↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギガンテスのスター  作者: シュウ
62/252

ドボル強化計画

「お早う御座(ござ)います。」

「おは~っす!」


「おう、お早う。」


翌朝となり、ロックとウィルは、

約束をしていた村の入り口で、

ドボルと落ち合っていた。


「それじゃ、昨日、お聞かせ頂(いただ)いた森まで、

ご案内頂けますか?」


「おう、良いぜ、

俺が先導(せんどう)して歩いて行くから、

ロック達は、後に付いて来てくれや」


「分かりました。」

「了解(りょうかい)っす!」


ロック達は、ドボルの先導で、

村の近くにあるという森へと、

道なき道を進んで行く、

普段(ふだん)から、余(あま)り歩く者が居ないと見えて、

雑草が繁(しげ)っているので、道が分かる者の先導が無ければ、

到底(とうてい)、分からないであろう道程(みちのり)であった。


「あの森に入って、少し進んだ辺(あた)りが、

子ども達が言ってた場所だぜ」

ドボルが指差す方向へと、目をやると、

それ程、深くは無さそうな森が広がっていた。


「子供達だけで来るだけあって、

それ程、深くは無い森みたいですね」


「ああ、村から近いし、

大型の魔獣とかも居ないから、

割と安全に、森の果物(くだもの)とかが手に入るんだよ」


「どんな果物が採(と)れるんっすか?」

ウィルは、そちらの方が気になる様だ


「この時期だと、森イチゴとか、甘(あま)パックリとか、

赤ウメだな」

森イチゴは小粒(こつぶ)だけど甘みが強いイチゴ、

甘パックリは地球のアケビに似た実で、ビワの様な味がする、

赤ウメは赤く透き通った見た目も美しい実で、

口に入れて噛(か)むと、甘酸っぱい蜜が溢(あふ)れ出すのだ


「それは、楽しみっす!」


「おお、群生(ぐんせい)してる場所を知ってるから、

後で連(つ)れてってやるよ」


「ありがとう御座います。」

「あざ~っす!」


目的地の森へと入って、

ケモノ道の様な、細い道を進んで行くと、

ドボルが突然、立ち止まって驚きの声を上げた。

「おいおい、こいつぁ・・・!?」


「どうしたんですか?ドボルさん・・・これは!?」

ロックは、ドボルの視線の先を追って、

その驚きの意味を理解した。


「あそこら辺(へん)で、倒(たお)れてる木々は、

切り倒したんじゃ無くて、圧(へ)し折(お)ったんっすね」

ウィルが言う様に、倒れている森の木々は、

強い力によって、根元から折れていると見えたのであった。


「こりゃ、もしかすると大型の魔獣の仕業(しわざ)かもな、

子ども達の言う事を真に受けて、確認しに来なかったのは、

不味(まず)かったかも知れねぇな・・・」


「ええ、普段、大型の魔獣を見掛ける事が無かった為(ため)に、

現れる訳(わけ)が無いという先入観(せんにゅうかん)があったのかも知れませんね」


「ロックは、もしかして、これを疑(うたが)っていたのか?」


「ええ、俺が生まれ育った村の近くにある森では、

大型の魔獣が、木を倒す事が時々あったものですから」


「なる程な・・・おっと、

落ち着いてる場合じゃねぇな、

こうなったら、急いで街の冒険者ギルドに連絡して、

魔獣の討伐(とうばつ)を依頼(いらい)しなきゃなんねぇな」


「それなんですけど、どうでしょうドボルさん、

俺達で魔獣を討伐してみませんか?」

「サクッと行くっす!」


「俺達って、もしかして俺も含(ふく)まれているのか?」


「ええ、今まで俺以外に土魔法のレベルを上げる人が居ませんでしたが、

土魔法の有用性(ゆうようせい)は、俺自身が実感(じっかん)しています。

ドボルさんの土魔法のレベルを上げれば、畑仕事だけじゃ無くて、

村を守るのにも役立ちますよ」


「そうか・・・

ロックが、そう言うなら少し頑張(がんば)ってみるかな」


「はい!やりましょう」

「自分も手伝うっす!」


「おう、ウィルも宜(よろ)しく頼(たの)むな、

それで、肝心(かんじん)の魔獣退治(まじゅうたいじ)なんだが、

土魔法でも倒せるのか?」


「ええ、大型の魔獣には結構(けっこう)、落とし穴が効果的(こうかてき)なんですよ、

そこで、ドボルさんに土魔法を使って、落とし穴を掘って貰(もら)い、

穴に嵌(はま)まって動きが止まった魔獣を、俺とウィルで倒せば、

ドボルさんにも経験値が入って、土魔法のレベルが上がるって寸法(すんぽう)です。」


「俺が土魔法で、落とし穴を掘るのは良いんだが、

そこに、上手(うま)く魔獣が落ちるのか?」


「ええ、あの倒れている木々を見ると、

何回かに渡って倒されて行ったのが見て取れますので、

あの辺(あた)りに仕掛(しか)けて置けば、上手く行くと思いますよ」


「そうなのか?

俺には、みんな同じに見えるんだが・・・」


「ええ、俺は優秀な猟師(りょうし)の先生に狩りを教わりましたので、

その辺は、信用して貰(もら)っても大丈夫(だいじょうぶ)ですよ」

「ロック先輩の、ご慧眼(けいがん)はバッチリっすよ!」


「そう言えば、前に会った時にも、そんな事を言ってたな、

ロックの狩りの腕前(うでまえ)が凄(すご)いのは確かだしな・・・分かった!

ロックの指示(しじ)に従(したが)って、やってみるぜ!」


「お願いします。」

「作戦決行(さくせんけっこう)っすね!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。