13話 弟と妹に出会った
今家の中にいる
実家のようだが知らない家だ
これが地元を離れてる間に地元に残ってる方が好き勝手に家を建て替えるという奴なのか
だがカイルは兄だし家継ぐのも兄だし別にいいか
「おお、よく帰ったな、大きくなって」
5歳で手放した子供が10歳で帰ってきたんだ、そりゃあでかくなってるだろ
「父さん、只今帰りました、ところで家は立て直したのですか?」
「それがな、お前を厄介払いした後に、大工の棟梁やなにやら街中の家関係の職人が来てな、「ただ働きさせられて使えるようになってから給料を払えばいいんだろここは」と聞いてたらしくてな全て説明をしてそれでも了承を得て家を立て直す実費はこちらで出すから子供達を指導してくれって頼んで、出来たのがこの家だ」
厄介払いしたとかぶっちゃけてるしこの野郎
でも父さんもなんだかんだで育て方と自分への利益がわかってるな
「そうか、それを足がかりにいろいろ仕事を増やしたのか?通りの商店もその大工の仕事ですか?」
「そうだ、よくわかったな、外壁も長屋もな全部その大工とウチから巣立った孤児達だ」
「街が大きくなってるのは?」
「商店作った時に最初のでは長屋が作れなかったんだ、それで壁を壊したついでに、木も大分切られてたしこれからも伐採して行くから、伐採は冒険者に依頼して根っこの除去もな、それで外壁を伐採した大きさに広げて行ったんだ、そのついでに街道の木も少し切って道を広げた」
「外壁工事はちゃんと街に住む人達か領主にお金は貰ったんですよね?」
「もちろんだ、と言いたいが、娘を嫁にやると領主に言われて、誤魔化された」
父さん、それってお前家稼いでるし娘をやるから、領内を潤せっていうことでは?しかもボランティアで外壁とか、まあ確かに領主は貴族だしそこから娘をもらうってのは平民からしたら外壁以上の褒美なのかもしれないな
「いい事なのでは?ウチは平民、相手は貴族ですよね」
「貴族だからな金が掛かるんだよ、結婚のためにパーティーを開催させられた、ウチ持ちでな」
「それは厄介ですね、カイル兄さんはどうしてるんですか?家に居ないようですが」
そう嫁をもらったカイルが居ないのだ、それにしても儲けるのも大変なんだな
王道なら俺は貴族の娘をってなるんだが俺は家継がないしある意味助かった
「カイルは別の家に住んでいるよ、この家は孤児達の家になって俺ら一家は家事一切孤児達にやってもらっているよ」
「カイル兄さんは、別の家ですか、まあ確かに夫婦水入らず暮らしたほうがいいですよね」
「夫婦?カイルは結婚してないが?カイルは母さんと弟妹達と一緒に出て行ったぞ、この街からもな」
は?このおっさんなに言い始めてるんだ?
「ちょっと待てよ、さっき貴族から嫁もらったとか言ってたろ兄さんの嫁じゃないのか?」
「何言ってるんだ、俺の嫁だぞ」
流石に呆れた、貴族の娘と結婚して母さんや兄や弟妹は家に居ないとか俺の居ない間になにしてんですか
「それで、母さんはどこに居るんですか?「家に」そっちじゃないです、俺を産んだ母さんはどこだって聞いてるんだよ父さん」
このオヤジ、母さんどこにいるか聞いてるのに、家に居るぞって自分の嫁の事言おうとしやがったな、巫山戯過ぎだ
「取り敢えず、今まで儲けた金を渡せ、お前が勝手に王都の学園に入れたんだからな、入学金と下等学園授業料の一年分はあったが残りの授業料を払ってもらおうか?大金貨300枚だ」
俺は授業料払ってないし、実際はそれ以上掛かると思うけどなんか腹が立つので請求することにした
「ちょちょちょちょっと待て、お前下等学園で4年間を過ごして帰ってきたんじゃないのか?その金額はおかしいぞ下等学園で4年間過ごしても大金貨100枚くらいのはずだぞ」
4年間の大体の金額を知ってて俺に金を送って来なかったのかひどいなコイツ
「下等学園は一年で卒業しました中等学園もね、上等学園を2年で卒業してきたんですよ、これだけ飛び級しているので学年一位とかは取れなかったんですよ、なので授業料を請求します、もともと俺の考えた商売で稼いだ金なんだから問題ないでしょ?」
俺が嘘は行っていない首席という立場ではなく特待生ではあったが、授業料もこの場合俺の学園での授業料ではなく、俺の興した商売での授業料だ。
大いに勘違いしてもらって金をふんだくろう
「・・・・・・・・・わかった、今そんなに金がない250枚で勘弁してくれ、後母さんたちは南サレナ行きの馬車に乗っていった事しかわからない」
大金貨200枚も用意できないかと思ったら250枚も持ってやがったこのオヤジ相当稼いでやがる
「無いなら、仕方ないな、それでいい、それと俺の成人まで毎年、父さんの儲けの4割りでいいから俺の儲けの分を残しておけよ、成人する頃に取りに来る、成人まで育てるのは親の役目だもんな、子供の考えた稼ぎで楽できると思うなよ?」
この言葉を聞いて俺に怯えたような顔をしているオヤジから大金貨250枚受け取ると、そのまま街を出て南サレナへ向かうことにした
南サレナには行ったことがないので道を聞きながら南サレナまで行かずに途中の村に居るかもしれないので村や町で聞いて回った、五ヶ所くらい回ると南サレナの国境に差し掛かった、
とは言っても南サレナは中央サレナの属国なので中央から南に行くのはよほどのことがない限り挨拶して素通りだ
「ご苦労さまです、こっちの親戚に会いに来たんですよ」
「そうか歩きじゃ大変だろ、気をつけていけよ」
「ありがとうございます、では失礼します」
いや~いい門番だね、国境としては緩すぎだけど
門番から見えないところまで行ってから、走って次の町を目指した
もう何日たったかな、いくら探しても見当たらない、大きめの街じゃ3日4日探して居ないので次の街へ
そうして走ってると海が見えてきた、ついに港町まで来ちまったか
ここの港町はさほど大きくないが、西にある獣人連合国を行き来している船があってそれなりに賑わっていた、そんなわけでこの港は南サレナの中で西よりの港町だ
西にある獣人連合国とはその名の通り獣人系の多い国だしかも種族間でグループが出来ているので一つの国にはならずに連合国になっている連合国と南サレナの国境付近は天然の要害であり、人間に虐げられた記憶も古くない故、陸沿いからは入ることが出来ないので海から獣人連合国に行けるこの港は栄えている
ここでも母さん達を訪ねた
「ミールって母親とカインという息子、あと2人子供を連れてるんですが」
弟と妹が居るのは知っているが、名前を覚えてなかった
「ミールさんかい?あの人は働き者でね、カイルは今冒険者になっておるよ、冒険者だけど町仕事の依頼しかしてないがね」
「知っているんですね、どこに住んでるかわかりませんか?俺はカイルの弟のシーゲルと言います」
このおばちゃんは母さんもカイルも知っているようだ、しかもカイルは俺と同じように町の中のクエスト中心で活動しているようだ
「弟さんかい?たまに聞くよ、優秀なんだってね、でもなんでこんなところに引っ越してきたんだかね」
出た、オバちゃんの必殺、話反らしの術、このままじゃ愚痴に変わって延々と話し続けるぞ
「すみません、弟達はどこに住んでいますか?」
俺も必殺の魔力で威圧を発動させる、これで止まらない人は居ない
「いや、そうだったね、ミールさん達はこの先の長屋に住んでるよ」
「すみません、ありがとうございます、これつまらないものですが今後共母さんをよろしくお願いします」
そう言って俺は王都で買っておいた、手触りのいい布を渡した
「こんな上等なもの、いいのかい?」
「中央サレナの王都で売っていた物です、そんなに高いものではないのでお気になさらずに」
王都では10サレナ程度だがこっちでは30サレナでも手に入らないかもしれない、そしてここの30サレナは
半月は生活出来る金額だそれを考えると、結構高いかもしれないな
それらしき長屋に着いた
近所の人に聞いた部屋を訪ねて見るとそこには
「こんにちは、どなたかいらっしゃいますか?」
「誰?」
「だ~」
4歳くらいの女の子と2歳くらいの男の子?が居た
正確には
13話 弟と妹を探し出した
になると思いますが
出会ったことにしてください
読んでいただいた方に感謝を




