↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白楽天 舞夢訳  作者: 舞夢
PR
74/242

琵琶引(1)

 潯陽江(じんようこう)頭夜送客  楓葉荻花秋索索  

  主人下馬客在船  擧酒欲飲無管絃  

  醉不成歡慘將別  別時茫茫江浸月  

  忽聞水上琵琶聲  主人忘歸客不發  

  尋聲暗問彈者誰  琵琶聲停欲語遲  

  移船相近邀相見  添酒囘燈重開宴  

  千呼萬喚始出來  猶抱琵琶半遮面



潯陽江のほとりで、夜に客人を見送る。

紅葉の楓と白い荻が秋の風情を漂わせている。

主人は馬からおりて、客人と舟に入った。

しかし、酒を酌み交わそうとしても、管弦の調べがない。

酒の酔いは身体にまわる。

しかし、心の喜びはない。

少しずつ、別れの時が、近づいているからだ。

それでも、ついに別れの時となった。

見渡す限り広がる江水には、月の光がさしこんでいる。

突然、水辺から琵琶の音が聞こえてきた。

主人は、その音色に聞き惚れてしまった。

すでに家に帰る気などはない。

客人も同じこと、出発を伸ばすことにした。

琵琶の音の出どころを知りたく、「どなたが琴を弾かれておられるのか」とそっと尋ねると、琵琶の音は聞こえなくなった。

そうなると、声をかけるのも、難しい。

舟を動かして、琵琶の音が聞こえた方向に近づいた。

どうしても、琵琶を弾いていた人を招き入れて、お会いしたいと思った。

酒も追加して、灯りをまた照らして、宴会を開きなおすことにした。

数え切れないほどの誘いをかけて、その琵琶を弾いていた人は、ようやく姿を見せた。

しかし、まだ琵琶を抱えたまま、顔は半分以上隠している。




 ○船着き場で琵琶の音を聞き、琵琶を弾いていた人を探し当てるまでを訳しました。長詩なので、回数を重ねます。


※潯陽江(じんようこう):長江が九江付近を流れる部分の名

※秋索策:秋の少し物寂しい風情

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。