるが、

それは事実かね?」


「始めまして、ご予想の通りに新人冒険者のロックと申します。

ただ今の質問に対する答えですが、

それは、事実に反してりまして、

実際には、街中で彼女達を保護しまして、ご相談があって伺ったのですが、

そちらの警備の方々が、彼女達を強引に連れ去ろうとしたので、

く撃退させていただいたという次第であります。」

事実無根じじつむこんっす!」


「やはり、そんな所であったか・・・

それで、君が連れてるのはウチの店から逃げ出した奴隷の様だが、

彼女達の事で相談があるというのは何かね?」


「はい、彼女達を、俺に売ってもらえないかと思いまして伺ったんです。」

「初めての奴隷購入っす!」


「ふむ、こう見えてもウチの警備の連中は、

それなりに腕の立つ者達を集めていてね、

それを、傷一つ負う事無く無力化した腕前からして、

ロック君は、新人冒険者にしては腕が立つ様だが、

果たして彼女達を買える程の資金があるのかな?」


「彼女達が売られた時の金額は1500万ギルって聞いたんですけど、

買いたい場合はいくら払えば良いんでしょう?」

「プライスレスっすか?」


「そうだな・・・2000万ギルと言っても払えるのかね?」


「はい、払えます。」

「持ってけ泥棒っす!」

「あっ!」

その時まで黙ってロック達の後ろに居たカネーが声を上げた。


「どうかしたの?カネーちゃん」

「ホワッツっす!」


「う、ううん、取りえずは良いわ」


「そう?」

「気になるっす!」


「では、資金の方の心配は御座いません様ですので、

商談の方へと入らせて頂こうかと思います。

どうぞ、商談室へとご案内致しますので、

店の中へとお進み下さい。」

タヌキノ商会の会長であるタヌキノが、

店の入り口のドアを開けて、ロック達をうながした。


「あの~、会長、俺達の事の方は・・・」


「今の話を聞いていたんだろう?

この方々は、れっきとしたお客様方だ

くれぐれも失礼の無い様にな!」


「は、はい!申し訳御座いませんでした!」

「「「「失礼しま~す!」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ