↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白楽天 舞夢訳  作者: 舞夢
PR
86/242

重題其の三 香炉峰の雪

  日高睡足猶慵起  小閣重衾不怕寒  遺愛寺鐘欹枕聽  

  香爐峰雪撥簾看  匡廬便是逃名地  司馬仍為送老官  

  心泰身寧是歸處  故鄉何獨在長安


日は高くなり、睡眠もしっかり取れたけれど、なかなか起きる気分になれない。

小さい部屋ではあるけれど、しとねを重ねてあるので、寒さの不安はない。

遺愛寺の鐘の音が聞こえてくるので、枕を立てて聞いている。

香炉峰の見事な雪を、簾を上げて眺めている。

世間の虚しい名前などから逃れて暮らすには、この廬山は最適の地だと思う。

そうなると、この司馬という職位は、私のような老人には適したものだ。

心も穏やかで、身体も楽だ。

これが落ち着いた地なのだと思う。

故郷とは、長安に限る必要はない。


※重題:「香鑪峯下」に続いて詠んだ詩の第三首。

※小閣:小部屋

※逃名地:世間の名声を求めず、隠棲する地。


○元和十二年(817)、江州の作。

○香炉峰の草堂で、のんびり過ごすということを満喫している。


○枕草子

 雪のいと高う降りたるを例ならず御格子まゐりて、炭櫃に火おこして、物語などして集まりさぶらうに、


「少納言よ 香炉峰の雪いかならむ」


と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせたまふ。


●現代語訳

雪がたいそう高く降り積もっているけれど、いつもと違って御格子を下げています。

寒いので、火鉢に火をおこして、皆で話をして集まっていると、

中宮定子様が、


「清少納言様、香炉峰の雪はどうなのでしょうね」


とおっしゃるので、私(清少納言)は人にお願いして御格子を上げさせて、御簾を高く上げたところ、中宮様はお笑いになります。


同じ白楽天の詩の使い方でも、清少納言と紫式部の違い。

清少納言は宮廷生活の中でのエッセンスに、紫式部は物語の根幹として使う。

枕草子と源氏物語の違いもあるけれど、清少納言の使い方も大好き。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。