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激弱前世の思い込み 強化の真髄  作者: 悲出不 タケシ
少年期 嵐の前の静けさ編
14/30

 14話 シーゲル 覚醒する

俺は一回ほかに誰か居ないかを確かめて


「カイルの知り合いなんだけど、カイルかミールさん居るかな?」


いきなり兄弟と言われても初めて会ったんじゃよくわからないだろうし、知り合いってことにしておくか


「カイ兄はお仕事にいってる、お母さんは今出かけてるけどすぐ帰ってくるよ」


やっぱ女の子は4歳でもしっかり話すんだな、俺はおかしかったから3歳で普通に話してたけど、たまに噛む事はあったけど

まあそうだよね、こんな小さい子をほってずっとは離れてられないよな


「じゃあ戻ってくるまで少し外で待ってるよ」


と言って外に出た

そして周りの様子を見て何日か前の変わり果てた実家を思い出していた


「くそ、金に目の暗んだ、ダメ親父め」


思わず声に出していた、少しするとこちらに歩いてくる人が見える

もしかしたら母さんかもと思い、少し待ってみると太ったおばさんだった、


「もしかして、シーゲル?」


太ったおばさんが話しかけてきた、5年会わなかった間に何があった~~~~~~~~~~~

めっちゃ驚いた表情をして声を出せないでいた


「やっぱり、シーゲルかい、わからないの?母さんだよ」


口調までなんか変わっていた、5年前の母さんはどこに?


「久しぶりだね、母さん、街に帰ったらあのくそオヤジしか居なかったから、母さんとカイル兄さんを探しに来たんだよ」


「とりあえず外じゃなんだし上がりなよ」


俺は「はい」と一言だけ言って家の中に入った


「探しに来てくれたんだね、アレの呼び方がくそオヤジに変わってるね」


「母さんだってアレ呼ばわりじゃないか、貴族の娘と結婚して母さん達が家に居ない時点であいつはくそオヤジ以外の何者でもないね、一応血が繋がってるからオヤジと呼ぶけど、呼びたくもないかな」


オヤジを思い出して胸糞悪くなったがまあ本人が居ないので落ち着いている


「シーゲル、あんたはそういうがね、貴族に目を付けられたのはシーゲルのせいでもあるのはわかってるの?」


俺のせいか、考えてなかったな、確かに俺が儲けの出る仕事を作ってそれが街全体に広がってその結果がアレだもんなそっか俺のせいか


「ごめん、考えてなかったそうだねあの孤児院育成機構のせいで母さん達は今ここに居るんだね、母さんごめんなさい」


「まあ私たちはこうなったけど、街は良くなったんだけどね、見たろ?人も増えて仕事も増えて潤って、あの街には医者も薬師も増えて命落とす人も減って孤児もだいぶ減ったんだよ

ただお金を稼ぎすぎたんだね、領主に目をつけられて、まあ今までの家族より、別の人を選んだだけよ」


「俺もこれからは母さんのそばに居るよ、俺はあのオヤジに言われて追い出されて王都に行ってる間にこんなことになって、しかも俺のせいだなんて、俺これから頑張るよ」


そう告げてすぐ俺は家を出てこの近くの地主を探した、この近辺でそれらしい家がなかったので、土地を大金貨1枚分売ってもらった、なんかありえない広さの土地を売ってもらったが、その広さから俺は農業、も視野に入れて家を建てることにした、前世の知識と前前世の知識をフル稼働して


塩害にも強い建物の構造と魔法の融合と塩田、転生系特有の風呂、トイレ、冷蔵庫風収納ボックス、

ちなみにトイレには魔力を込めると水を出す石が設置してあり、その水が便器に流れるようになっていて排水口から流れいく仕組みだ一応トイレにはそこら辺のことが書いてありわからなくて入っても字さえ読めればなんとかなるはずだとおもう


「これだけのものが作れるとはな流石エトロの知識だ、あの塔を作っただけはあるな」


いろいろやってしまった、家を作ったがデカすぎてちょっとしたオーシャンビューが楽しめます的なホテルくらいの大きさになってしまった

しかもそれをイメージしすぎた為か一人一部屋にトイレとバスを別でつけてしまった

ちなみにバスは水の出る石と熱を出す石があり魔力で調節するようになっているが

魔術師並の魔力がないと無理なので設置はしたが一般人では使えなくなってしまっている


「思ってたより魔力を使うんだな、まあ作ったものは仕方ないか」


その代わりに一階には海を眺めながら浸かれる大浴場が用意してある

完全に旅館だった

よし旅館を最初から作ったことにしよう

別で我が家を作ろう


「ここら辺でいいかな」


その場所から歩いて5分ほどの所に3階建ての3棟に分かれているが真ん中の一棟に家を出なくても入れるように二階に渡り廊下を付けてあるこの世界にはない建築物を作り出してしまった

もちろん真ん中が母さんたちの家で両隣がカイル兄さんと俺の家のつもりだ

ここまで作るのに5日も掛かってしまった、普通に考えたらありえない日数だが大魔導師の知識侮るなかれ歴史の教科書以上に化物だった


「これで完璧だ、旅館と3棟の家これだけあれば生活にも困らないだろうし、このまま旅館経営での収入で死ぬまで安泰だろう」


母さんにあったのはあの一回だけでずっとここで作業していたことに気づいた俺はスグに行こうと思ったが夜中だったため、朝に会いにいくことにした


翌朝、目が覚めるとすぐに家に向かった

朝なら兄さんも居るだろう


「誰かいる?」


扉をノックしてあけたら

そこには誰も居なかった


そこには手紙が置いてあり、手紙の内容が



シーゲル、あなたがこの手紙を読んでいる時、私たちは居ないでしょう、ですが探さないでください

あなたに会えて嬉しかったけどそのあとあなたはすぐに出て行きそのまま帰ってこないことを少し心配していると、カイルが帰ってきて、「いきなり大金貨使って土地を買い取った奴がいるらしいよ」と言ってきたのです、私は確信しました、あなたが買い取ったのだと、そしてあなたは帰って来ず、


2日目にまた帰ってきたカイルが「なんかすごい建物が建ってるんだけどあとなんか海岸が変な形に削れてるらしいよ」私は怖くなってしまいました、カイルに事情を説明すると、また父さんの時みたいに貴族に目をつけられて家族がバラバラになってしまう事を危惧していました。


3日目に作っているものを見てしまいました。確信しました、また悲劇は繰り返すと、私たちはこの港街を出ることにしました

本当に探さないでください、お願いします


                             いつまでもシーゲルの母ミールより  




より良い住まい作りを目指していたらこんな落とし穴が待っているとは

俺は家族をバラバラにし家族に迷惑をかけてしまったので

取り戻そうと必死になったら逆効果


俺はなにをやってもダメだな、探しても迷惑掛かるなら俺はここで暮らそう


「まずは旅館の従業員を探して、旅館の料理を作る料理人と料理のために肉を取る漁師と狩人とあと野草とってくる人とかいろいろ見つけて、あとは農業出来る人も探さないと」


意外とやることが多い

シーゲルは家族を諦めて旅館経営に目覚めた

シーゲルはまだ戦闘系の覚醒はしません

でもいつか冒険者になるはず?


読んでいただきありがとうございます

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