↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白楽天 舞夢訳  作者: 舞夢
PR
88/242

閉關

第90話閉關


我心忘世久  世亦不我干  遂成一無事  因得常掩關(おうかん)

掩關来幾時  髣髴(ほうふつ)二三年  著書已盈跌(えいちつ)  生子欲能言

始悟身向老  復悲世多艱  廻顧趨時者  役役塵壤間

歳暮竟何得  不如旦安閑


門を閉じる


私は世間を忘れて久しくなった。

また世間も私には関わらない。

用事などは何もなく、そのため、常に門は閉じたままである。

その門を閉じて、どれほどだろうか。

おそらく二、三年というところか。

書いたものは跌にたまり、生まれてきた子供は言葉を発するほど成長した。

最近は身体が老いていくことに気がついた。

世に艱難(かんなん)が溢れていることを悲しく思う。

人々が様々な世事に走り回るのを眺めていると、本当に俗塵にまみれて、なんと余裕がないのだろうかと思う。

そんな人生の終わりには、何を得るのだろうか。

私としては、まずはゆっくりと暮らす以外にはないのだけれど。


※閉關(へいかん):門を閉ざすこと。

※掩關(おうかん)来:門を閉ざして以来。

※髣髴(ほうふつ):だいたい

※盈跌(えいちつ):書き留めた紙が帙(ちつ)にはさむほど多いこと。

※生子:元和十一年に生まれた女の子

※趨時:時代や世間の中で生きる人々。

※役役:あくせくするようす。

※歳暮:一年の終わり、それを人生の終末期にたとえている。



○元和十二年(817)江州の作

○世間とのつながりを断ち切ってしまえば「棄てる」という表現になるけれど「忘れる」という表現に留めている。

○世間との関わりは持たないけれど、関心自体がないわけではない。

 ただ、白楽天としては、のんびりする以外に何もない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。