↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白楽天 舞夢訳  作者: 舞夢
PR
70/242

訪陶公舊宅(1)

垢塵不汚玉 靈鳳不啄羶 嗚呼陶靖節 生彼晉宋間

心實有所守 口終不能言 永惟孤竹子 拂衣首陽山

夷齊各一身 窮餓未爲難 先生有五男 與之同飢寒

腸中食不充 身上衣不完 連徴竟不起 斯可謂眞賢


世俗の塵芥が清らかな玉を汚すことはできません。

聖なる鳳凰が不潔なものを啄むこともありません。

ああ、陶淵明先生は晋から宋へと変わる、あの激動の時期に、その生涯を送られたのです。

その堅い信念を心に留め、決して口にだすことはなさいませんでした。

私が従来から尊敬していたのは、孤竹君の子、伯夷と叔斉が、きっぱりと世を捨て、首陽山に隠棲したことです。

伯夷と叔斉は、いずれも、その身一つ、貧窮にも飢饉にも、耐えきりました。

ところが先生には、五人の男児、それゆえ、一家が全員、餓えと寒さに、お苦しみになられました。

食事が腹の中を満たすことはなく、衣服もその身体を被うほどには不足していました。

しかし、先生は何度も官職の誘いがありながら、最後まで答えず出仕はなさらなかった。

まさに、これこそ、真の賢人と言うべきでありましょう。


※垢塵:世俗の汚れ

※靈鳳:鳳凰。伝説の聖なる霊鳥。竹の身だけを食べる清浄な生き物とされる。

※陶靖節:陶淵明

※生彼晉宋間:陶淵明は東晋から宋への時期に生きた。陶淵明の曽祖父は武将、陶淵明も一時、東晋に仕えたけれど、王朝が宋となった後は、東晋に忠誠をつかい、無官を貫いた。

※孤竹子:周に仕えることを潔しとせず、首陽山に隠棲した伯夷と叔斉。孤竹は殷・周の国名。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。